医療
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29 巻, 10 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • 大河内 一雄
    1975 年 29 巻 10 号 p. 987-992
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 小野 猛
    1975 年 29 巻 10 号 p. 993-999
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 小野田 一男, 坪井 圭之助, 浜中 雄二, 於勢 伝三, 竹村 久康
    1975 年 29 巻 10 号 p. 1000-1005
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    的場の方法により, 甲状腺リンホグラフィーを18例の甲状腺腫に行つた. 結節をさけて甲状腺両葉にLipiodol ultra-fluidを2ml宛注入し, 2, 24, 48時間後に頸部の各方向レ線撮影を行い, 手術所見と比較検討した. 良性腺腫では, 周囲の正常甲状腺がきれいな網目状に造影されている中に境界明瞭な円形の陰影欠損として認められ, 所属リンパ節も造影される. 10例の腺腫のうち7例は存在部位, 結節数, 質的診断が一致した. 甲状腺癌では, 辺縁不規則な陰影欠損の中が模糊とした汚い感じに造影され, 所属リンパ節は造影されにくい. 7例の甲状腺癌のうち5例, 診断が的中した.
    本法は簡便で副作用が少なく, 甲状腺腫瘍の有力な検査法であることを紹介する.
  • 吉川 暢一, 古沢 正治
    1975 年 29 巻 10 号 p. 1006-1012
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    近年産業の発達に伴い手指の外傷は増加の傾向にあり, その半数が労働災害によると報告されている. 最近急速に発展してきた. Microsurgeryの導入により手の外科の進歩はめざましいものがある. しかし一般病院においては, いまだスタツフの問題, 技術的な問題で, 現段階では切断手, 切断指の再接着はいろいろ困難な問題があり, 残存せる手指の機能の再建という問題が重要なことである.
    我々は過去3年間に経験した手指重度損傷例は15例で, その年令は2才~70才にわたつているが大多数のものは20才~30才代の働きざかりの者であつた. その大部分の者は男性で女性はわずか2例であつた. 左右差はほとんどなかつた. 損傷部位は1本の指の切断から片方の手の全指の切断に及ぶものまで多種多様で, これらの代表例についてその治療法について検討を加え, 文献的考察を行つた.
  • ―F-V曲線による検討―
    松尾 宗祐, 須山 健三, 中澤 良夫
    1975 年 29 巻 10 号 p. 1013-1019
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    肺結核症の肺機能は, 肺実質, 気管支, 胸膜の結核性の変化と, これに化学療法による治癒的変化が加わり, 更に肺血管などの変化が重なるため複雑多様性を示すが, 我々は肺結核症131例についてFlow-volume curveによりその多様性について分類検討し次の結果を得た.
    1) FVC, FEV1.0, MMFとFlow-volumeの間にそれぞれ正の相関がみられMMFが最もP-F曲線に鋭敏に反応した.
    2) 肺結核症131例はF-V曲線のPatternにより6型に分類された. V50/V25が3型・4型で規準値を越え老令化による閉塞性障害の表現としてみられた. 2型は全例拘束型の換気障害を示し拘束型のF-V曲線Patternが2型と考えられる. 6型は高度の換気障害, 高度の結核病巣群であり肺結核症末期のF-V曲線Patternと考えられる.
  • 出井 勝重, 菱本 恒温
    1975 年 29 巻 10 号 p. 1021
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 永島 慶子, 小林 昭夫
    1975 年 29 巻 10 号 p. 1022-1025
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    私共は血清γ-GTP測定法の超微量化及び反応速度測定装置(LKB8600)による自動化を試みた. 測定法は, 基質にγ-グルタミルP-ニトロアニリドを用いるRosalki変法によりDADEキツトを使用した. 必要検体量は用手法20μl, 自動化法50μlとした. これによる測定精度はCV%用手法2. 5, 自動化法1. 5であり, 測定値の相関は用手法, 自動化法ともに, キット規定量による値とよく一致した.
    臨床成績対象として先天性胆道閉鎖症, 手術により修復しえた先天性胆道閉鎖症, 新生児肝炎, 急性肝炎, Byler病, Wilson病及びGilbert病などである. 閉塞性黄疽を呈する疾患で高値を示していた. 興味深いことは先天性胆道閉鎖症の矯正不能群では平均313mU/mlであつたが, 手術により修復され, 且つ黄疽の消失した症例では165mU/mlと低下していた. しかしなお正常値より高値を示していた. なお, 肝機能との相関ではAl-Pと正の相関が認められた.
  • 梅中 俊彦, 桐本 孝次, 島地 志一郎, 角谷 節子, 河野 通子, 大屋 節子, 栗村 統, 浜田 金三郎
    1975 年 29 巻 10 号 p. 1025-1030
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    血清γ-GTPに関して, 酵素化学的性質, 各種肝胆道系疾患における活性並びにそれの, Isozymeに関して検討し, 得られた結果は下記のごとくである.
    1) γ-GTPの基質であるγ-glutarnyl-α-naphthylamideまたはGlutathione各々10-3Mを含む反応系で58℃, 20分間加温しても失活がなく, 上述の基質によつてγ-GTP酵素蛋白質が安定化されることが確かめられた.
    2) 肝胆道系疾患で著明に血清γ-GTP活性が. 上昇するのは閉塞性黄疸, 肝癌, 慢性アルコール性肝障害である. γ-GTPとアルカリフオスフアターゼ活性の相関係数は閉塞性黄疸と肝癌の場合高く, 類似傾向を示す. これに反し, 慢性アルコール性肝障害の場合, 低い相関係数が得られ, 前2者と異なる態度を示した.
    3) 胆石症による閉塞性薫疽の臨床経過に伴う血清γ-GTP活性の変動とそれのIsozymeの推移も合わせて報告する.
  • 加島 弘, 田村 久昌, 伊藤 綏, 内海 邦輔, 栗林 宣雄
    1975 年 29 巻 10 号 p. 1030-1034
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    各種肝, 胆道系疾患を中心として血清γ-GTP値を測定した. その結果慢性肝炎活動型および非代償性肝硬変において高値をみた.
    また急性肝炎にあつては, 中毒性肝炎や, 黄疸が持続し経過が遷延する症例において活性値が上昇した. この成績よりγ-GTPの測定がこれらの疾患についての予後の判定上有用であると思われる. また悪性腫瘍では肝に転移のないものでは低値をとつたが, 原発性肝癌, 転移性肝癌, および膵癌ではいずれも高値をとつた. 血清γ-GTPを経時的に測定し, その急激なる上昇をみた場合は肝転移を疑い, また肝硬変にあつてはヘパトームの合併を考慮すべきである. なおγ-GTP値と他の肝機能検査との関連では, LAP及びアルカリフオスフアターゼとの間に正の相関を認めたが, GOT, GPT, 総コレステロール, LDHなどとは一定の関係を認めなかつた.
  • 熊本 みっ枝, 志田 源太郎, 鬼木 敏雄
    1975 年 29 巻 10 号 p. 1034-1037
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    最近, 血清γ-GTP活性値は, 酵素活性検査法の一つとして日常検査にとり入れられている. 当院では, 昭和47年末より測定しているので, その成績について報告する.
    外科系疾患については, 血清γ-GTP活性値とGOT, GPT, ALP, L, DH活性値との相関関係は認められなかつた.
    また, 原発性及び転移性肝癌共に, 血清γ-GTP活性値は高値を示し, その他, 胃癌, 乳癌, 結腸癌においても異常値を示した例があるのは注目されるが, 血清γ-GTPの経時的推移に特に変化のない例や, 術後, 完全治癒にもかかわらず依然として, 血清γ-GTP異常値を示す例もみられ, これらについては, 更に, 今後の追跡課題として残されていると考えられる.
  • 島崎 安雄, 菅野 理, 三木 久嗣, 柏木 豊, 脇坂 賢一
    1975 年 29 巻 10 号 p. 1038-1041
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    患者は25才家婦で, 網脈絡膜萎縮のため全盲である. 主訴は, 腹痛, 嘔吐で7年前より時々イレウス症状を呈し, 種々の保存的治療を受けていた. 腹部所見にて, 腹部平坦で蠕動不穏なく, 左季肋部より左側腹部にかけて圧痛あるも筋性防御はなかつた. 検査所見で貧血, 白血球増多などの異常所見があつた. 胸部レ線写真では, 左横隔膜がガス貯留のため拡張せる結腸により挙上しているごとくみられ, 注腸透視にて結腸脾彎曲部が絞扼されループ状を形成していた. 開腹するに, 横隔膜左腰肋部に約2×3cmの裂孔があり結腸脾彎曲部が嵌入していた. 裂孔を鋭的に拡げ, 嵌入せる結腸を腹腔内にもどしえた. 我々は成人のBochdalekヘルニアでイレウス症状を呈した症例を経験し治癒せしめえたので, 若干の考察を加え報告する.
  • 大谷 清
    1975 年 29 巻 10 号 p. 1042-1048
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    Allan F. Dwyerは彼独自の考案による器具と矯正具により脊柱側彎の矯正固定を最初に試みたのは1964年である. 以来10年を経過した今日, この方法はやつと完成され, 今やいわゆるDwyer法として脚光を浴びてきた.
    特発性側轡症の病態はまだ不明であるにせよ本症のもたらす脊柱の形態学的変化は主として椎体にある. それ故に椎体の変形を矯正することは理論的に当を得ている. Dwyer法の利点はこの点にある.
    我々は1972年来本法を適応している. いわゆるDwyer法の我が国への導入は我々が最初である. しかも, 我々は長年にわたる豊富な脊椎・脊髄外科の経験からいわゆるDwyer原法に改良を加えて行つている. その要点は次の2点である.
    1, 術後の肺合併症を予防するため胸膜外進入法を採る. 2. 手術の影響及び変形の矯正による脊髄への循環障害を考慮し, 髄節動脈は温存する. 特にAdamkiewicz動脈の出る髄節動脈は絶対に温存する. そのために術前の選択的肴髄動脈造影は常習として行う.
  • ―国立熊本病院における症例の検討―
    中村 良昭, 並川 和男, 原口 義邦, 右山 尚文, 大森 正弘, 桑原 正三郎
    1975 年 29 巻 10 号 p. 1049-1053
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    国立熊本病院産婦人科において, 昭和46年1月から昭和49年7月までの間に経験した心疾患を伴う妊産婦について, 外科の立場から検討を加えた. 症例の中には肺動脈狭窄症及びフアロー四徴症の根治術後の2例が含まれる. 心疾患を伴う妊婦に対する, 人工妊娠中絶の基準を示したが, 一方先天性心疾患及び僧帽弁狭窄症に対しては, 妊娠前に積極的に手術を行うことを強調した.
    なお分娩後も長期にわたつて, 内科系と連絡を保ち, 観察する必要がある.
  • 川井 三郎, 折居 喬
    1975 年 29 巻 10 号 p. 1054-1055
    発行日: 1975/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
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