The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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61 巻, 2 号
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  • 三鴨 廣繁, 山岸 由佳, 田中 香お里, 渡邉 邦友
    2008 年 61 巻 2 号 p. 73-81
    発行日: 2008/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    今回, 我々は, カルバペネム薬である, meropenemおよびbiapenemについて動物実験を用いたin vitrfoで得られたTime above MIC (T>MIC) 目標値が臨床でも応用可能か検討するとともに, 既報の動物実験を用いたin vitroで得られた好気性菌に対するT>MIC目標値が, 嫌気性菌とも相関を示し, 嫌気性菌感染症に対しても臨床応用が可能か臨床症例を用いて検討を行った。その結果, meropenemおよびbiapenemの臨床効果, 細菌学的効果はともに, T>MIC 25%以上で約70%, T>MIC 30%以上で80%以上の数値を示す結果となった。一方, 嫌気性菌の単独感染および, 好気性菌と嫌気性菌の複数菌感染における, カルバペネム薬のT>MIC目標値と臨床効果の相関をみたところ, 膿瘍を形成した嫌気性菌単独菌感染症では相関を見ることが出来なかったが, 好気性菌と嫌気性菌の複数菌感染においては, T>MICが20%以上確保出来れば, 90%以上の臨床効果が得られる結果が示された。以上の結果は, カルバペネム薬でbacteriostatic effectを得るためのT>MIC目標値が20%以上とするCRAIG, W.A.やDRUSANO, G.L.らの報告を支持する結果であった。今回の結果から, 実地臨床でも, また嫌気性菌感染症でも, PK-PD理論に基づいて抗菌薬の投与設計を行うことが有用であると考えられた。
  • 千村 哲朗, 村山 一彦, 小川 比呂志, 平山 寿雄, 沼崎 政良
    2008 年 61 巻 2 号 p. 82-86
    発行日: 2008/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    カルバペネム系抗菌薬であるDoripenem (DRPM) の産婦人科及び関連領域感染症に対する有効性と安全性を検討し, 以下の成績を得た。
    1) 非妊時感染症 (n=20), 妊娠・産褥期感染症 (n=4) を対象とし, DRPM 0.25g×2/日の3-8日間の点滴静注によった。総投与量は1.5-4.0gであった。
    2) 臨床効果は, 著効4/24 (16.7%), 有効18/24 (75.0%) であり有効率22/24 (91.7%) であった。前投与薬無効例に対する本剤の有効率6/6 (100%) を示した。
    3) 臨床分離菌別臨床効果では, 著効3130 (10.0%), 有効26/30 (86.7%) を示した。菌消失率は29/30株 (96.7%) を示した。
    4) 本剤投与による自他覚的副作用および臨床検査値異常は認められなかった。
    以上の結果からDRPMの産婦人科領域感染症への有用性が示唆された。
  • 2008 年 61 巻 2 号 p. 89-104
    発行日: 2008/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 2008 年 61 巻 2 号 p. 105-113
    発行日: 2008/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
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