入院時最初のアプローチ如何でostomistの精神構造は変る.まず納得のいく説明と家族への協力を求める.次にストマ造設の場所をきめる.装具の選択には細心の注意を払って,その患者に最も合うものを採用する.
排便法には自然法,食餌法,薬物法,浣腸法,などがあり,浣腸法の最初の指導は医師が行うべきである.術後すぐに,またストマ周囲皮膚炎のためにも粘着性皮膚保護材の使用がよい.これはカラヤゴム系,合成ゴム系,CMC系,共重合体フィルム系,などに分類される.
ostomistにとって最大の悩みは糞臭である.これの防止策としては発生源対策,吸着法,化学系吸収法,接触酸化法,微生物法,殺菌法,マスキング法,などがあり,まだ実用化されていないものもある.
ostomistの社会復帰率の向上と共に彼等に対する医療保障制度も確立されつつある.患者の質問に応えたり,診断書を書く機会が多くなってきたので,現行法の知識が必要である.
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