The Japanese Journal of Antibiotics
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33 巻, 11 号
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  • IN THE COMBINATION THERAPY OF ANTIBIOTICS
    SADAYASU MEGURO, YASUNOBU KURAISHI, TADASHI KOBAYASHI, TOSHIAKI CHINEN ...
    1980 年 33 巻 11 号 p. 1163-1165
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Phlebitis related to antibiotic infusion is one of the most frequent causes of morbidity in the debilitated patients with severe infection.There are a number of causes of infusioninduced phlebitis such as pH of intravenous fluid, needle used, and contamination of venipuncture site.Win used to play an important role, particularly in patients with granulocytopenia receiving intravenous infusion.1, 2) Cephalothin is an effective antibiotic in the treatment of granulocytopenic infection and is widely used currently.When cephalothin was introduced commercially, the frequency of phlebitis was ashigh as 50%.3-8) The main reason was thought to be acidity of the antibiotic solution. The cephalothin solution used currently is neutral in pH, but prevention of phlebitis is still not perfect.In contrast, cephapirin recently developed cephalosporin antibiotic, which resembles cephalothin in the antimicrobial activity and pharmacological properties caused less phlebitis than cephalothin in initial clinical studies. The patientsreceiving chemotherapy for malignant diseases frequently die of infections. A cephalosporin antibiotic is administered intravenously for a prolonged time in the presence of thrombocytopenia, and under such circumstances, other antibiotics such as carbenicillin (CBPC) and aminoglycoside are usually used in combination. The influence of these antibiotics injected through the same vein must be considered, but the possibility of phlebitis due to CBPC and aminoglycoside is negligible.9.10)
    In the present clinical study, 24 granulocytopenic patients were treated with the combination of antibiotics, cephapirin-carbenicillin-amikacin and cephalothin-carbenicillin-amikacin. Besides the clinical effect of the antibiotics, the incidence and severity of phlebitis were studied.
  • 植田 高彰, 正岡 徹, 柴田 弘俊, 波内 俊三, 園田 隆, 田窪 孝行, 中村 博行, 吉武 淳介, 石上 重行
    1980 年 33 巻 11 号 p. 1166-1170
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    硫酸ア油シン (以下AMK) は, 他のアミノ配糖体系抗生物質に耐性をもつ菌にも有効であることが多く, 通常1日200~400mgを筋肉内投与されるこどが多い1)。
    われわれは, 血液疾患治療中に合併した重症感染症に対して, 抗生物質を投与するばあいは, 筋注では血腫や硬結をきたしやすいため, すべて内服または静脈内点滴投与 (以下「点注」) をおこなつている。しかし, AMKの点注時の豹果と副作用については, 未だ充分な検討がなされたとはいい難い。また, すでにこれら血液疾患合併感染症では, 事実上, アミノ配糖体抗生物質は他の抗生剤との併用で点注投与されており, この併用療法の効果と副作用を検討することも必要ではないかと考える。
    今回, われわれは, 上記の感染症治癖AMKをセファロスポリンC系抗生物質や合成ペーシリン系抗生物質などと併用して点注し, 効果および副作用につき検討したので, 以下に報告する。また, グラム陰性桿菌菌血症については, 従来, 最もよく投与されたGentamicin (以下GM) と比較検討した。
  • 今村 博務, 小林 とよ子, 村田 加寿美, 甲畑 俊郎, 渡辺 泉, 丸井 利軌, 渡辺 邦友, 二宮 敬宇, 上野 一恵, 鈴木 祥一郎
    1980 年 33 巻 11 号 p. 1171-1182
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    本邦で開発された新らしい注射用Cephalosporin剤Cefoperazone (CPZ) は, 好気性のグラム陽性菌ならびにグラム陰性菌に対して広範囲な抗菌スペクトラムをもち, 特にPseudomonasaeruginosa, Enterobacter, インドール陽性のProteus, Serratia marcescensに対して従来のCephalosporin系抗生剤にくらべて強い抗菌作用を示している1)。
    著者らは, CPZの嫌気性菌に対する抗菌作用をCefazolin (CEZ), Cephaaothin (CET), Cefoxitin (CFX) を比較薬剤として検討したので報告する。
  • 本廣 孝, 阪田 保隆, 藤本 保, 西山 亨, 中島 哲也, 石本 耕治, 富永 薫, 山下 文雄, 宍戸 春美, 渡辺 貴和雄, 松本 ...
    1980 年 33 巻 11 号 p. 1183-1193
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    本邦での百日咳は, そのワクチンの副反応と偶発事故の発生から一時的に接種が中止されたため, 1975年以後増加し, 1978年には9,626人の届出1) があったものの, 実数はこれをはるかにうわまわると思われ, 再び1979年から各地で予防接種がおこなわれるようになってきた。
    本症の治療は, 対症療法とともに化学療法が主で, 後者ではMacrolide系薬剤が第1選択剤であり, 中でもErythromycin (EM) が優れた抗菌力をもっている2) ことから一般に用いられ, ときにAmpici1-lin (ABPC) やTetracydine系薬剤が投与されている。
    今日, 種々の疾患に多用されているCephem系薬剤は, 百日咳菌 (Bordetella pertussis) に対して抗菌力が前述薬剤に比較し劣る3) ことから, 百日咳には適応でないとされていたが, 新らしく本邦で開発されたCefoperazone (CPZ) は, Fig.1の構造式をもっCephem系の薬剤で, B.pertussisに対して0.006~0.012mcg/mlのMICを示し, EM, Josamycin (JM) よりはるかに優れた抗菌力をもつており, 宍戸ら3) は, 百日咳に対し臨床面で効果が期待できるであろうと述べている。
    そこで私たちは, 本剤を百日咳および百日咳症候群に投与し, 臨床効果および副作用を検討したので, その成績を報告する。
  • 二重盲検法によるCephalexin (ケフレックス) との比較成績
    堀井 正雄, 森永 登規雄, 島田 惣四郎, 竹内 豊次郎, 山中 弘之, 西村 敏治, 熨斗 嘉文, 岡田 孝, 佐々木 哲也, 池田 伸 ...
    1980 年 33 巻 11 号 p. 1194-1214
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    セファレキシン (以下CEX) は, 1967年に米国Eli Lilly社によって開発された経言用セファロスポリン系抗生物質で, 本剤は我国において1970年に発売され, 今日に至るまで各科領域における種々の感染症に頻用されてきており, その有効性および安全性の面から有用性の高い抗生物質と評価されている。
    歯科, 言腔外科領域における感染症は, 主としてレンサ球菌, ブドウ球菌などのグラム陽性菌および一部の嫌気性菌によつて起こるものとされているが, これらの菌に対してBactericidal actionが強いセファロスポリン系抗生物質は, その効果も高いため, 日常の診療において広く頻用されている。
    最近, このCEXに製剤的改良を加え, 従来のCEX製剤であるケフレヅクス (以下KX) より, 血中濃度が2倍長く持続するため1日2回の服薬で充分効果が期待できる持続性CEX製剤L。ケフレックス (以下L-KX) が開発され, 大阪府病院診療所歯科部長会・新薬臨床調査委員会に提供を受けたので, その有効性, 安全性の面について, 従来のKXとの比較を二重盲検法によつておこない, L-KXに有用性をみとめたので, その成績を報告する。
  • 山口 博志, 市丸 道人
    1980 年 33 巻 11 号 p. 1215-1222
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    近年, 抗白血病剤の進歩は著るしく, 白血病細胞の殺りくは顕著なものであり, その治療成績は向上している。しかし, それと同時に, 正常細胞の減少も高度であるため, 好中球や血小板はほとんど消失し, そのため感染や出血による死亡が重大な問題となる。成分輸血の進歩の結果, 血小板輸注によって出血はかなりの改善をみとめており, 感染症に比重が移つたと判断される。本稿では, 急性白血病 (AL) に併発する感染症およびその起炎菌の現状を紹介し, さらにそれらに対する対策を抗生物質療法を中心に述べることとする。
  • 慈虫病の1例を含む
    金沢 裕
    1980 年 33 巻 11 号 p. 1223-1231
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Doxycycline (以下DOXY) は, 米国Pfizer社研究所によってMethacyclilleから化学的に合成された, いわゆるLong actingなTetracycline系抗生剤で, すでに多くの基礎, 臨床面で検討され, 高く評価されている。
    著者も, 臨床検査としての体液中濃度測定法, ディスクによる感受性測定法および臨床成績に関する報告 (経口剤) 1), およびDOXY静注液についての基礎的, 臨床的検討2) を報告した。
    今回は, 点滴静注用DOXY (Vial入Dry fill製剤) についての臨床的検討をおこなったので報告する。
  • 小児科領域における2, 3の検討
    中沢 進, 佐藤 肇, 近岡 秀次郎, 神田 修次
    1980 年 33 巻 11 号 p. 1232-1236
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    小児急性呼吸器感染症の起因菌として従来指摘されていた菌種は, A群溶連菌, 肺炎球菌, 黄色ブドウ球菌, その他, グラム陰性桿菌類であり, このうち最近Plaemophilus influenzaeの証明される症例の増加が注目されてきている (表1, 2) 1)。Ampicillim (ABPC) には, 大半のH.influenzaeが感性で, そのMICは0.2~0.39μg/mlに分布している (表3)。Dicloxacillin (MDIPC) には, 耐性ブドウ球菌を含む上記各種球菌類が感性であり, 両者の合剤は, 抗菌性の点で現況の小児急性呼吸器感染症の治療に好適である面をもつていることになる。
    今回, 両者の合剤で小児等の服用が容易な甘味細粒を使用して一連の検討をおこなってみたので, 以下, 今日までの概況について報告する。
  • 小林 裕, 春田 恒和, 森川 嘉郎, 黒木 茂一, 大倉 完悦, 藤原 徹
    1980 年 33 巻 11 号 p. 1237-1246
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新生児期感染症において, B群溶連菌が最近著明に増加してはいるが, グラム陰性桿菌, とくにEscheria coliは依然有力な起炎菌であり, さらにPenicillin耐性ブドウ球菌も問題で, しかも経過が速やかで, 起炎菌とその感受性を決定してから抗生剤を選択する暇のないことが多いから, 第1次選択剤は上記の諸菌種をできるだけ広く制圧できることが望ましい。
    従来, 新生児期の第1次選択剤としてAmpicillinとGentamicinの併用が推奨されてきたが, ブドウ球菌はもちろん, E coliにもAmpicillin耐性株が著明に増加している1)。Ampicillinのこの欠点は, 一般にはGen。tamicimによつてかなり補えるが, 新生児期敗血症は髄膜炎合併率が高く, しかも特有の症状が乏しい2) から第1次選択剤は髄膜炎にも有効なことが要求される。しかし, Gentamicinの髄液中移行は不十分で, 髄膜炎における全身投与の役割は制限されているから, Ampicillinに代りうる新抗生剤の検討が急務である。
    Cefmctazole (CMZ) は, β-Lactamaseに安定で, Ampicillin耐性且coliにも優秀な抗菌力があり, 小児細菌感染症に有用と考えられた3)。さらに, 黄色ブドウ球菌性髄膜炎家兎において, 髄液中濃度半減期 (T1/2) は, 短かつたが, 曲線下面積髄液血清比百分率は平均約10%で, 大量頻回投与をおこなえば, 髄膜炎にも有効と考えられ, 2例のE.coli髄膜炎でそれを立証できた4, 5)。
    したがって, 本剤は新生児期における有用性を検討するに価すると考えられ, 周産期研究会が組織された。以下報告する成績は, その一環としておこなわれたものである。
  • 横山 隆, 市川 徹, 三好 信和, 末田 泰二郎, 岸 明宏
    1980 年 33 巻 11 号 p. 1247-1251
    発行日: 1980/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    近年, 抗菌性化学療法剤の開発, 進歩に伴ない, 外科雨感染症の病像も変化し, 特にグラム陰性桿菌感染症の増加が著明である1, 2)。しかし, 一方では外科的表在性感染症の起炎菌の多くは, 今なおブドウ球菌を主体とするグラム陽性球菌である。Midecamycin (MDM) は1971年, 明治製菓 (株) におv・て, 開発されたマクロライド系抗生物質でグラム陽性球菌に対して, 優れた抗菌力をもつので外科的表在性感染症の治療にしばしば用いられ, 優れた効果がみとめられているが, 本剤の誘導体である9, 3-Diacetylmidecamycin (MOM) は, MDMにくらべ, 血清中濃度が高く, また, 生体内抗菌力が優れていると報告されている。
    我々は今回, MOMの供与をうけ, 外科領域における基礎的, 臨床的検討をおこなったので, その成績を報告する。
  • 1980 年 33 巻 11 号 p. 1258-
    発行日: 1980年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
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