The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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39 巻, 11 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
  • 石引 久彌
    1986 年 39 巻 11 号 p. 2819-2830
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Ceftazidime (CAZ) は英国グラクソ社で開発された注射用セフェム剤である。その化学構造はFig. 1のとおりで, セフェム骨格の7位側鎖にAminothiazdylcarboxypropyloxyiminoacethyl基を, 3位にPyridiniummethyl基を導入することにより, β-Lactamaseに対する安定性並びにグラム陰性菌の外膜透過性を高め, 緑膿菌を含めた各種病原菌に強い抗菌作用を示すようになつた。
    本剤の検討成績は, 諸外国からも報告されており1), 本邦では第30回日本化学療法学会総会新薬シンポジウムにおいて発表されたが2), ここではそれ以降の研究成績も含めて本剤の特長を述べてみたい。
  • 小結 明子, 倉片 康雄, 小柳 純子, 西岡 佳隆, 幸嶋 祥亘, 永田 良一, 大西 瑞男, 小林 啓三, 佐藤 堅, 片山 輝久, 永 ...
    1986 年 39 巻 11 号 p. 2831-2862
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    BRL28500は, β-Lactamase阻害作用を有するClavulanic acid (CVA) のカリウム塩 (CVA-K) とSodiumticarcillin (TIPC) を遊離酸重量として1:15に配合した抗生物質である。
    今回, 著者らはCVA-K及びBRL28500を用いて, 静脈内投与によるイヌでの26週間慢性毒性試験を実施したので, その結果について報告する。
  • 高 富彦, 井沢 洋平, 杉山 博子, 青山 久, 小宮 泉
    1986 年 39 巻 11 号 p. 2863-2868
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    熱傷患者の創面感染対策として, 抗生物質の全身投与がされる。しかし全身投与された抗生物質が創面にどの程度移行するかに関しての報告は少ない。そこで今回著者らはFosfomycin (FOM) をOne shot静注し, FOM熱傷創面への移行性を水疱液をモデルにして調べた。
    又, 水疱液中, 血清中のFOMの経時的濃度測定値を用いて, 薬動力学的解析を行い, 若干の知見を得たので報告する。
  • 井田 士朗, 西岡 きよ, 滝島 任, 工藤 国夫, 坂本 正寛, 井上 千恵子, 島貫 敬一, 藤本 隆逸, 三浦 正雄, 高橋 誠, 鈴 ...
    1986 年 39 巻 11 号 p. 2869-2876
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefmenoxime (CMX) は図1に示すとおり, 7位側鎖にAminothiazolmethoxyiminoacetyl基を有し, 3位側鎖にはTetrazol環を持つCephalosporin系抗生剤で, 武田薬品において開発され, Bestcall®の商品名の下にすでに一般市場に出回つている注射剤である。
    本剤はグラム陽性, 陰性菌に幅広い抗菌力を示す1)が, その中でもβ-Lactamase産生菌に対して優れた抗菌活性を持つことが知られている1)。最近, β-Lactamase産生haemophilus influenzaeの検出率が高まるにつれ2), 呼吸器感染症の治療における本剤の役割はますます大きなものになつてきた。我々は, この度, 本剤の薬効を現時点で評価することを目的に当科関連施設において各種呼吸器疾患の治療を試みたので, その成績を細菌学的検討を含む若干の基礎的データと合せて報告する。
  • 土屋 周二, 杉山 貢, 仲野 明, 松本 昭彦, 天野 富薫, 久保 秋夫, 鈴木 快輔, 高橋 愛樹, 成原 健太郎, 出月 康夫, 窪 ...
    1986 年 39 巻 11 号 p. 2877-2888
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    昭和58年7月から昭和59年3月までに当懇話会加盟病院にて消化器手術を受けた患者215例を対象に, Cefmenoxime (CMX) の術後感染予防効果及び術後感染治療効果を検討し, 以下の結論を得た。
    1. 消化器外科手術患者179例にCMX1日2~4gを投与し, その94.4%に術後感染の発生を認めなかつた。
    2. 術後感染の指標の一つであるFever indexは, 感染非発症群に比べ感染発症群に高い傾向が認められた。感染発症群の平均Fever index値は, CMX2g/日投与群に比べ4g/日投与群で有意に低値を示した。
    3. 手術時の出血量500ml以上のものは, これ以下のものに比べ感染発現率が高かつた。
    4. 術後感染防止のため, CMX以外の第1, 第2, 第3世代のセフェム系抗生剤を投与した症例におきた術後創感染, 又は腹膜炎を合併した36例に対し, CMX1日2~4gを8日間以上投与したところ, 良好な治療効果が得られた。
    5. 消化器外科手術後に, 感染予防又は治療のためにCMX投与を行つた際の副作用は極めて少なかつた。
  • 藤本 幹夫, 酒井 克治, 上田 隆美
    1986 年 39 巻 11 号 p. 2889-2896
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    術後感染の頻度を調べると, 下部消化管術後に多いことがわかる。これは大腸内に多種の細菌が常在しており, 手術の際にこれら細菌によつて術野が汚染される機会が多いからにほかならない。感染には大腸菌, 緑膿菌など好気性菌が主要な起炎菌とされてきたが, 近年, 嫌気性菌も関与していることが判明し, 従来から用いられてきたKanamycin (KM) に嫌気性菌用薬剤 (Erythromycin (EM), Lincomycin (LCM), Metronidazole (MET)) などが併用されるようになつた。ところが, 感染巣から分離された好気性細菌のKMに対するディスク感受性は低下してきており, 今回, まだ抗菌力の良好なAmikacin (AMK) 3, 10, 21)を選択して腸内細菌数の変化並びに術後感染予防効果について検討し, AMK投与の意義について若干の文献的考察を加えた。
  • 下方 薫, 末次 勸, 梅田 博道, 稲田 進一, 鳥飼 勝隆, 森下 宗彦, 和田 昌也, 山本 正彦, 矢守 貞昭, 岸本 広次, 森田 ...
    1986 年 39 巻 11 号 p. 2897-2913
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    T-2588は富山化学工業 (株) 綜合研究所で開発された新しい経口用エステル型セフェム系抗生物質で, 経口投与後速やかに吸収され腸管壁のエステラーゼによつて抗菌活性を示すT-2525に加水分解されるProdrugで, 構造式はFig. 1に示すとおりである。
    本剤はグラム陽性菌のStreptococcus pyogenes, streptococcus pnenmoniae及びグラム陰性菌のEscherichiacoli,Citrobacter freundii,Klebsiella pneumoniae, Enterobater cloacae, Serratia marcescens, Proteus sp.に対して同系のセフェム系経口剤より優れ, 特にHaemophilus influenzaeに対してはAmpicillin (ABPC) より優れ, ABPC耐性菌に対しても強い抗菌力を示し, β-Lactamaseに対しても安定である1)。このT-2588の呼吸器感染症に対する有効性と安全性を検討するために臨床試験を実施した。この研究は愛知県内の13施設の協力により昭和59年12月から昭和60年9月の間に実施したものである。
  • 田中 真由美, 大槻 雅子, 青柳 充子, 磯谷 幸子, 川端 浩敬, 守口 貴志, 西野 武志, 谷野 輝雄, 中西 通泰, 前川 暢夫, ...
    1986 年 39 巻 11 号 p. 2914-2925
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    感染症の起炎菌は, 医療の進歩や新しい抗菌剤の出現により大きく変貌を遂げてきた。このような変化に対応するために, 感染症の起炎菌を分離し, その菌種の変遷や, 感受性の推移を検討することは, 疫学的に重要であると思われる。
    私どもはすでに1981年度及び1983年度の呼吸器感染症患者から分離された菌株の感受性について検討を行い, それらの結果を報告した1)。更に, 1984年度の分離菌についてもその背景因子, 薬剤感受性について検討し, 比較を行つたので報告する。
  • 第1報内科領域細菌感染症に対して
    原 耕平, 斉藤 厚, 重野 芳輝, 河野 茂, 石川 清文, 加藤 康道, 菊地 弘毅, 山本 朝子, 平賀 洋明, 大泉 耕太郎, 今野 ...
    1986 年 39 巻 11 号 p. 2926-2937
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Astromicin (以下ASTMと略記) は, 臨床上広く用いられているアミノ配糖体系抗生剤の一つであるが, これはその構成糖にFortamineという新規成分を持つ二糖類で, 従来の系統に属さない新しい抗生剤である。
    本剤の各種細菌感染症に対する, 筋注による臨床用法の有用性は確立されている。本剤は, 基礎的にはほぼAmikacin (AMK) と同等の抗菌力及び抗菌スペクトルを持ち1), 腎毒性はAMKよりも低く2), 聴器毒性もアミノ配糖体系抗生剤の中では最も弱い3)。臨床的には, 呼吸器感染症や尿路感染症を対象としたAMKとの比較試験4, 5)などによつて, 各種感染症に対してAMKと同等以上の有効性と安全性を有することが明らかにされている。
    アミノ配糖体系抗生剤の臨床用法として, 近年本邦においても, 欧米諸国と同様に, 点滴静注による投与が行われるようになつてきた。その理由としては, 1. 小児や重篤な基礎疾患を有する患者, 特に羸痩や出血傾向が認められる症例が認められる症例などでは, 反復して筋注を行うことは不適であること, 2. 使用量に応じて確実な血中濃度が得られることなど, その有用性と管理上の大きなメリットが指摘されている6)。
    ASTMの点滴静注時の体内動態については, 健常成人を対象とし, 200mgを60分間かけて点滴静注した時の血中濃度と尿中排泄を同量筋注時のそれと比較検討した成績7)及び200~400mgを60~120分間かけて点滴静注した時の成績8)から, 1. 点滴静注時の血中濃度ピーク値は投与量及び点滴時間に依存すること, 2. 60分間かけて点滴静注すると, 同量を筋注した時と血中濃度, 尿中排泄のパターンや薬動力学的パラメーターに差がないことが確認されている。
    今回, 我々はASTMの臨床用法として, 点滴静注した時の有効性や安全性を確認することを目的として, 全国38施設及びその関連施設による「Astromicin点滴静注研究会」において, 昭和59年11月から昭和61年2月にかけて検討を行つた。内科, 外科, 泌尿器科などの領域における主要感染症症例にASTMの点滴静注法を施行し, 臨床的に有用であると認められたので, 本報においては, 19施設 (Table1) 及び協力機関において行つた内科領域での成績について報告する。
  • 第2報外科領域細菌感染症に対して
    酒井 克治, 藤本 幹夫, 中村 孝, 橋本 伊久雄, 沢田 康夫, 鈴木 忠, 由良 二郎, 石川 周, 田口 鐵男, 太田 潤
    1986 年 39 巻 11 号 p. 2938-2944
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    アミノ配糖体系抗生剤は一般にグラム陽性菌からグラム陰性菌に及ぶ各種細菌に対し強い殺菌力を有し, 且つ腹水中には比較的良く移行することが知られている1)。Astromicin (ASTM) を筋注投与した後の腹水中移行も良好であり, 又, 消化管穿孔に伴う腹膜炎では有菌率が高く, 且つ起炎菌は大腸菌を主体とし, 腸内細菌の占める割合が大きいので, ASTMの単独投与で比較的高い臨床効果が得られている2, 3)。
    一方, アミノ配糖体系抗生剤の炎症組織への移行は筋注に比べ点滴静注後の方が良好であると報告されており4, 5), ASTMの急性腹膜炎に対する点滴静注法の臨床効果を検討するために「Astromicin点滴静注研究会」を結成した。
    本研究は昭和59年11月~昭和61年2月の問にTable1に示す外科5施設及びその関連施設において実施された。
  • 第3報泌尿器科領域細菌感染症に対して
    河村 信夫, 岡田 敬司, 田中 紀明, 熊本 悦明, 岸 洋一, 新島 端夫, 後藤 博一, 町田 豊平, 鈴木 恵三, 名出 頼男, 上 ...
    1986 年 39 巻 11 号 p. 2945-2958
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    アミノ配糖体系抗生剤 (Aminoglycoside, 以下AGsと略記) は, 欧米では使用が多いが日本ではそれに比べ, 使用される頻度が少ないと言われる。その理由の一つは筋注使用時に疹痛のあることであろう。
    AGs剤が点滴注射で与えられれば, 疼痛は軽減し, 注射回数を減らすこともできるし, 出血傾向のある患者などには, 非常に有利になる。このような考え方と, AGsの一部のものの血中濃度モニターが容易に行えるようになつたことから, Gentamicin, Dibekacin, Micronomicinなどが点滴静注で用いられるようになつてきた1~4)。
    AGsは, グラム陰性桿菌にも抗菌力を有し, 尿中の排泄率も高いので, 尿路感染症に対して有利なものである。AGsの一種であるAstromicin (以下ASTMと略記) は筋注使用によつて複雑性尿路感染症に65%程度の有効率を示した薬剤であり5), これの静脈内投与が可能であれば, 薬剤としてのメリットは更に高まると考えられたので, [Astromicin点滴静注研究会] を泌尿器科14施設 (Tablel) 及びその関連施設で組織し, 検討を行つてみることにした。ASTMは点滴静注使用によつても, 筋注使用時とほぼ同等の血中濃度, 尿中回収率を有することが, すでに知られているので, 今回は, 臨床的有用性の検討を主目的として行つた5~7)。
  • その1.感受性について
    小酒井 望, 熊本 悦明, 酒井 茂, 広瀬 崇興, 茂田 士郎, 白岩 康夫, 三浦 裕, 尾形 正裕, 田崎 寛, 入 久巳, 内田 博 ...
    1986 年 39 巻 11 号 p. 2959-3006
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    化学療法剤の進歩はまことにめざましいものがある。しかし, その一方で感染症起炎菌の変貌もまた著しいものがある。
    昭和54年から開始した本研究では, 尿路感染症患者からの検出頻度が比較的高いEscherichia coli, Klebsiella spp., Proteus spp.及びCitrobacter spp.の4菌種に限定して収集し, 感受性を調査してきた1~5)。昭和57年調査から収集する菌株を限定せず, 尿路感染症患者から分離され, 主治医により起炎菌と判定されたあらゆる菌種に調査対象を拡大した。従つて尿路感染症患者分離菌の正確な検出頻度, 検出率の変動及び感受性推移など, 経年的により一層明確な検討を加えられると考えた。尿路感染症においては, 単純性尿路感染症, カテーテル非留置複雑性尿路感染症及びカテーテル留置複雑性尿路感染症に分類して起炎菌の種類並びにその感受性動向について種々検討を加えてきた。
    本報においては, 昭和59年度の尿路感染症における各種の菌種の検出頻度及び感受性分布についての知見をここに報告する。
  • その2. 患者背景
    小酒井 望, 熊本 悦明, 酒井 茂, 広瀬 崇興, 茂田 士郎, 白岩 康夫, 三浦 裕, 尾形 正裕, 田崎 寛, 入 久巳, 内田 博 ...
    1986 年 39 巻 11 号 p. 3007-3018
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    著者らは, 尿路感染症患者から分離された各種の細菌について患者背景と感受性推移を種々検討し報告してきた1~7)。
    今後市販される抗菌・抗生剤はますます多くなり, その種類も多岐にわたつている。更に抗菌力もますます強くなり, 細菌に与える影響はより大きくなる。従つて尿路感染症患者の起炎菌分布とその感受性が今後どのように変動していくか注目されるところである。
    著者らは, 全国の共同研究施設から尿路感染症患者分離菌を集め, 一定の調査用紙で患者背景を調べ分析し, 若干の興味ある結果を得たのでここに報告する。
  • その3.感受性の推移
    小酒井 望, 熊本 悦明, 酒井 茂, 広瀬 崇興, 茂田 士郎, 白岩 康夫, 三浦 裕, 尾形 正裕, 田崎 寛, 入 久巳, 内田 博 ...
    1986 年 39 巻 11 号 p. 3019-3093
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    著者らは1980年から1983年まで尿路感染症から分離された菌を単純性尿路感染症及び複雑性尿路感染症から分離されたものに大別してきた。しかしながら臨床の実際面から考えると複雑性尿路感染症は更にカテーテル非留置例とカテーテル留置例に2分割した方がより適切だと考えられる。1982年から調査用紙にカテーテルの留置の有無を記載してきたので1984年の集計ではTable1に示すように再集計し検討した。
  • 第1報大腸菌について
    猪狩 淳, 設楽 正登, 森本 まり, 志賀 昇, 小酒井 望
    1986 年 39 巻 11 号 p. 3094-3109
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    臨床分離株の抗菌薬に対する感受性はその薬剤が使用されはじめてからの年数, 使用量と密接な関係があるとされている。
    私共は1980年以降, 日本各地の病院から臨床分離株の提供を受け, 全国レベルで主要病原菌の抗菌薬感受性を調査し, 更にその年次推移を追跡してきた1, 2)。1980年から1982年の3年間に収集したEscherichia coli, Klebsiella sp., Proteus sp.の抗菌薬感受性については第12回世界臨床病理学会議 (東京, 1983年) においてすでに発表した3)。引続き1983年, 1984年も同様の調査を実施したので, 本報ではこの2年間に臨床において分離されたE.coliの菌薬感受性の検討を行うと共に, 5年間に集積した結果をまとめて報告する。
  • 第2報クレブジェラについて
    猪狩 淳, 設楽 正登, 森本 まり, 志賀 昇, 小酒井 望
    1986 年 39 巻 11 号 p. 3110-3124
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    私共は1980年から全国的な規模で, 臨床分離株の各種抗生剤に対する感受性を検討してきた。今回もこれまでと同様の方式で, 臨床材料から分離される主な菌種である黄色ブドウ球菌, 大腸菌, クレブジェラ, プロテウス属のAmpicillin, Cefazolin, Cefmetazole, Gentamicinに対する感受性を, 1983年と1984年に分離された菌株について検討を加えた。
    第1報では, 大腸菌の感受性分布について報告した1)。本報ではKlebsiella sp.について感受性を測定した成績を報告する。
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