The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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51 巻, 11 号
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  • 永井 章夫, 河村 泰仁, 児玉 卓也, 鬼丸 俊夫
    1998 年 51 巻 11 号 p. 625-681
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    注射用ニューキノロン系抗菌薬T-3762の26, 52及び104mg/kgを雄雌のカニクイザルに1日1回, 13週間反復静脈内投与し, その毒性を調べるとともに, 対照群及び104mg/kg群では4週間の回復期間を設けて, 回復性を調べた。対照群には生理食塩液をT-3762群と同様の方法で投与した。
    1) いずれの群においても死亡例はみられなかった。一般状態の観察では異常はみられなかった。
    2) 食欲状態, 体重及び眼科学的検査では異常はみられなかった。3) 尿検査, 血液学的検査及び血液化学的検査ではT-3762投与に起因すると考えられる異常はみられなかった。
    4) 器官重量, 剖検及び病理学的検査ではT-3762投与に起因すると考えられる異常はみられなかった。
    5) 以上の結果から, 本試験条件下ではT-3762のカニクイザルに対する無毒性量は104mg/kg/日以上と結論した。
  • 小前 憲久, 三善 隆広, 小崎 司, 古坊 英子, 河村 泰仁, 児玉 卓也
    1998 年 51 巻 11 号 p. 682-708
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    注射用ニューキノロン系抗菌薬T-3762の26, 78及び156mg/kg/dayを, ラット胎児の器官形成期に相当する妊娠7日から妊娠17日まで静脈内投与し, 母動物, 胎児及び出生児に及ぼす影響を検討した。
    1.母動物については妊娠期間及び授乳期間を通し, 一般状態, 摂餌量, 摂水量及び体重推移にT-3762投与の影響はみられず, 妊娠末期及び離乳時の剖検でも異常はみられなかった。
    2.胎児については, 死亡胎児数, 生存胎児数, 性比及び胎児体重にT-3762投与の影響はみられなかった。T-3762投与に起因する外表異常, 内臓異常及び骨格異常はみられず, 骨化進行度にも影響はみられなかった。
    3.出生児については, 出生率, 生存率, 外形分化状態, 体重推移, 感覚反射機能, 情動性, 学習能力及び生殖能力にT-3762投与の影響はみられなかった。
    以上の結果から, T-3762の母動物に対する一般毒性学的無毒性量及び生殖に関する無毒性量, 並びに次世代児の発生に関する無毒性量は, それぞれ156mg/kgであった。
  • 1998 年 51 巻 11 号 p. 709-719
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
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