The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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56 巻, 2 号
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  • 河野 茂, 渡辺 彰, 三笠 桂一, 朝野 和典
    2003 年 56 巻 2 号 p. 93-104
    発行日: 2003/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 2001年度分離菌を中心に
    品川 長夫, 平田 公一, 桂巻 正, 向谷 充宏, 牛島 康栄, 相川 直樹, 関根 和彦, 岩井 重富, 加藤 高明, 佐藤 毅, 由良 ...
    2003 年 56 巻 2 号 p. 105-137
    発行日: 2003/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1982年7月から外科感染症分離菌に関する多施設共同研究を行ってきているが, ここでは2001年度 (2001.4~2002.3) の成績を中心にまとめた。1年間で調査対象となった症例は221例であり, このうちの175例 (79.2%) から420株の細菌が分離された。一次感染症から186株, 術後感染症から234株分離されたが, 一次感染症では術後感染症と比較し嫌気性グラム陽性菌の分離率が高く, 術後感染症では好気性グラム陽性菌の分離率が高かった。好気性グラム陽性菌については, 一次感染症でStaphylococcus aureusの分離頻度が高く, 次いでEnterococcusfaecalなであり, 術後感染症ではその逆でE.faecalなの分離頻度が高く, 次いでS.aureusであった。嫌気性グラム陽性菌では, 一次感染症, 術後感染症ともにPeptostreptococcus spp.が多く分離された。好気性グラム陰性菌では, 一次感染症からEscherichia coliの分離頻度が最も高く, 次いでKlehsiella pneumoniae, Pseudomom aeruginosaなどであった。一方, 術後感染症からはP. aeruginosaの分離頻度が最も高く, 次いで、Enterobacter cloacae, E.coli, K.pneumoniaeなどであった。嫌気性グラム陰性菌では, 一次感染症および術後感染症ともBacteroides fragilis groupの分離頻度が高かった。年次的変動では, 一次感染症で好気性グラム陰性桿菌が, 術後感染症で好気性グラム陽性球菌の分離頻度が高くなっていた。なお, Vancomycin (VCM) 耐性グラム陽性球菌はみられなかった。
  • 原 哲郎, 荒明 美奈子, 渡部 宏臣
    2003 年 56 巻 2 号 p. 138-141
    発行日: 2003/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    2000~2002年に各種臨床材料より分離された各種菌株に対する新規カルバペネム系薬biapenem (BIPM) のinvitro抗菌力をimipenem/cilastatin (IPM/CS), meropenem (MEPM), panipenem/betamipron (PAPM/BP) およびceftazidime (CAZ) と比較した。
    グラム陽性菌に対するBIPMのMICはIPM/CSおよびPAPM/BPより高いが, MEPMと同程度, CAZより低い値であった。グラム陰性菌に対するBIPMのMICはMEPMより高いものの, IPM/CSおよびPAPM/BPより低いか同程度であり, CAZよりは低い値であった。特にBIPMのP. aeruginosaに対するMICはMEPMと同程度, IPM/CSより低い値であった。 PAPM/BPおよびCAZの抗菌力はBIPMに比べ弱いものであった。
    以上, BIPMは最近の臨床分離株に対してグラム陽性菌から陰性菌まで幅広く優れた抗菌力を示した。
  • 原 哲郎, 荒明 美奈子, 渡部 宏臣, 鶴岡 勉
    2003 年 56 巻 2 号 p. 142-147
    発行日: 2003/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Fosfomycin (FOM) とβ-ラクタム薬との違いを明確にする目的で, FOMとβ-ラクタム薬であるcefazolin (CEZ), cefmetazole (CMZ), cefotiam (CTM) およびpiperacillin (PIPC) が示す抗菌力を, 臨床分離のβ-lactamase産生あるいは非産生のmethicillin-sensitive Staphylococcus aureus (MSSA) と, β-lactamase産生あるいは非産生のmethicillin-sensitive coagulase negative Staphylococci (MSCNS) で検討した。MSSAに対する抗菌力を, 当該酵素産生の有無別に見た感受性累積分布で比較したところ, β-lactamase非産生株に比べβ-lactamase産生株でPIPCの抗菌力の低下が認められた。FOM, CEZおよびCMZでは産生の有無で抗菌力に差は認められなかった。MSCNSにおいては, CEZ, CMZ, CTMおよびPIPCの産生株に対する抗菌力は非産生株と比較し低下したが, FOMでは低下しなかった。β-lactamase産生MSSAに対する短時間殺菌力を各薬剤の1MIC濃度で比較した場合, FOMとCMZで再増殖を示さなかったが, CEZ, CTMおよびPIPCの場合は再増殖を示した。以上の検討で, β-lactamaseの影響を受けないFOMは, 本酵素によって耐性化したβ-ラクタム薬耐性菌に対して, 低濃度で強い殺菌力を示すことが明らかにされた。
  • 2003 年 56 巻 2 号 p. C1-
    発行日: 2003年
    公開日: 2013/05/17
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