The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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47 巻, 9 号
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  • 清水 喜八郎, 小林 宏行, 谷本 普一
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1091-1106
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 渡辺 彰, 菅野 治重
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1107-1114
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 横田 健, 大泉 耕太郎
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1115-1122
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 原 耕平, 斎藤 厚
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1123-1130
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 高本 正祗, 石橋 凡雄, 豊島 秀夫, 田中 英樹, 田丸 紀子, 渡辺 憲太朗, 吉田 稔, 徳永 尚登, 市川 洋一郎, 大泉 耕太郎 ...
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1131-1144
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    今回我々は, 呼吸器感染症に対しImipenem/Cilastatin sodium (IPM/CS) の単独療法とImipenem/Cilastatin sodiumとAmikacin sulfate (AMK) の併用療法を封筒法により割り付けを行い臨床効果及び安全性を比較検討した。
    1. 安全性の評価対象としてはIPM/CS群83例, IPM/CS+AMK群88例であり, 臨床評価対象症例はIPM/CS群77例, IPM/CS+AMK群80例であった。
    2. 感染症別臨床効果ではIPM/CS群の有効率は84.4%であった。 症例数の多い主なものは肺炎 (肺化膿症を含む) 52例で82.7%, 気管支拡張症の感染10例で100%, 慢性呼吸器疾患の二次感染6例で66.7%, 慢性気管支炎4例で100%であった。
    IPM/CS+AMK群の有効率83.8%であった。 症例数の多い主なものは肺炎 (肺化膿症を含む) 59例で88.1%, 気管支拡張症の感染12例で83.3%, 慢性呼吸器疾患の二次感染5例で60.0%であった。 両群間の有効率に有意差はみられなかった。
    3. 先行抗生物質有無別による臨床効果ではIPM/CS群の先行抗生物質のなかった例の有効率は92.3%, あった例では68.0%であり, IPM/CS+AMK群の先行抗生物質のなかった例の有効率は83.7%, あった例では83.9%であり, IPM/CS群の先行抗生物質の有無の間に有意の差を認めた(P≥0.05)。
    4. 副作用はIPM/CS群で6例にみられ発生率は7.2%, IPM/CS+AMK群では2例にみられ発生率は2.3%であった。 臨床検査値異常はIPM/CS群で5例にみられ発生率は6.0%, IPM/CS+AMK群で10例にみられ発生率は11.4%であった。 両群間の発生率に有意差は認めず, また重篤なものはなかった。
    以上のことからIPM/CSは中等症から重症の呼吸器感染症において単独で十分効果が期待でき難治性の呼吸器感染症にはAMKとの併用療法は有用であると考えられる。
  • 高本 正祗, 石橋 凡雄, 篠田 厚, 中西 洋一, 野元 吉二, 吉田 稔, 渡辺 憲太郎, 宮原 智子, 大泉 耕太郎, 市川 洋一郎, ...
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1145-1159
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    九州地区の34施設にて, 肺真菌症108例にFluconazole (FLCZ) を投与し, 臨床的効果, 安全性について検討した!
    L臨床効果が判定できた66症例に於いて肺クリプトコックス症は8例中全例有効, 肺アスペルギルス症の有効率は43.1% (25例/58例) であり, 全体としては50.0% (33例/66例) の有効率であった!
    2. 真菌学的効果はCryptoceccus属が検出された症例6例中3例が消失し, Aspergillus fumigatusを含むAspergillus属が検出された症例30例中8例が消失し, 4例に減少が認められた!
    3. 副作用は87例中5例 (5.7%) に認められ, 特に重篤なものはなく, その内訳は食欲不振, 嘔吐・嘔気, 嚥下困難, 倦怠感, 浮腫, 脱毛であった!
    臨床検査値異常は5例 (5.7%) にGOT値, GPT値, A1-P値, LDH値, BUN値, Cr.値の上昇, 好酸球増多および白血球数減少が認められた!
    4, これらの結果より, FLCZは肺真菌症に対して, 有用性の高い薬剤であると考えられた!
  • 出口 浩一, 横田 のぞみ, 古口 昌美, 鈴木 由美子, 深山 成美, 石原 理加, 小田 清次, 田中 節子, 中根 豊, 福本 寅雄
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1160-1185
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1991年1月~12月, 及び1993年1月~12月に当所で検出した臨床分離株を対象とし, Cipronoxacin ( CPFX) の抗菌活性を知る目的で, 対照薬剤を加えた最小発育阻止濃度 (MIC) を測定して以下の結果を得た。
    1. CPFX耐性株は, 1980年代前半のそれに比較して多くの菌種において増加していた。しかし, そこにおけるCPFX耐性株の多くはβ-Lactamsを含む多剤耐性株であり, 加えて他のフルオロキノロン系薬剤との交叉耐性株だった。
    2. 対照薬剤のMIC分布からは, Benzylpenicmin (PCG)-insensitive Streptococcus pneumoniae (PISP) 及びCEPs耐性Escherichia coliの増加が示唆されたが, それらの耐性株に対する CPFXのMICは比較的低い方に分布していた。
    3. 1991年検出株と1993年検出株の比較においては, Staphylococcus aureusなどにCPFX耐性の減少傾向が, 更に日常診療の感染症に関与し得る確率が高い菌種のCPFX耐性株は少ないことも確認した。
  • 出口 浩一, 横田 のぞみ, 古口 昌美, 鈴木 由美子, 深山 成美, 石原 理加, 小田 清次, 田中 節子, 中根 豊, 福本 寅雄
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1186-1191
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1993年9月~11月に検出した副鼻腔炎由来のStreptococcus pneumoniae及びHaemophilus influenzaeを対象とし, Fosfomycin (FOM) の抗菌活性を知る目的で対照薬剤を加えた最小発育阻止濃度 (MIC) を測定して, 以下の結果を得た。
    1. S. pneumoniaeの供試50株にはBenzylpeniciliin (PCG)-insensitive S. pneumoniae (PISP) 10株 (20.0%), PCG-resistant S. pneumoniae (PRSP) 2株( 4.0%) が存在したが, FOMのPISP及びPRSPに対するMIC分布は, PCG-susceptible S. pneumoniae (PSSP) のそれとほぼ同様であった。
    2. Haemophilus influenzaeの供試50株にはβ-ラクタマーゼ産生株が12株 (24.0%) に存在していたが, FOMのβ-ラクタマーゼ産生株に対するMIC分布は, β-ラクタマーゼ非産生株に対するそれとほぼ同様であった。
    3. S. pneumoniae及びH. infiuenzaeに対するFOMのMIC90は, FOM鼻科用剤によるネブライザー療法におけるAbove the MICの条件を満たすことが示唆された。
  • ラノコナゾールクリームとの比較
    庭野 吉己, 田淵 龍夫, 金井 和夫, 浜口 洋, 内田 勝久, 山口 英世
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1192-1195
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    モルモット足部に作成した足白癬モデルにおけるLanoconazole軟膏局所塗布による治療効果を, 局所皮膚組織の菌陰性化を指標にして同クリームのそれと比較検討した。
    0.25%, 0.5%および1%Lanoconazole軟膏投与群では, いずれにおいても薬剤無投与対照群に比べて有意な真菌学的治療効果が得られ, それぞれ10例中7, 8例および9例中9例で完全な菌陰性化が認められた。各濃度のLanoconazole軟膏の治療効果を対応する各濃度のLanoconazoleクリームと比較した結果, いずれの濃度でも有意な差はなく, 本モデルに対しては両剤型が同等の薬効を有することが示唆された。
  • 河合 泰一, 上田 孝典, 岩崎 博通, 中村 徹
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1196-1201
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    造血器腫瘍患者28名の化学療法に伴う顆粒球減少期に併発した感染症45エピソードに対してSulbactam/Cefoperazoneを投与しその臨床的有用性と安全性の検討を行った。
    本剤の有効率は他剤との併用で62%であり, 感染症別にみた有効率は敗血症67%, 敗血症疑い94%であったが肺炎では38%であった。
    本剤の投与期間中の顆粒球数が300/μl未満であった群での有効率は53%で, 投与期間中に300/μl以上に回復した群では73%であった。また先行抗生剤の有無にかかわらず同一の有効性が得られた。
    投与前の培養から高頻度に分離されたAcinetobacter calcoaceticus, Pseudomonas aeruginosa, cloacae, staphylococcus aureusなどはいずれも本剤の抗菌スペクトルに含まれていた。
    投与による副作用は4エピソード(8.8%)に認められたが, いずれも軽微で投与の継続には支障を認めなかった。
    以上より本剤は, 顆粒球減少期のEmpiric therapyに用いるべき有用な薬剤と考えられた。
  • 笠置 綱清, 谷本 要, 荻原 嘉洋, 林原 博, 奥田 浩史, 白木 和夫
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1202-1209
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    小児科領域における各種急性感染症に対して, 新しく開発された経口用Cephem系抗生物質Cefpodoxime proxetil(CPDX-PR)dry syrupを使用し, その臨床効果について検討した。
    鳥取大学医学部附属病院および関連病院の21施設において, 患児535例に対し, CPDX-PR dry syrup 10mg/kg/日を目標に, 分3にて投与した。
    本剤の有効率は, 80.8%であり, 分離菌中Staphylococcus aureusStreptococcus sp.に対する抗菌活性は良好であったが, Haemophilus influenzaeに対する抗菌活性はやや劣っていた。
    副作用は, 全例中2.80%にみられ, 臨床検査値の異常は, 1.87%にみられた。
    本剤の副作用は少なく, 安全性も高く, 急性扁桃炎, 急性咽頭炎および急性気管支炎などの小児感染症に対して有用性の高い薬剤であると考える。
  • 腹部感染症研究会, 山形県産婦人科分科会
    千村 哲朗, 平山 寿雄, 小田 隆晴, 斉藤 憲康, 佐藤 聡, 沼崎 政良
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1210-1218
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    切迫流早産・Pretem PROMの絨毛羊膜炎合併例の治療に際し, 初期治療の目的にCeftazidime ( CAZ) 及びAspoxicillin (ASPC) を投与し, 臨床的検討を行い以下の成績を得た。
    1. 切迫流早産 (n=25), Pretem PROM (n=5) を対象とし, CAZ2~4g/日の単独投与 (n=14) 及びASPC 4g/日の併用投与 (n=16) と子宮収縮抑制剤 (塩酸リトドリンなど, n=28) による臨床効果を検討した。
    2. 切迫流早産への臨床効果では, 有効率24/25 (96%) であった。Preterm PROM例に対してはLatent periodの7日間以上の遅延効果は5/5に認あられた。Tocolysis index (切迫流早群) からの分析では, 治療開始時のIndex≥5は12/25 (60%) に認められたが, 妊娠35週前の分娩は 4/25 (16%), 全症例での妊娠36週間以降の分娩は24/30 (80%) であった。
    3. 細菌学的検討では, グラム陽性菌の検出率が高かったが, これら分離菌に対するASPC, CAZの併用効果は9/9株に認められた。以上の結果から, 絨毛羊膜炎に対する初期治療剤としてのCAZ, 及びASPC併用の高い臨床効果と安全性が示唆された。
  • 杉田 麟也, 出口 浩一, 藤巻 豊, 浅井 俊治, 岡野 和洋, 小松 信行, 清水 浩二, 斉藤 成明, 渡辺 洋, 内藤 雅夫, 野村 ...
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1219-1230
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    市中診療所10か所で小児副鼻腔炎の検出菌とSultamicillin (SBTPC) の有効性を検討し, 以下の結論を得た。
    1. 中鼻道膿汁からStreptococcus pneumoniae27.5%, Haemophilus influenzae32.4%, Moraxella catarrhalis9.9%などを検出した。上咽頭についても同じ様な傾向を示した。
    2. S. pneumoniaeのうち33%の株はMIC≥0.1μg/mlのペニシリン低感受性肺炎球菌 (PISP) であった。
    3. PISPは14%の症例から検出した。
    4. SBTPCの臨床学的有効率は77.5%で, 満足な有効率であった。
    5. 細菌学的効果ではPISPの残菌率が高く, 鼻汁38.5%, 上咽頭60.0%でPSSP, H influenzae, 及びM. catarrhalisの残菌率よりも統計学的に有意に高かった。
    6. 下痢, 軟便の副作用が21.5%でみられた。
  • 冨山 道夫
    1994 年 47 巻 9 号 p. 1231-1239
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    成人における重症の急性扁桃炎に対するFlomoxef (FMOX) の有効性, 安全性および有用性について検討し, 以下の成績を得た。
    1. 扁桃陰窩より分離されたグラム陽性菌11株, グラム陰性菌6株, 嫌気性菌5株に対する MIC80はいずれも0.39μg/mlであり, FMOXはバランスのとれた強い抗菌力を示した。
    2. FMOXの総使用症例は30名であり, 臨床効果の判定では28名, 有用性ならびに安全性の検討では30名を対象とした。
    3. 評価対象例28名における臨床効果は著効19名, 有効2名, やや有効5名, 無効2名で, 有効率75%であった。
    4. 細菌学的効果はグラム陽性菌67%, グラム陰性菌100%, 嫌気性菌100%, 複数菌感染 100%の菌消失率を示した。
    5. 副作用は薬疹1名, 下痢1名で計2名 (6%) にみられた。症状は使用中止により速やかに改善した。
    6. 臨床検査値異常は7名 (23%) に認められ, 内訳はGOTとGPT上昇2名, GPT上昇4 名, BUN上昇1名であったが, いずれも一過性であった。
    7. 有効性と安全性を勘案して判定した有用性は非常に満足14名, 満足11名, まずまず満足1 名, 不満2名, 非常に不満2名で有用率83%であり, FMOXは重症の急性扁桃炎に対し有用性の高い薬剤であると考えられた。
  • 1994 年 47 巻 9 号 p. 1240-
    発行日: 1994年
    公開日: 2013/05/17
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