The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
Print ISSN : 0368-2781
ISSN-L : 0368-2781
25 巻, 4 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 青河 寛次, 皆川 正雄, 三好 勝彦, 山路 邦彦
    1972 年 25 巻 4 号 p. 223-226
    発行日: 1972/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Minocycline (7-Dimethylamino-6-deoxy-6-demethyltetracycline) は, 1967年MARTELL, BOOTHEらにより発表されだテトラサイクリン系誘導体で, ユニークな特徴をもっとされている。われわれは, Tetracycine系 (TC系) 抗生物質の臨床評価に関する研究の一環として, 主に産婦人科領域の立場から, 本剤を検討したので, その概要を報告する。
  • 1972 年 25 巻 4 号 p. 226-226,232
    発行日: 1972/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 金沢 裕, 倉又 利夫
    1972 年 25 巻 4 号 p. 227-232
    発行日: 1972/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    抗生物質製剤の生物学的力価測定の基準としては, 寒天平板カップ法が国際的に広くおこなわれ, SCHMIDTらにより導入された二層 (Double-layer) 法, たとえば内径90mmのペトリ皿に20mlの基層寒天に4mlの種層寒天を重層した平板を用いるFDA法が標準とされているばあいが多い。本法で基層を用いるのは, ガラス製ペトリ皿の底面の凹凸による阻止円の不整出現を防ぐための手段とも考えられる。しかし, 底面の平らなプラスチックペトリ皿が, ガラスペトリ皿に代つて日常広く使用されている今日では, 基層を省略して操作の簡易化をはかることも可能でないかと考えられる。われわれは今回, FDA Cup法 (二層法と仮称) と, 種層のみの薄層Cup法の測定精度について実験し, この点に検討を加えたので報告する。
  • 青河 寛次, 山路 邦彦, 杉山 陽子
    1972 年 25 巻 4 号 p. 233-238
    発行日: 1972/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cephalosporin系物質の体内動態を明らかにするには, その投与経路, 投与量, 諸種誘導体の特徴, 測定方法, 血中濃度と尿中排泄の相関性, 連続投与における体内分布などを知る必要があり, まず, 健康人におけるこれら所見が重要である。そこで, われわれはCephalothin, Cephaloridine, Cefazolinの3者について, 前述の目的にしたがつて, 注射投与時の血中濃度, 尿中排泄を追求したので報告する。
  • 佐藤 弘幸, 大内 勝, 小海 淳一
    1972 年 25 巻 4 号 p. 239-245
    発行日: 1972/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    コリスチンは, 1950年小山らによって福島県の土壌から分離された好気性胞子形成桿菌, Bacillus Polymyxavar. colistinusの培養液中に産生される塩基性ポリベプチド抗生物質である。本物質は, 他の抗生物質とともに, その強力な抗菌作用がみとめられ, 重要な化学療法剤の1つとして広く使用されている。
    硫酸コリスチンは, 動物薬としては, 乳房炎治療薬など外用剤としての用途が主なものであつたが, 最近家畜, 家禽の発育促進, 飼料要求率の向上や疾病予防など, 飼料添加剤への応用2) が注目され, この面の使用量は遂年増加しつつある。一方, 他の抗生物質では, 畜肉への残留および耐性菌出現による人体への影響などが問題となつてきたことから今回, 我々は試験動物として雌鶏と子豚を使用し, これらに硫酸コリスチン (以下CLSと略), を経口投与し, 体内分布を時間を追つて測定し, CLSの残留性についての検討を試みた。CLSに対する耐性菌に関しては, 鈴木ら3) の報告によって, その出現がほとんどみとめられていない。
  • 小栗 豊子, 小酒井 望
    1972 年 25 巻 4 号 p. 246-250
    発行日: 1972/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    腸球菌は, 人間の腸管内,尿道, 腟, 口腔等の常在菌であるが, 人間だけでなく温血動物の代表的な常在菌でもあり, 動物寄生性の菌種である。本菌種の人本間に対する病原性は, 一般に弱いといわれるが, 細菌性心内膜炎や敗血症の原因菌となりうることや, 尿路感染など泌尿生殖器の感染をおこすことは広くみとめられている。また, 本菌は各種化学療法剤に耐性であり, しかも多剤耐性菌も少なくない。分類学上連鎖球菌と近縁であるが, 化学療法剤に対する態度は著るしく相異している。最近, いわゆる弱毒菌感染の増加が注目されているが, 腸球菌はその弱毒菌感染の原因菌の1つとしても今後重要な地位を占めるであろう。そこで私共は, 本院中央検査室における腸球菌の各種検査材料からの分離成績ならびに化学療法剤感受性の推移を10年間にわたつて検討した。
feedback
Top