The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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47 巻, 8 号
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  • Cemitoren pivoxilを中心として
    島田 馨, 守殿 貞夫, 五島 瑳智子, 柴 孝也
    1994 年 47 巻 8 号 p. 951-966
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 本廣 孝, 春田 恒和
    1994 年 47 巻 8 号 p. 967-974
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 章, 田代 隆良
    1994 年 47 巻 8 号 p. 975-982
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 浦部 晶夫, 稲松 孝思
    1994 年 47 巻 8 号 p. 983-990
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • II. 時間差攻撃療法と最強療法
    林 泉, 桜井 雅紀, 唐渡 敦也, 一木 昌郎, 関根 今生, 石川 敏夫, 塩谷 譲司, 吉田 隆, 新井田 昌志, 小川 正俊, 香本 ...
    1994 年 47 巻 8 号 p. 991-1005
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    担癌患者などCompromised hostにおける感染症は重症かつ難治なことが多いが, かかる感染症に対しFosfomycin (FOM)+Sulbactam/Cefoperazone (SBT/CPZ) にステロイドを少量短期間加えるいわゆる時間差攻撃療法を27例に, また, MRSAを含む感染症に対し, 上記FOM+SBT/CPZ時間差攻撃療法にArbekacin又はVancomycinを加える, いわゆる最強療法を13例に行い次の成績を得た。
    時間差攻撃療法: 著効18/27, 有効8/27, やや有効1/27, 無効0/27。
    有効率96.3%。
    最強療法: 著効6/13, 有効4/13, やや有効2/13, 無効1/13。
    有効率76.9%。
    合計40例中著効率60.0%, 有効率90.0%。
  • 辻 明良, 金子 康子, 山口 恵三, 五島 瑳智子
    1994 年 47 巻 8 号 p. 1006-1012
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    In vitro濃度シミュレーションシステムを用い, ヒト血中濃度推移における緑膿菌に対する Isepamicin (ISP) とOnoxacin (OFLX) の殺菌効果を検討した。ISP 400mg×1とISP 200mg×2との殺菌効果の比較では-2log~-3log殺菌維持時間の長さは, 200mg×2添加の方がわずかに長く, その他の効果はほぼ同等であった。またOFLX 300mg×1とOFLX 300mg×2での比較では-1log殺菌維持時間と同復時間の長さは, 300mg×2の方が長かった。ISP 200mgとOFLX 300mgでの短時間殺菌効果はISPの方が強く, また殺菌維持時間も長く優れていた。注射薬であるISPを先行投与し, 次いで12時間後に経口薬であるOFLXを投与した併用では, それぞれ単独あるいは2回投与した場合と比べ, 著明な殺菌効果と再増殖抑制効果がみられ, ISPの投与量が多いほどその効果は著明であった。
  • JUN IGARI, TOYOKO OGURI, TORU HIGUCHI
    1994 年 47 巻 8 号 p. 1013-1029
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    The Antibacterial activity of minocycline (MINO) and that of cefuzonam (CZON) were assessed with clinical isolates of 19 species, and compared with that of other antibiotics.
    MINO was highly active against methicillin-sensitive Staphylococcus aureus (MSSA), Neisseria gonorrhoeae, Moraxella (Branhamella) catarrhalis, Haemophilus influenzae, Helicobacter pylori, Flavobacterium meningosepticum, Acinetobacter calcoaceticus, Peptostreptococcus spp. and Propionibacterium acnes, but not as effective against methicillin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA), Escherichia coli, Klebsiella pneumoniae, Proteus mirabilis, Pseudomonas cepacia and Alcaligenes xylosoxidans.
    CZON was highly active against MSSA, Streptococcus pyogenes, Streptococcus agalactiae, Streptococcus pneumoniae, N. gonorrhoeae, M (B). catarrhalis, H. influenzae, H. pylori, P. mirabilis, Peptostreptococcus ssp. and P. acnes, but not effective against MRSA. It was minimally active against Gram-negative rods (E. coli, K. pneumoniae, etc.) and bacteria that do not ferment glucose.
  • 田部 陽子, 猪狩 淳
    1994 年 47 巻 8 号 p. 1030-1040
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1991年9月から12月に全国各地の123病院検査部の協力を得て, ブドウ糖非発酵菌7種の抗菌薬感受性を全国レベルで調査した。対象菌は臨床材料から検出されたPseudomonas aeruginosa, Pseudomonas cepacia, Acinetobacter calcoaceticus, Alcaligenes spp., Alcaligenes xylosoxidans, Flavobacterium spp., Xanthomonas maltophilia。薬剤感受性はNCCLSによるK-Bディスク法により測定した。実験に供した抗菌薬はPgperacillin (PIPC), Ceftazgdime (CAZ), Aztreonam (AZT), Imipenem (IPM), Minocycline (MINO), Gentamicin, Amikacin (AMK), Ofioxacin (OFLX) の 8薬剤。菌種別に各薬剤に対する感性率はP. aeruginosaはCAZ, IPM, AMKに対して, P. cepaciaはCAZに対して80%強の菌株が感性であった。A. calcoaceticusはIPM, MINO, OFLXに対して90%以上の菌株が, Alcaligenes spp., A. xylosoxidansはPIPC, IPMに80%前後の菌株が感性を示した。Flavobacterium spp., X. maltophiliaはMINOに対して約90%の株が感性であったのみで, 他の薬剤には耐性株が優位を占あた。
    さらに1988年~1991年の各薬剤に対する感性株比率の年次推移を検討したところ, P. aeruginosa はPIPC, CAZ, AZTに対する感性率の上昇傾向を示した。P. cepaciaではCAZに対して 1989年に一過性の感性率の上昇が認められ, A. calcoaceticusはMINO, CAZに対する感性株の増加傾向を示した。Alcaligenes spp. ではMINOに対して感性率の上昇傾向が認められる一方, PIPC, CAZ, IPMに対しては, 感性率の低下傾向を認あた。A. xylosoxidansではIPMに対する感性率に大きな変化はなく, Flavobacterium spp., X. maltophiliaもMINOに対する感性株の著明な変動は認められなかった。
  • 松尾 清光, 植手 鉄男
    1994 年 47 巻 8 号 p. 1041-1052
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1. 本研究においてはArbekacin (ABK) の各種臨床分離菌株へのin vitro抗菌力 (MIC) 及びディスク感受性結果の定量的評価の臨床利用への考察をおこなった。北野病院 (大阪市) において1991年臨床材料より分離された335菌株に対するMICを寒天平板希釈法で測定した。昭和ディスク (8mm直径-30μg含有) 及び自家製ディスク (6mm直径-10, 5, 2μg含有) を用い寒天平板拡散法による阻止円直径をMIC実測値と比較し, 阻止円直径の昭和ディスク4分類評価を実施した。更に, 日本化学療法学会推奨のMIC break point 2μg/mlがディスク阻止円直径上で設定できるか否かを検討した。
    2. ABK 3.13μg/ml以下で阻止された菌株はStaphylococcus aureus, MSSA 96.8%, MRSA 94%, Staphylococcus epidermidis 96.7%, Escherichia coli 100%, Klebsiella pneumoniae 96.7%, Proteus mirabilis 93.3%, Proteus vulgaris 100%, Enterobacter spp. 100%, Citrobacter spp. 90%, Serratia spp. 10.3%, Pseudomonas aeruginosa 36.7%であった。Enterococcus faecalisはすべての菌株がMIC50μg/ml以上に分布していた。
    3. 昭和ディスクではメーカー指示に従い4分類システムを用い, 抗菌力を分類した。(+++) MIC≤3μg/ml,(++) MIC 3~10μg/ml,(+) MIC>10~50μg/ml,(-) MIC>50μg/mlと分類した。30μg含有昭和ディスクの場合False positiveは13.4%, False negativeは3.9%であった。10, 5, 2μg含有自家製ディスクの場合, 昭和ディスクの如くに4分類したMIC break pointのFalse positiveは3.0~8.1%, False negativeは3.9~14.6%であった。ディスクの薬剤含有量が少ない場合, False positiveの比率が少なくなり, False negativeは多くなった。30, 10, 5, 2μg含有ディスクの中で, 10μg含有ディスクがFalse positive (8.1%), False negative (3.9%) ともに少なかった。
    4. 日本化学療法学会推奨のMIC break point 2μg/mlをディスク阻止円上に設定することは困難であると思われた。MIC0.39~3.13μg/mlに分布する菌株の阻止円直径は, ほぼ同じ大きさで, 細分類が困難な為である。
    5. ABK100mgを点滴静注又は筋注投与した場合, 血中濃度は3.7~11.3μg/mlとなる。アミノグリコシド系剤の場合, in vitro MICの約2倍の時, 臨床効果が明確に現れ, 8倍以上で最大となると報告されている。以上の事実よりMIC break pointを2~3μg/mlに設定することはともに妥当であると考えられる。
  • 出口 浩一, 横田 のぞみ, 古口 昌美, 鈴木 由美子, 深山 成美, 石原 理加, 小田 清次, 田中 節子, 中根 豊, 福本 寅雄
    1994 年 47 巻 8 号 p. 1053-1064
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1993年に検出した臨床分離グラム陰性桿菌多数株に対するIsepamicin (ISP) の抗菌活性を知る目的で, 他のAminoglycoside系抗生物質 (AGs) などを対照にして最小発育阻止濃度 (MIC) を測定し, 以下の結果を得た。
    1. Escherichia coli, Citrobacter diversus, Klebsiella spp., Enterobacter spp., Proteus mirabilisのISP耐性株は認められなかった。
    2. Citrobacter freundii, Serratia spp., Proteus vulgaris, Morganella morganii, Providencia spp., 及びPseudomonas aeruginosaにはISP耐性株が認められていたが, いずれの菌種においてもISP耐性株の割合は, 他のAGsのそれに比較して低かった。
    3. 我が国におけるISP開発試験時 (1980年代) に集計されたISPの抗菌活性に関する報告と, 今回我々が示した結果を比較したMIC90値はほぼ同等であり, ISP耐性菌の経年的変動は認められなかった。
    4. 現状においての我が国では, 臨床分離グラム陰性桿菌の多剤耐性が増加しているが, 今回我々が示した結果からは, 多剤耐性グラム陰性桿菌にもISPは強い抗菌力を発揮し得ることが示唆された。
  • 福田 正高, 平嶋 邦猛, 倉根 理一, 安倍 達, 三比 和美, 富永 一則, 辻 守史, 高木 省治郎, 内藤 毅嗣
    1994 年 47 巻 8 号 p. 1065-1070
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    基礎に癌または血液疾患を有する患者の顆粒球減少時に発症した抗生剤不応の感染症に対して, 真菌症を疑い, 封筒法によりFluconazole (FLCZ) の投与を行い, 臨床的検討を行った。評価対象例は, 62例であった。FLCZ投与群は, 37例中27例 (73.0%), 非投与群は, 25例中16例 (64.0%) の有効率であった。
    さらに試験開始時と開始1週間後の好中球数別臨床効果では, 試験時好中球数100/μl以下の症例での有効率は, FLCZ投与群25例中18例 (72.0%), 非投与群14例中8例 (57.1%) であり, 前後の好中球数ともに100/μl以下の症例では, 投与群14例中9例 (64.3%), 非投与群6例中3 例 (50.0%) であつた。また, 前後の好中数ともに500/μl以下の症例でも, 投与群26例中20例 (76.9%), 非投与群15例中8例 (53.3%) といずれも投与群が高い有効率をしめした。副作用, 臨床検査値異常も重篤なものはなく, 安全性も高く, 顆粒球減少時の深在性真菌症Empidc therapy としてFLCZは有用であると考えられた。
  • 松浦 喜美夫, 緒方 卓郎, 荒木 京二郎, 金子 昭, 川崎 博之, 小林 道也, 直木 一朗, 並川 努, 安藤 徹, 山本 拓, 伊与 ...
    1994 年 47 巻 8 号 p. 1071-1076
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    小児科領域でのCefodizime (CDZM) の組織内濃度を知る目的で, 小児の外鼠径ヘルニア根治術施行例13例に対して, 術前にCefodizime (40mg/kg) をOne shotで静脈内投与を行い, 経時的に血清中濃度および組織 (腹膜) 内濃度の測定を行つた。その結果, CDZMの濃度は, 投与後3時間においても血清中で43.1±133μg/ml, 組織内で23.1±6.4μg/gと長時間にわたって高濃度に維持した。一方, 投与3時間後の血清比 (組織内血清中濃度比) は投与1時間後および2時間後の血清比に比べ高いことから, 組織からのCDZMの消失は血清からの消失に比べ緩やかであると維察された。
    また, 副作用は認められず, 小児科領域でも有用でかつ安全な薬剤であると考えられた。
  • 千村 哲朗, 斉藤 憲康, 横山 幸生, 松尾 正城, 沼崎 政良, 小川 哲司
    1994 年 47 巻 8 号 p. 1077-1084
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    産婦人科領域感染症に対し初期治療の目的にImipenem/Cilastatin sodium (IPM/CS) を投与し, 感染マーカーとしての血中Interleukin-6 (IL-6) の変動を検討し, 以下の成績を得た。
    1. 投与対象は絨毛羊膜炎 (n=7), 子宮内感染 (n=4), 皮下膿瘍 (n=1) で, IPM/CS1~2g/日の点滴静注によつた。臨床効果は著効1例, 有効11例で有効率は12/12(100%)であった。
    2. 感染マーカーとしての血中IL-6の検討では, 概してIL-6の下降傾向はCRPの変動より早く, IPM/CS投与前の相関関係の検討では, IL-6とCRP (r=0.946), IL-6とElastase (r=0.355), ElastaseとCRP (r=0.579) であった。全経過中での同様の検討では, IL-6とCRP (r=0.581), IL-6とElastase (r=0.303), ElastaseとCRP (r=0, 776) の相関関係を示した。
    以上の結果から, 産婦人科領域感染症における血中IL-6の変動は, その病態と治療効果を早期に反映する感染マーカーとしての意義を示唆している。
  • 千村 哲朗, 松尾 正城, 横山 幸生, 小川 哲司
    1994 年 47 巻 8 号 p. 1085-1090
    発行日: 1994/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    産婦人科領域の感染症に対するImipenem/Cilastatin sodium (IPM/CS) の有効性と安全性を山形県内産婦人科の多施設で検討し, 以下の成績を得た。
    産婦人科感染症 (n=64), 尿路感染症 (n=9), その他感染症 (n=21) を対象とし, IPM/CS1~2g/日の点滴静注による臨床効果では, 有効率92/94 (97.9%) であった。産婦人科感染症に対しては62/64 (96.9%), 尿路感染症9/9(100%), その他感染症21/21 (100%) の各有効率を示した。
    分離菌別臨床効果では有効率36/37 (97.3%) を, 菌消失率は32/33 (97.0%) と高かつた。本剤投与による自他覚的副作用は下痢 (n=1) のみであり, 臨床検査値異常は認められなかった。
    以上の成績から, 産婦人科領域感染症に対するIPM/CSの高い有用性が示唆された。
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