近年,コピー,プリンタ,ファックス,スキャナなど複数の機能を一つの機器に統合したMFPの普及が進んでいる。しかし,MFPは部品点数の増大,機構の複雑化などにより動作音が問題となり,快適な動作音にする快音化が望まれている。そこで本研究では,製品の設計段階で快音設計を可能にするため,音響シミュレーションを用いてMFPを模擬した簡易モデル内の非定常音源を作成し,音質評価を実施することにより設計段階で音質を検討した。次に,印刷枚数に応じた過渡音の音圧レベルと時間ばらつきを調査した。更に,過渡音の時間ばらつきに関する音質評価を実施し,聴感に対する影響を把握し,ばらつきの影響を定量化する手法を提示した。
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