日本畜産学会報
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54 巻 , 3 号
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  • 星野 貞夫
    1983 年 54 巻 3 号 p. 153-164
    発行日: 1983/03/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 大武 由之
    1983 年 54 巻 3 号 p. 165-171
    発行日: 1983/03/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    市場の豚枝肉から背脂肪と腎臓脂肪組織を採取し,蓄積部位のちがいによる脂肪の性質の差異と相関を検討した,腎臓脂肪と背脂肪の内層あるいは外層脂肪との,C18:1含量での相関係数はそれぞれ0.61,0.58で,高い相関とはいえなかった.しかし,その他の各脂肪酸,C16:0,C16:1,C18:0,C18:2および全飽和酸の含量ならびに全不飽和酸含量に対する全飽和酸含量の比では,各脂肪組織からの脂肪相互間で,かなり高い正の相関が存在していた.各蓄積脂肪相互間の融点での相関は高く,屈折率の場合は,融点の場合よりもさらに高い正の相関が認められた.各脂肪酸の含量,融点,屈折率についての蓄積脂肪相互間の差異と相関の検討から,調べた脂肪の全ての性質に関して,背脂肪の内層と外層との脂肪の相関は,腎臓脂肪と背脂肪の内層あるいは外層の脂肪との間の相関に比べ,最も高いことが知られれた.別に,腎臓脂肪と筋肉脂質との性質上での差異と相関を,各脂肪酸含量について検討した.腎臓脂肪と筋肉のリン脂質間での,各脂肪酸の含量での相関は低かった.筋肉の中性脂質とリン脂質との間の脂肪酸含量での相関も,C16:0とC18:1との含量の場合を除いては,いずれも低かった.これに対して,腎臓脂肪と筋肉の中性脂質との間では,各脂肪酸含量に関しては,高い正の相関が存在していたが,この相関は脂肪組織からの各蓄積脂肪相互間で見られた相関に比べると,さほど高いとはいえなかった.
  • 伊藤 敞敏, 足立 達, 針生 敬子, 山路 厚雄
    1983 年 54 巻 3 号 p. 172-178
    発行日: 1983/03/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    加熱乾燥法にもとづく牛乳固形分定量法(公定法)について種々の検討を行なった.牛乳固形分量は乾燥時間の延長と共に減少を続け,公定法に示される恒量を求めることは困難であった.このような重量減少には,牛乳成分の一部が加熱によって,カルボニル化合物,硫化水素,酸性および塩基性成分などの揮発性成分に変り,散逸することが関係していることが知られた.固形分中に残存する水分含量をガスクロマトグラフ法で測定した結果から,3時間の乾燥で残存水分が最少となることから,公定法での乾燥時間は3時間と定めるのが妥当であると考えられた.なおこの場合も,固形分中には約1%の水分が残存しており,乾燥時間を延長しても除去できない.また,乾燥後のデシケーター中での放冷時にも,固形分はわずかに吸湿することが認められた.真空乾燥を行なった結果では,98±2°Cでは,乾燥を早め固形分中の残存水分含量を低下させることができたが,固形分重量の減少も続いた.68±2°Cでは,5時間でも乾燥不充分の状態にあった.凍結乾燥法では,牛乳は多孔質のスポンジ状となって非常に良好な乾燥状態となり,褐変化もおこらず,残存水分含量も加熱乾燥法の約半分に低下させることができた.操作の面からは予備凍結を必要とするが,沸騰水浴上での予備乾固は必要とせず,乾燥後の放冷も必要ではないという利点がある.この乾燥原理は,より正確で有用な牛乳固形分定量法のために利用できると考えられる.
  • 大武 由之
    1983 年 54 巻 3 号 p. 179-186
    発行日: 1983/03/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    軟脂豚肉脂質の特性を明らかにするため,軟脂豚と正常豚の蓄積脂肪を立体特異的分析および銀イオン薄層クロマトグラフィーによって調べた.軟脂豚の脂肪は通常の脂肪よりC18:2, C18:3および全不飽和脂肪酸が多く,C16:0やC18:0が少ない.軟脂も正常な脂肪も,共にトリアシルグリセロール(TG)内の脂肪酸分布は類似していて,C14:0,C16:0およびC16:1の大部分は2位置に存在し,C18:0の多くは1位置に存在していた.しかしC18:0含量の多かった正常豚の腎臓脂肪では,C18:0のかなりの量は3位置に存在していた.他方C18:1とC18:2は1および3位置に多く結合していた.軟脂が正常脂に比べてC16:0含量の少ないのは,おもに1位置のC16:0含量のちがいによる.また,軟脂豚脂質のC18:2含量の多いのは,TGの3つの位置のいずれにおいても正常豚脂質よりC18:2含量の多いのに由来する.軟脂豚の背脂肪では正常豚に比べて,3位置でのC18:1が少なかったが,これは同位置におけるC18:2含量が,正常豚よりも多いことで補償されているように見られる.各試料のTGのタイプと組成は,1-random,2-random, 3-randomの脂肪酸配置を仮定して求めた.軟脂豚は正常豚に比べて,それぞれの対応する蓄積部位の脂肪で,S2UとU3が多くS3とS2UのTGが少なかった(Sは飽和脂肪酸,Uは不飽和脂肪酸).脂肪組織のTGを銀イオン薄層クロマトグラフィーで,不飽和度のちがいによって分画した.軟脂豚脂質は正常豚脂質よりも,S3やS2Mのような飽和度の高いTGはかなり少なく,SMD, SD2やM2Dのような,二重結合が3個以上の不飽和度の高い種類のTGが多かった(Mはモノエン酸,Dはジエン酸).
  • 加藤 和雄, 佐々木 康之, 津田 恒之
    1983 年 54 巻 3 号 p. 187-191
    発行日: 1983/03/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    緬羊の血液は,人間などと比較して,呼吸性のアルカローシス的傾向を示す.今回の実験では,安静状態にある緬羊の頸動静脈血および腹腔内の種々の静脈血の酸-塩基平衡に関するパラメーターを測定し,緬羊の血液の特異性について検討した.6頭のメリノー種緬羊を麻酔下で開腹し,右第一胃静脈,門脈,肝静脈および後大静脈から採血した.頸動静脈血は,別の15頭の左頸動脈ループ装着緬羊から採取し,その内の3頭からは右心室にカテーテルを挿入して混合静脈血を採取した.また,緬羊と比較するために,30頭のホルスタイン種泌乳牛および乾乳牛から頸静脈血を採取した.採取した血液は,血液ガス分析装置を用いて,pHおよびPco2を測定し,HCO3-濃度はモノグラムから算出した.緬羊の腹腔内静脈血には明らかなpH(もしくはPco2)勾配が認められた.すなわち,右第一胃静脈血のpHは,7.129±0.206と最も低く,門脈,肝静脈と上行するに従い上昇する傾向を示した.逆に,Pco2は第一胃静脈血で最も高く(82.6±31.7mmHg),後大静脈血で最質も低かった(40.1±5.0mmHg).この原因として,第一胃粘膜を通して吸収されたVFAが血中のHCO3-により中和され,その結果増加したPco2がpHを低下させることが考えられた,また,緬羊の頸動静脈血のpHは,乳牛や人間と比較して高い傾向にあり,この原因は緬羊血液のPco2値が低いことによると考えられた.
  • 小林 茂樹, 吉田 豊, 川島 栄
    1983 年 54 巻 3 号 p. 192-199
    発行日: 1983/03/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    わが国におけるホルスタイン種の育成と肥育には,近年早期離乳や短期間の強制群飼育の方法が普及してきた.この不自然な飼養法のため,しばしば子牛や去勢牛の一時的発育停滞が惹起されている.発育低下が後期にしばしば代償されることも,知られている.しかし,一時的発育停滞が全肥育期間における総増体量に影響するのか否かに関する報告は,非常に少ない.著者らは,東京農業大学農場富士分場において20頭の雄子牛を用いて,発育停滞とその代償性発育の発現時期,ならびに総増体量に対する初期発育の影響を,調べた.その結果,発育停滞は4~6ヵ月令(5ヵ月令で最低値0.46kg/日)で観察され,これは去勢および飼料の切換えに起因したと考えられた.この初期の発育停滞は,その後の育成期に代償される傾向を示し,全期間の総増体量に対しては影響を及ぼさなかった.総増体量は,むしろ186~215日令,216~245日令,246~276日令,277~306日令,334~365日令および455~485日令における平均1日増体量との間に有意な正の相関をもった,また総増体量は,育成開始時の日令および体重によって影響されなかった.本報の飼養条件下では特に6~10ヵ月令時に,良好な条件下で発育を保持することが,ホルスタイン種去勢牛の育成および肥育効率の高水準達成のために重要であると,示唆された.
  • 平尾 和義, 山岸 正之, 阿部 勝利
    1983 年 54 巻 3 号 p. 200-205
    発行日: 1983/03/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    授精後の牛生殖道における白血球の精子貪食作用を知るため,一牧場から無作為に抽出したホルスタイン種雌牛C1群10例およびC2群3例の末梢血から,塩化アンモニウム液を用いた溶血法で白血球を分離収集した.分離白血球はC1群では種雄牛5例の新鮮精子,またC2群では種雄牛12例の凍結融解精子とともに37°C小試験管内で30分,60分,120分および240分間培養した後,白血球の精子貪食率を位相差顕微鏡下で経時的に観察した.白血球および精子の混合比率は新鮮精子,凍結融解精子両者とも1:1および1:2であった.
    白血球の精子貪食率は比較的低くC1,C2群全体を通じ2.5~19.5%の範囲を示したが,C1群の精子貪食率は白血球に対し2倍数の精子混合比率,培養120分以降有意に高くなり,精子数の多いとき活発化した.またC1群の精子貪食率は不受胎および授精回数の多い個体で高い値が得られ(P<0,05~0.01),受胎の成否に白血球の精子貪食作用の関与する可能性が示唆された.C2群の精子貪食率は種雄牛個体の違いにより差が認められ,精子貪食率と精子運動率との間に負の直線回帰があり(P<0.05),白血球の精子貪食作用は精液性状の良否によっても影響されると考えられた.
  • 栂村 恭子, 宮崎 昭, 川島 良治, 樋口 隆昌, 棚橋 光彦, 清藤 幸一
    1983 年 54 巻 3 号 p. 206-208
    発行日: 1983/03/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 冨田 幸洋, 永山 精美, 大高 文男
    1983 年 54 巻 3 号 p. 209-212
    発行日: 1983/03/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
  • 土屋 剛, 鈴木 一憲, 永井 廣, 玉手 英夫
    1983 年 54 巻 3 号 p. 213-215
    発行日: 1983/03/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
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