医療
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29 巻, 3 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 左奈田 幸夫
    1975 年 29 巻 3 号 p. 209-216
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 古田 睦広, 浅本 仁, 長谷川 美智子, 小塚 良允, 落合 久明, 三宅 廉, 曽我 啓一, 三宅 潤, 鳥居 昭三, 竹内 徹
    1975 年 29 巻 3 号 p. 217-226
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    私共は10例の新生児, 乳児にみられた腎皮質散在性嚢腫についてその形態学的特質について述べた. 大多数のものは両側性であり, 小さい散在性のものであり, 腎皮質表層に存在する. 大きさは1mm直径位までである. この小嚢腫の存在は肉眼ではみおとされやすい.
    私共はこれらの腎皮質嚢腫の分類を試みた. また, この形態学的病変から機能障害へと移行する症例の存在についても述べた.
    この小嚢腫の性状はまだ十分明らかではないけれども, 胎生期の早い時期の発育障害であり, 先天性感染症あるいは先天性中枢神経系障害の症例にしばしばみられるようである.
    私共はまた染色体異常のある症例には, 腎の障害の伴うものが多いことについても論及した.
  • 岩田 吉一, 外賀 昭, 赤木 功人
    1975 年 29 巻 3 号 p. 227-231
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    過去7年間に国立大阪病院脳神経外科を訪れた全てんかん患者160例について実態調査を行い次の結果を得た. 回答率は56.3% (90例)であつた. 1) 性格特徴のきちようめんさと相まつて, 抗てんかん薬の内服の励行は78%が行つている. 2) てんかん発作は20才までに90例中64.5%, 160例中61.9%が初発している. 3) 外傷性てんかんは40代50代の男性にみられた. 4) 熱性けいれんの既往は24.4%に認められた. 5) 職業上の問題はあまりみられなかつた. 6) 自動車の運転は法律上禁止されているにもかかわらず数例の人が行つている. 7) 患者の側からみたてんかんの予後は, 20代30代は楽観的, 40代50代は悲観的である. 8) 患者側の最大の問題点は発作と関連した精神的不安であり, この不安から解放されたいと常に願つている.
  • 島崎 芳夫, 伊藤 久次, 岡崎 稔, 金子 毅, 夏目 交授
    1975 年 29 巻 3 号 p. 233-238
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    国立伊東温泉病院は昭和14年12月傷痍軍人の温泉療養施設として発足したが戦後一般国民に解放され, 昭和49年3月31日までに収容した慢性関節リウマチ患者実数は1,859名に及んでいる. 我々は先に医療第27巻第2号に昭和46年度の当院の慢性関節リウマチ患者の温泉治療の実態につき報告したが, 今回は昭和48年度の実態につき報告すると共に前回のデーターと比較検討した. 今回は前回に比べ, 物理療法にて温泉浴回数及び運動浴の患者数が減少していたが, これは前回と比べ軽症な患者が減少していることによると思われる. また今回は入院外来共に60才以上の老人が増加していたが, これは老人医療費の問題とは別に, 最近慢性関節リウマチの高令者発病が増えている傾向を示唆するものと考えられる. また今回厚生省が難病に指定した悪性慢性関節リウマチに該当する患者が10名以上みられたが, これらの患者を温泉病院でどう取り扱うかが, 今後に残された問題であろう.
  • 牧本 一男, 竹田 禎郎, 小寺 明吉
    1975 年 29 巻 3 号 p. 239-242
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    神経性難聴の治療としてVitamin B1 (Thiamine)の高単位療法が広く行われている. このような臨床的重要性に鑑み35S-Thiamineと35S-DCET (Dicarbethoxythiamine)を使用し両物質の内耳液移行を比較検討した. すなわち, これら放射性物質を股静脈より注入しその後経時的に内リンパ, 外リンパ, 脳脊髄液について35Sの放射活性を最長3時間にわたつて計測した.
    35S-DCETは上記の3つの体液において共に放射活性のピーク値で35S-Thiamineより大であつた. 35S-DCETの場合, それらピーク値のうちでは脳脊髄液で最も高く外リンパ, 内リンパでは共に低値を示した. この結果は以前我々が行つたグルコースの成績と異なつており, グルコースの場合ピーク値の順位は外リンパ>脳脊髄液>内リンパという順であつた. 内リンパで低値を示すことは両実験に共通した所見であつた. このように血液・内耳液間の物質輸送は複雑な諸相を呈しており今後の研究で明らかにされていくものと考えられる.
  • 伊藤 忠雄, 松井 紀, 柳川 哲介, 藤陵 至功
    1975 年 29 巻 3 号 p. 243-254
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    神奈川地区5施設の協力によりRFP初回治療例で, RFP及びRFPを含む併用療法を行い, 治療効果については196例, 副作用については313例の集計調査を行い次の結論を得た.
    1. X線所見の経過と改善度において, 軽度改善以上は61例(31%), 不変は122例(62%), 増悪は12例(6%)に認められた.
    2. 治療開始時塗抹陽性76例(39%)で, 終了時塗抹陽性31例(16%)であつて45例が塗抹陰性化し, 開始時培養陽性95例(49%)で終了時培養陽性40例(20%)で55例に培養陰性化を認めた.
    3. 副作用発現症例は313例のうち男26例(9%), 女20例(6%)計46例(15%)であつて, 胃腸障害20例(6%), 肝障害9例(3%), 血小板減少5例(2%), 白血球数減少3例(1%), 発疹4例(1%), 皮下出血, 湿疹, 精神障害, 血尿, 頭痛(発熱)各1例の計46例であつた.
  • 第4報 調査時の医療状況と社会生活について
    秋元 波留夫, 安藤 烝, 藤沢 敏雄, 河野 健児, 中川 善資, 中村 豊, 高橋 信介
    1975 年 29 巻 3 号 p. 255-263
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    昭和45, 46年度国立精神療養所共同研究の最終報である. この研究は, 1965~67年の3年間に12国立精神療養所を退院した精神分裂病患者の予後を, 1971年4月に調査したものである.
    調査当時の患者の医療の状況は, 精神病院再入院中29%, 外来通院中50%で, 約80%は退院後3年以上を経ても精神科医療をうけている. 医療をうけずに社会にいるものは15%で, その3/4は退院後良好な経過をとつたものである. 外来通院者の85%は, 自分で服薬管理をしていた. 調査当時の就職者は28%あつたが, 大部分は単純な仕事に従事し収入も低く, 経済的自立の可能なものは, 就職者の1/4にすぎない. また就職者の半数以上は, 職場に精神障害罹患の事実を秘していた.
    退院後の死亡の半数以上は自殺である. 自殺者の全例が波状の経過をとり, また半数以上は10代の発病者であった.
  • 上芝 幸雄, 三村 文蔵
    1975 年 29 巻 3 号 p. 265-268
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 宮本 康志, 伊藤 宗元
    1975 年 29 巻 3 号 p. 269-273
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    我々は猫ひつかき病の1症例を経験したので, その臨床像について多少の文献的考察を加えてここに報告する.
    患者は19才女子, 猫と共に生活し, 猫による擦過傷が絶えなかつたが, 入院2週間前より微熱, 及び頸部, 腋窩部のリンパ節腫脹を自覚, 本院内科受診し, 精査のため入院した. リンパ節はゴルフボールから栂指頭大を示し弾性であつた. 生検像では, 斑点状に細網細胞及び組織球の増生が顕著に認められ, また小膿瘍及び上皮性肉芽の癒合が散見され, 肉芽腫性リンパ節炎と診断された.
    入院後, 微熱を認める以外は特別の自覚症状もなく, テトラサイクリンの使用により, 腫大リンパ節も縮小し, 第14病日, 軽快退院した.
    我々は, 生活歴, 臨床像, 病理組織所見より, 猫ひつかき病(Cat scratch disease)と診断するに至つた.
  • 木元 克治, 大園 敬子, 後藤 幾生
    1975 年 29 巻 3 号 p. 274-277
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 浅越 辰男, 奥井 津二, 和田野 好作, 佐佐木 哲二, 飯田 修平, 遠山 隆夫, 稲垣 宏, 渡辺 昌, 桂 謙一
    1975 年 29 巻 3 号 p. 278-282
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 禎二, 乃木 道男, 水庭 弘進, 奥平 昌彦, 川島 惇
    1975 年 29 巻 3 号 p. 283-286
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 一時性ペーシング6例と恒久性ペーシング6例
    三河 内弘, 西崎 良知
    1975 年 29 巻 3 号 p. 287-292
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 左主気管支軟骨肉腫
    松葉 卓郎, 大網 弘
    1975 年 29 巻 3 号 p. 294-295
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 1975 年 29 巻 3 号 p. 296-297
    発行日: 1975/03/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
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