圧電横効果と縦効果の結合係数の比∣k_<31>/k_<33>∣が極めて小さいPbTiO_3系圧電磁器を用いた、長さが幅より大きい方形薄板縦効果幅振動子の結合振動特性、すなわち共振周波数と電気機械結合係数の寸法比依存性を、理論と実験により検討し、単一共振特性を示す寸法比があるかどうかを調べた。また、∣k_<31>/k_<33>∣⋍0.5のPb(Zr,Ti)O_3系磁器を用いた場合と比較した。この結果、PbTiO_8系磁器を用いた場合と、Pb(Zr,Ti)O_3系磁器を用いた場合とでは、結合振動特性に大きい差異があること、及びPbTiO_3系の場合には、ほぼ単一共振特性と見なされる寸法比の範囲が幾つかあることが分かった。
抄録全体を表示