1982年から1999年の間に国立療養所で死亡した重症心身障害児・者(以下, 重症児と略す)の死因調査の中から死亡時年齢と死因との関連について検討して, 下記のような結果を得た. 症例は上記18年間に回答のあった2,427例の中から年齢無回答5例と死因不明および無回答68例を除いた2,354例を対象とした.
(1)いずれの年齢群も肺炎が死因のトップであった. これを年齢群別にみると, 50歳未満では年齢が高くなるほどその割合が低くなっていたが, 50歳以上では再び高くなる傾向を示していた.
(2)悪性新生物は37例あり, 全体の1.6%であった, 30歳未満が12人(32.4%), 50歳未満が31人(83.8%)であった.
(3)敗血症は40歳以上に多く, 腸閉塞も年齢が高いほど多い傾向にあった.
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