新規キノロン系抗菌薬prulinoxacin (PUFX) の臨床分離菌に対する
in vitro抗菌活性と臨床的ブレイクポイントでの感性率をnorfloxacin, onoxacin (OFLX), cipronoxacin, tosunoxacin, neroxacin, sparnoxacin及びlevonoxacin (LVFX) と比較検討し, 次の結果を得た。
1) PUFXはグラム陽性菌からグラム陰性菌まで幅広い抗菌スペクトルを示した。
2) PUFXのmethicillin susceptible
Staphylococcus aureus及び
Streptococcus pneumoniaeに対するMIC
80は, それぞれ0.25μg/ml及び1μg/ml, グラム陰性菌の主な腸内細菌群に対するMIC
80は0.125μg/ml以下であった。MIC 4μg/ml以下のOFLX感受性
Pseudomonas aeruginosaに対するPUFXのMIC
90は, 0.5μg/mlであった。
3) 日本化学療法学会抗菌薬感受性測定法検討委員会報告一呼吸器感染症および敗血症におけるブレイクポイントー提示におけるPUFXに対する各菌種の感性率は良好な結果であった。
4) PUFXとLVFXの
Citrobacter freundii, Serratia marcescens及び
P. aeruginosaに対するMICの相関において, PUFXの抗菌力が2-8倍優っていた。
5) PUFXは
S. aureus及び
P. aeruginosaに対して強い短時間殺菌作用を示した。
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