高速道路の集約料金所付近における交通流を動的に模擬し,沿道騒音を予測できる新しいシミュレーション手法を作成した。まず,料金所付近における走行パターンを新規に調査し,その結果と追従走行モデルを組み合わせ,加減速パターンの計算モデルを作成した。次に,車線変更のモデルを作成し,各車両の走行軌跡を模擬した。最後に,この交通流モデルと,各車両の走行状態から音響パワーレベルを推定する実験式とを組み合わせ,料金所付近における騒音を計算した。本手法を用いて,走行パターンを調べた料金所付近の5地点と料金所手前500m地点についてL_<Aeq>の推定値と実測値を比較した結果,両者のレベル差は0.8〜2.7dBであった。
抄録全体を表示