The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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40 巻, 10 号
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  • 真下 啓明
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1713-1723
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 島田 馨
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1724-1740
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 池野 暢子, 高橋 克幸, 山本 博尚, 渡辺 正昭, 岸 東彦, 渡辺 洋子, 毛利 裕之, 遠藤 紘, 島 功, 森塚 威次郎
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1741-1744
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    婦人科に入院した10名の感染症患者 (子宮全摘術後の腔断端膿瘍3例, 膣断端膿瘍に子宮男結合織炎を併発したもの1例, 卵管溜膿腫2例, 腹壁膿瘍, 骨盤死腔炎, 子宮頸癌溜膿腫, 卵管周囲膿瘍各1例) に対しCefuzonam (CZON) 1回1,000mgを1日2回, 3日間から10日間にわたり点滴静注した (総投与量6~199)。臨床効果は著効1例, 有効6例, 無効3例であり, 有効率は70%であつた。
    起炎菌は全例で同定され, そのうちCZONの投与により菌の消失したもの3例, 減少3例, 菌交代2例, 不変が2例であつた。
    全例において副作用及び臨床検査値の異常はみられなかつた。
    以上の結果から, CZONは産婦人科の感染症に適した有用な抗生剤であると考えられた。
  • 鈴木 猛, 大塚 尚之, 植村 次雄, 水口 弘司
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1745-1751
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    産婦人科における感染症患者にCefuzonam (CZON) を投与して子宮及び子宮付属器官組織への移行性と臨床効果を検討し, 下記の結果を得た。
    1.CZONの動・静脈血中濃度及び卵管, 卵巣, 子宮内膜, 子宮体部筋層, 子宮頸部, 子宮腔部の組織内濃度を測定した結果, 本剤はこれらの各器官へ高い移行性を示した。
    2.臨床的検討では, 子宮瘤膿腫, 急性外陰炎, 骨盤腹膜炎, 腎孟腎炎, 産褥子宮内感染症の計5例に投与した。
    成績は著効2例, 有効3例であり, 有効率は100%であつた。
    全例において副作用はみられなかつたが1例に一過性のGOT, GPT及びγ-GTPの上昇がみられた。
    以上の結果から, CZONは産婦人科領域における各種感染症に対し有用な薬剤であると考えられる。
  • 出口 浩一, 横田 のぞみ, 古口 昌美, 深山 成美, 西村 由紀子, 中根 豊, 小田 清次, 田中 節子, 加藤 三枝子, 佐藤 久美 ...
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1752-1762
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新鮮臨床分離株に対するSulbactam (SBT) /Cefoperazone (CPZ) の抗菌力をCPZ, Cefotiam (CTM), Cefotaxime (CTX), Latamoxef (LMOX) と比較検討した。SBT/CPZはSBTとCPZの各々を1: 1の組み合せ, すなわちCPZをベースにしてそれにSBTとCPZを同一の濃度で加えた希釈系列で検討した。検討に供した株はStaphylococcus aureus, Escherichia coli, Klebsiella pneumoniae, Citrobacter freundii, Enterobacter spp., Serratia marcescens, Proteus mirabilis, Proteus vulgaris そしてPseudomonas aeruginosa の各々50株である。
    1. S. aureus, E. coli, K. pneumoniae, P. mirabilis すなわち主にPenicillinase型β-Lactamaseを産生するこれらの菌種に対するSBT/CPZの抗菌力はCPZ単独と比較すると良好で, SBTのβ-Lactamase阻害作用は0.39~1.56μg/mlの低濃度域で発揮されていた。
    2. C. freundii, Enterobacter spp., S. marcescens, P. vulgaris, P. aeruginos a等の主にCephalosporinase型β-Lactamaseを産生するこれらの菌種に対するSBT/CPZの抗菌力は, SBTのβ-Lactamase阻害効果が中程度に発揮されると推察される。このことが各々の菌種に対するMIC値分布にみられた他, SBTのβ-Lactamase阻害作用は3.13~12.5μg/mlの濃度域で発揮されていた。又, C. freundii, Enterobacter spp., S. marcescens のCTX, LMOXに対する耐性菌がMIC80レベルで確認された。
    3.これら臨床分離株に対する抗菌力をMIC80でみると, SBT/CPZはグラム陽性のS.aureusからE. coli, K. pneumoniae, Enterobacter spp., S. marcescens, P. aeruginosa 等のグラム陰性菌に対しCTM, CTX, LMOXに比較して最も平均した抗菌力を示していた。
    4. S. aureus 8%, C. freundii 18%, Enterobacter spp. 10%, S. marcescens 26%, P. vulgaris 2%, そしてP.aerugimosa18%に対するSBT/CPZのMIC値は≥25μg/mlを示し, SBTのβ-Lactamase阻害作用が十分に発揮し得ない株も存在した。これらの株はβ-Lactamaseの産生による耐性とは異質の耐性菌と考えられる。
    5.臨床分離株の現状はCPZ耐性菌の存在とその割合が将来の問題ではなく, 今日的問題であり, 加えてCPZと構造の異なるNewcephems耐性菌も増加している。そうした時期に登場したSBT/CPZはタイムリーな意義があると考えた。
  • 野口 行雄, 米田 修一, 福田 泰樹, 中田 正幸, 本間 威, 吉田 清一
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1763-1766
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Flomoxef (FMOX, 6315-S) は広範囲の抗菌スペクトラムを有するオキサセフェム系の新しい抗生物質である。本剤を7例の患者に1回19, 1日2回, 点滴静注により投与した。
    食道癌術後6年経過したEscherichia coliを起炎菌とする慢性気管支炎に対しては本剤を7日間投与したが無効であつた。肺癌に合併したStaphylococcus aureusを起炎菌とする急性肺炎に対しては本剤の7日間投与により有効であつた。肺癌に合併したStreptococcus pneumoniaeを起炎菌とする肺化膿症に対しては本剤の9日間投与により有効であつた。同じく肺癌合併の閉塞性肺炎の疑い2例では本剤の6~7日間投与で著効又は有効の成績であつた。肺癌合併の原因不明熱の症例に対しては本剤を5~6日間投与したが無効であつた。以上のとおり, FMOXの投与は7例中4例に有効であつた。
    本剤に基づく副作用, 臨床検査値異常の発現は認められなかつた。
  • 谷本 普一, 蝶名林 直彦, 中森 祥隆, 中谷 龍王, 吉村 邦彦, 野口 昌幸, 中田 紘一郎
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1767-1773
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1.平均年齢68.2歳, 平均体重45.8kgで, 過半数に基礎疾患を持つ10例の呼吸器感染症患者に, Flomoxef (FMOX, 6315-S) 治療を行い, 80%の有効率が得られた。
    2.FMOXの使用量は191日2回で, 投与日数は平均14日間である。
    3.FMOXによる副作用及び検査値異常は認められなかつた。
    4.FMOXは基礎疾患を持つ老年者呼吸器感染症に有用な抗生物質である。
  • 野末 則夫, 上田 雄一郎, 芳賀 敏昭, 村岡 啓, 斧 康雄, 西谷 肇, 宮下 英夫
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1774-1786
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しいオキサセフェム系抗生物質Flomoxef (FMOX, 6315-S) について基礎的, 臨床的検討を行つた。
    本剤の臨床材料分離株の感受性試験では, Escherichia coli, Klebsiella等のグラム陰性桿菌に対して優れた抗菌力を示し, Latamoxef, Cefmetazole, Cefazolinより優れた抗菌力を有していた。Staphylococcus aureusに対しても, 他剤よりやや優れていた。
    臨床的に, 肺炎2例, 腎孟腎炎1例, 慢性気管支炎1例, 尿路感染症 (UTI) 1例に投与した。本剤を1回lg, 1日2回点滴静注で8~13日間使用した。成績は著効1例, 有効2例, やや有効1例, 判定不能1例であつた。
    細菌学的には菌消失3例であつた。
    本剤による副作用及び検査成績の異常は認めなかつた。
  • 高木 健三, 山木 健市, 佐竹 辰夫, 鈴木 隆二郎, 久米 裕昭, 都築 徹哉, 松本 修一, 堀場 通明, 原 通広, 井上 広治, ...
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1787-1793
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    入院中の呼吸器感染症の患者22例に対してFlomoxef (以下FMOX, 6315-S) を使用し, 以下の臨床成績を得た。患者の内訳は肺炎13例, 慢性気管支炎5例, 慢性呼吸器疾患の二次感染3例, 膿胸1例で, 基礎疾患として肺結核症, 慢性肺気腫などを有するものが17例であつた。本剤は原則として, 1回1~29, 1日2回を静注又は点滴静注にて投薬した。最長投薬日数は16日間で, 最大投薬量は649であつた。
    臨床効果は著効1例, 有効10例, やや有効4例, 無効4例, 判定不能3例であり, 有効率は57.9%であつた。副作用は発疹1例, 口内炎及び舌のしびれ感1例を認め, 検査値の異常は5症例に認められた。肺結核症などの基礎疾患を有する高齢の患者を多く含むことを考慮すれば, ほぼ満足すべき効果であつた。
  • 三笠 桂一, 澤木 政好, 阿児 博文, 成田 亘啓
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1794-1798
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    呼吸器感染症9例にFlomoxef (FMOX, 6315-S) を投与し, その臨床効果と副作用の検討を行つた。疾患は気管支肺炎5例, 慢性気管支炎3例と急性気管支炎1例である。経気管吸引法 (TTA) による検出菌はHaemophilus influenzae 3 例, Streptococcus pneumoniae 3 例, H. influenzae + Branhamella catarrhalis 1例, Streptococcus dysgalactiae + Neisseria meningitidis1例とCorynebacterium pseudodiphtheriticum 1例であつた。本剤は1回19を1日2回, 朝と夕方に点滴静注で投与した。投与期間は8日間から16日間である。
    臨床効果は9例全例有効で有効率は100%であつた。細菌学的効果でも, すべての菌が消失した。
    副作用は9例とも認めなかつた。
    以上の結果から, FMOXは呼吸器感染症の治療に有用な薬剤になる可能性が示唆された。
  • 吉田 稔, 宮原 智子, 有冨 貴道, 関 雅彦, 石橋 正義
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1799-1802
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    呼吸器感染症6例にFlomoxef (FMOX, 6315-S) を投与し, その臨床効果及び副作用について検討した。
    FMOXは1日29 (2分割) を点滴静注で投与し, 持続投与日数は7日から19日で, 総量149から389であつた。
    対象症例は細菌性肺炎2例, 肺線維症の感染増悪2例, 慢性呼吸不全の感染による急性増悪1例, 肺癌に伴う閉塞性肺炎1例の計6例の呼吸器感染症例で, 6例中5例に有効, 1例にやや有効であつた。
    起炎菌のはつきりしたのは, Staphylococcus aureus とHaemophilus influenzae が検出された1例とH. influenzaeとStreptococcus pneumoniae が検出された1例の2例であつたが, それぞれ, 除菌, もしくは菌の減少をみた。
    本剤による副作用及び臨床検査値の異常はみられなかつた。
    以上から, 呼吸器感染症に対しての本剤の有効性が示唆された。
  • 鐘ケ江 秀明, 山田 穂積, 山口 常子, 黒木 茂高, 加藤 収
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1803-1808
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    我々は肺炎4例, 肺化膿症5例, 慢性気管支炎急性増悪2例, 気管支拡張症とびまん性汎細気管支炎の急性増悪各1例の合計13例の呼吸器感染症患者にFlomoxef (FMOX, 6315-S) を投与し, 臨床評価を行つた。対象症例はすべて中等度以上の感染症であり, 76.9%が合併症あるいは基礎疾患を有する比較的重症度の高い患者であつた。起炎菌としてStreptococcus pneumoniae4株, Haemophilus influenzae 2 株, Escherichia coli 2 株, Klebsiella pneumoniae 1 株が検出され, FMOXはこれらの検出菌に対して優れたin vitroの抗菌力を示した。FMOXの治療効果は著効3例, 有効7例, やや有効1例, 無効2例であり, 有効率76: 9%であった。副作用はみられず, 臨床検査値の異常として, トランスアミナーゼ上昇と好酸球増多の2例が認められた。
  • 腹膜炎時のFlomoxef投与に関する検討
    横山 隆, 児玉 節, 竹末 芳生, 藤本 三喜夫, 檜山 英三, 市川 徹
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1809-1819
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しく開発された注射用Cephem剤であるFlomoxef (FMOX, 6315-S) について, 抗菌力及び19点滴静注時の腹水中, 血清中濃度を検討し, 急性腹膜炎に対し有用な抗生剤であると結論した。
    1.広島大学第1外科及び関連施設で最近4年6カ月間に経験した急性腹症の検出菌を検討し, これらの検出菌種に対するFMOXの抗菌力を測定した。その結果, Staphylococcus aureus, Staphylococcus epidermidis, Escherichia coli, Klebsiella pneumoniae, Proteus spp. に対して極めて優れた抗菌力を示した。
    2.FMOX 1gを術中に生理食塩水100mlに溶解, 1時間点滴静注を行い, 血清中及び腹水中濃度を測定した。その結果, 腹水中濃度は点滴静注終了後2時間目には血清中濃度を越え, ほぼ12.5μg/ml程度のMICの細菌に対しては有効に作用するものと考えられた。
    以上の1, 2の検討から急性腹膜炎に対し, 新しく開発された注射用Cephem剤FMOXは充分効果を発揮するものと考えられた。
  • 小畑 義, 小石 清子, 佐々木 純一, 江口 雅子, 山本 幸男
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1820-1829
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    今回Flomoxef (FMOX, 6315-S) 29を1時間かけて点滴静注し, その経時的血清中濃度及び骨盤死腔液中濃度を測定し, 併せて組織内濃度についても測定した。
    1.経時的血清中濃度は点滴静注終了時92.86±17.05μg/mlで最高値を示し, 30分後48.94±15.19μg/ml, 1時間後29.00±10.49μg/mlと次第に減少し, 6時間後には1.16±1.08μg/mlであつた。
    2.骨盤死腔液中濃度は点滴静注終了時6.54±3.21μg/mlであり, 30分後31.28±12.69μg/mlと漸増し, 1時間後35.21±13.29μg/mlと最高値を示し, 次第に減少して, 6時間で11.10±6.64μg/mlとなつた。
    3.子宮動脈結紮時の肘静脈血清中濃度は103.21±51.69μg/mlであり, この時に採取した組織内濃度で, 子宮頸部37.17±18.20μg/9で最も高濃度であり, 子宮腔部35.77±7.68μg/g, 卵管26.35±14.15μg/9, 卵巣21.62±12.15μg/9, 子宮筋層20.56±9.82μg/g, 子宮内膜16.45±8.10μg/gと次第に低濃度となつた。
    4.Two-compartmentmodel解析から, FMOX29点滴静注した時の血清中濃度の最高値は92.81μg/mlと非常に高く, β 相の半減期は1.21時間と速い。一方骨盤死腔液中濃度の最高値は32.38μg/mlであり, 半減期は2.44時間と速い。
    血清中から骨盤死腔液への移行を濃度曲線下面積 (AUC) で比較すると, 血清中濃度147μg.hr/mlに対し, 骨盤死腔液中濃度201μg・hr/mlで, 骨盤死腔液への移行が137%よいことが示された。
    5.臨床的には, Peptostreptococcus asaccharolyticus による付属器炎, Staphylococcus aureusによる子宮内感染症, Klebsiella, Escherichia coli の複数菌による膀胱炎, Streptococcus, E. coliの複数菌による術後膣断端部感染症はいずれも菌陰性化をきたした。その他分離菌の得られなかつた症例では臨床症状の改善が得られた。
  • 土光 文夫
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1830-1834
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しいオキサセフェム系注射用抗生物質であるFlomoxef (FMOX, 6315-S) について産婦人科領域での臨床的検討を行った。
    対象は子宮内膜炎4例, バルトリン腺膿瘍4例及び外陰部膿瘍1例の合計9例で, FMOXは1回19, 1日2回, 静注又は点滴静注で5~6日間投与した。
    臨床効果は全例で有効であり, 細菌学的にも7例から分離された10株に対し80%の菌消失率であった。
    副作用及び臨床検査値異常は1例も認められなかった。
    以上の結果からFMOXは産婦人科領域の感染症に対し有用性の高い薬剤と考えられる。
  • 太田 信隆, 須床 洋, 福田 健, 中野 優, 牛山 知己, 田島 惇, 阿曽 佳郎, 増田 宏昭, 鈴木 明彦, 鈴木 和雄
    1987 年 40 巻 10 号 p. 1835-1844
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新Oxacephem系抗生物質Flomoxef (6315-S, FMOX) をグラム陽性菌並びにグラム陰性菌による複雑性尿路感染症27例に投与し, その効果を検討した。UTI薬効評価基準により評価可能な26例中著効3例, 有効15例で総合有効率は69.2%であつた。副作用に関しては1例に暮麻疹がみられた。臨床検査値については本剤を投与された27例中3例にそれぞれRBC, Hb, Htの低下, WBCの低下, GPTの上昇を認めたが, 軽度のものであつた。FMOXは複雑性尿路感染症に対し有効な薬剤と考えられる。
  • 1987 年 40 巻 10 号 p. 1845-1846
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
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