自己免疫疾患は自己の抗原に対し, 細胞性免疫でも液性免疫でもいずれかの免疫応答の働きが原因になつているか, あるいはそれを伴つている病的過程をさすものと定義した.
そこで免疫機能を表わす機構, 自己抗体の意義について述べた.
自己免疫疾患を3群に分けたが(Roitt, Iによる), I群は臓器非特異性自己免疫疾患で, 自己抗体も臓器特異性のあるもの. II群は臓器特異性自己免疫疾患で, 自己抗体は臓器非特異性のもの, III群は臓器非待異性自己免疫疾患で, 自己抗体も臓器非特異性のものとした.
これら各群の疾患名と抗原について説明したが, アレルギー反応の型について免疫病理機構を述べた.
最後にSLEの治療について, Cortico steroid剤, Steroid剤のpulse療法, immunosuppressive therapyを紹介した.
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