The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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35 巻, 10 号
選択された号の論文の20件中1~20を表示しています
  • 二宮 敬宇, 牧野 茂徳, 長谷川 幸生, 吉本 淑子, 増田 薫子, 浜谷 恵子
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2323-2329
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    PiPeracillin (PIPC) は富山化学工業 (株) 綜合研究所で開発された注射用の新しい合成Penicillin剤で, Pseudomonas aemginosa, Klebsiella pneumoniae, Proteus属, semtiamamscens等に対し従来からのPenicillin剤に比べ優れた抗菌力を示し, すでに国内, 外で臨床に使用されている。本剤に関する基礎的, 臨床的な評価及び安全性の検討は第23回日本化学療法学会東日本支部総会における新薬シンポジウムにおいて報告されている。又, その詳細な成績は日本化学療法学会雑誌 (25巻, 5号, 1977) にまとめられている。
    本剤に関する産婦人科感染症に対する検討は遠藤ら1), 松田ら2), 梅咲ら3), 張ら4), 浅井ら5), 青河ら6), 高瀬ら7)により報告されている。今回PIPC産婦人科研究会 (世話人, 高瀬善次郎博士) が組織され, 本剤の基礎的, 臨床的検討の機会に恵まれたので報告する。
  • 舘野 政也, 舟坂 雅春, 南 幹雄, 松井 一成
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2330-2336
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    最近の抗生物質の開発はめざましいものがあり, 殊に合成ペニシリソやセフェム系薬剤の発達は著しい。以前は抗生物質と言つても静菌的な作用を有するものが主流をなしていたが, 現在では広範囲なスペクトラムを有し, 且つ殺菌的な抗生物質が次々と開発されている。そのためか, 産婦人科領域における重症感染症, 例えば産褥熱や静脈炎などの発生頻度は極端に少なくなつている。
    PiPeracillin (PIPC) は富山化学工業 (株) で研究開発された半合成ペニシリン系抗生物質である。本剤はAmpicillin (ABPC) のアミノ基に4-Ethy1-2, 3-dioxopiperazinylcarbonyl基を導入したもので, 化学構造式は図1に示すとおりである。PIPCはGram陰性及び陽性菌に対して広範囲な抗菌スペクトラムを有し, 特にPseudomonas, Klebsiella, Proteus及びserratia等に優れた抗菌活性を示し, 各種感染症に有用性が認められ1), 各科領域で繁用されている。われわれはすでに産婦人科領域感染症に対する臨床応用及び有用性について報告2) したが, 今回更に検討を加えたので報告する。
  • 保田 仁介, 山元 貴雄, 本庄 英雄, 岡田 弘二, 金尾 昌明, 山本 浩
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2337-2342
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Piperacillin (PIPC) は, わが国で開発された広域Penicillin剤で, Ampicillinの誘導体であり, Gram陽性菌, 陰性菌に対して優れた抗菌力を有していることが報告されており1), すでに各科領域で繁用されている。今回, PIPCに関して産婦人科領域での有用性を検討する目的で, 本剤の性器組織への移行性を調べると共に, 臨床例につき検討を行つたのでその成績を報告する。
  • 坪倉 省吾, 福田 吉彦, 田中 泰吉, 土居 荘之介, 杉本 修
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2343-2347
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Piperacillin (PIPC) は, 富山化学工業 (株) 総合研究所で開発された, 注射用合成ペニシリン系抗生物質で, アンピシリンのアミノ基に4-Ethyl-2, 3-dioxopiperazinylcarbonyl基を導入したもののナトリウム塩である。その化学構造式をFig.1に示した。
    本剤は, グラム陰性及び陽性菌に対して幅広い抗菌スペクトルを有し, 特にPseudomonas, Proteus, Klebsiella, Serratia, Escherichia coliなどのグラム陰性桿菌に対しては, 従来の合成ペニシリン剤の数倍優れた抗菌作用を示し, 臓器移行性も極めてよいと言われており1, 2), すでに各科領域で使用されている。
    今回, われわれは, 本剤の産婦人科領域感染症に対する臨床的効果と副作用について検討したので, その成績を報告する。
  • 池田 正典, 野田 起一郎
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2348-2353
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    PiPeracillin sodium (PIPC) は富山化学工業 (株) で開発された注射用Penicillin系抗生剤であり, 化学構造式はFig. 1に示すとおりである。本剤はグラム陽性, 陰性及び嫌気性の各種細菌に対し広範囲な抗菌スペクトラムを有し, グラム陰性桿菌とくにPseudomonas aeruginosa, Klebsiella pneumoniae, Proteus sp., Serratia marcescens等に優れた抗菌力を有することを特長としている1)。
    今回, 著者らはPIPCの女性性器組織内濃度, 子宮頸癌術後骨盤死腔液中濃度及び静脈血清中濃度を検討すると共に, 産婦人科領域における感染症4例に本剤を投与し, 臨床的検討を加えたのでその結果を報告する。
  • 青河 寛次, 杉山 陽子, 山路 邦彦
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2354-2363
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Piperacillin (PIPC) は, 富山化学工業 (株) 綜合研究所で開発された有力な合成ペニシリンで, その有用性, 安全性については既に幾多の報告がある1)。われわれも, 本剤がT-1220と呼称されていた時期から, その臨床評価を行つてきたが, 今回は, 産婦人科感染症におけるその後の臨床成績をまとめて報告する。
  • 平池 秀和, 春田 恒和, 高島 英世, 小林 裕
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2364-2370
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Piperacillin (PIPC) は富山化学工業 (株) にて開発された, Ampicillin (ABPC) のAmino基に4-Ethyl-2, 3-dioxopiperazinylcarbonyl基を導入した注射用β-Lactam系抗生剤ですでに各科領域で使用されている。
    その特長はグラム陰, 陽性菌及び嫌気性菌にまで広い抗菌スペクトラムを有し, 静注, 筋注により速やかに高い血中濃度が得られ, 又, 一般毒性も低い1, 2)。
    われわれは産婦人科領域におけるPIPCの, 組織移行と骨盤死腔液中濃度を測定し, 又, 臨床の感染症に投与したので得られた成績について報告する。
  • 中桐 善康, 石井 良夫, 長谷川 康貴, 片山 竣介, 秋本 晄久, 関場 香
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2371-2378
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    近年, 細菌性感染症は, グラム陰性桿菌, 特に弱毒菌によるもの, 更に嫌気性菌によるものが増加し, 臨床上重要な問題になつている。このため, Pseudomonas, Serratia等の弱毒菌に強い抗菌力を有し, 更にグラム陰・陽性菌, 又, 嫌気性菌に広い抗菌スペクトラムを有し, しかも安全性の高い抗生剤が強く望まれ, 富山化学工業 (株) が合成ペニシリン剤PiPeracillin (PIPC) を開発し, すでに各科領域で繁用されている。今回, 産婦人科領域における本剤の有効性を基礎的及び臨床的に検討する機会を得たので報告する。なお, PIPCの濃度測定は川崎医科大学産婦人科, 又, 臨床例の起炎菌の分離同定は多治見市民病院産婦人科にそれぞれ依頼した。
  • 1982 年 35 巻 10 号 p. 2378-
    発行日: 1982年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 1982 年 35 巻 10 号 p. 2378a-
    発行日: 1982年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 滝本 昌俊, 吉岡 一, 丸山 静男, 早苗 信隆, 永松 一明
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2379-2383
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しい半合成セファロスポリンCefmenoxime (CMX) の抗菌力については, いくつかの基礎的な成績が報告され, 既存のセファロスポリンに比べて優れた点のあることが確認されている。
    臨床的にも成人の領域では, その有効性と安全性がほぼ確立されていると言つてよい。グラム陰性の細菌に対する強い抗菌力からみて, 今後小児科領域のいくつかの細菌感染症の治療に, Life-savingな効果を発揮する可能性もある。
    私共は最近31例の感染症に本剤を使用する機会を得たのでその成績を紹介する。
  • 青山 隆蔵, 柿崎 良樹, 大西 彬, 泉 幸雄, 永由 紀四郎, 藤田 誠, 飛鳥 徳久, 工藤 真生, 松村 千春, 千葉 力, 高橋 ...
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2384-2392
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefmenoxime (CMX) は武田薬品工業株式会社が新たに開発したCephem系抗生物質である。
    本剤の特徴はβ-Lactamaseに対して安定であり, 従来のCephem系抗生物質に比べ, グラム陰性桿菌に対する抗菌力が優れており, 抗菌スペクトルはSerratia, Bacteroides fragilisにまで拡大している1)。
    今回われわれは本剤を小児感染症に使用する機会を得たので, 吸収・排泄成績及び臨床成績につき報告する。
  • 中沢 進, 佐藤 肇, 新納 憲司, 平間 裕一, 成田 章, 中沢 進一, 近岡 秀次郎, 岡 秀
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2393-2404
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefmenoxime (CMX) はすでに武田薬品中央研究所で開発された第2世代のCephem系注射剤Cefotiam (CTM) から出発した新製剤であり, β-Lactamaseに対しCTMより強い抵抗性を持ち, 抗菌スペクトラムもSerratia, Bacteroides fragilisまで拡大され, 又, Streptococcus pyogenes, Streptocoms pneumoniae, Escherichiacoli, Klebsiella pmumoniae, Proteus mirabilis, Indole陽性Proteus, Haemophilus influenzae, Entero-6acter, Citrobacter, Pseudomonas等に対する抗菌活性がin vitro, in vivo共に優れている点が特徴とされ, 注射後よく吸収され血中半減期はCTMに比較してやや長く, 尿中, 胆汁中にも活性の状態でよく排泄されることが証明されている。
    本剤に関する基礎的, 臨床的検討はすでに成人各科領域において行われその成績は昭和55年6月19日, 第28回日本化学療法学会総会において報告されているが, 今回小児を対象としての本剤の静注を主体とした一連の検討を行つてみたので以下今日までの概況について報告する。
    使用した製剤はFig.1の化学構造式を持つ注射用CMXである。
  • 目黒 英典, 男沢 伸一, 東郷 知子, 平岩 幹男, 金 保沫, 藤井 良知
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2405-2413
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefmenoxime (以下CMX) は武田薬品中央研究所で開発された新注射用セファロスポリン剤である。化学名は7β-[2-(2-Aminothiazo1-4-yl)-[Z]-2-methoxyiminoacetamido]-3-[(1-methyl-1H-tetrazol-5-yl) thiomethyl] ceph-3-em-4-carboxylic acid hemihydrochlorideで分子量は529.78である。構造式はFig.1のとおりである。CMXは第5群のβ-Lactam剤に分類され1), β-Lactamaseの水解に極めて安定であり, in vitroでは広抗菌範囲抗生物質Cefotiam (CTM) よりさらに広くIndole陽性Proteus, Serratia marcescens, Citrobacter freundii, 及びEnterobacter cloacaeにも抗菌力を有する2)。動物実験による急性, 亜急性, 及び慢性の毒性試験を経て, 成人における安全性, 有効性が検討され, 確認された3)。われわれは小児における本剤の安全性並びに有効性について検討したので報告する。
  • 柳沢 公二, 柳沢 啓子, 保科 弘毅, 市橋 治雄
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2414-2422
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefmenoxime (CMX) は武田薬品中央研究所で開発された新しい合成セファロスポリン系抗生物質で, 化学構造上7位側鎖にはAminothiazolyl-methoxyiminoとcetyl基を有し, 3位側鎖にはTetrazole環を有する (Fig.1)。抗菌活性はグラム陰性菌に極めて強く, 抗菌スペクトルはSerratia, Bacteroides fragilisにまで拡大されている1)。又, β-Lactamaseに対しても安定である。われわれは, 今回CMXを中等症以上の小児感染症に臨床使用する機会を得たので, その成績について報告する。
  • 豊永 義清, 杉田 守正, 川村 悟朗, 黒須 義宇, 堀内 清, 堀 誠, 河野 三郎, 立沢 宰, 高橋 孝行
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2423-2439
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    近年, CePhalosPorinC系i薬剤 (CEPs) の使用増加に伴いCePhalosPorinresistantの株による感染症も又増加している。そこでβ-Lactamase産生株の出現により, 従来のCEPs系抗生物質にかわるβ-Lactamaseに対して安定な薬剤の開発が望まれ, 7-Aminocephalosporanicacid (7-ACA) の7位の側鎖並びに3位の側鎖を変化させ, 新しい第4, 5群のCEPsが生れてきた。Cefmenoxime (CMX) は, その7-ACAの7位の側鎖にAminothiazolyl-methoxyiminoacetyl基を有し, 3位側鎖にTetrazole環を有したものであり, そうすることで, 本剤は, β-Lactamaseに対する安定性を獲得し, 臨床上, 特に問題となるグラム陰性桿菌に対して, 優れた抗菌活性を示すようになつた。
    今回, われわれはCMXを使用する機会を得たので, 本剤について抗菌力, 血清中, 髄液中濃度等の基礎的研究を行うと共に, 各種細菌感染症に使用したので, その成績について報告する。
  • 岩田 敏, 岩崎 由紀夫, 金光 岳文, 秋田 博伸, 堀田 昌宏, 山下 直哉, 南里 清一郎, 若林 良, 小島 好文, 砂川 慶介, ...
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2440-2449
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefmenoxime (以下CMXと略す) は, 7位側鎖にAminothiazolyl-methoxyiminoacetyl基を有し, 3位側鎖にTetrazole環を有する新しい注射用Cephalosporin系薬剤である。
    CMXは, 既存のCephalosporin系薬剤に比べ, グラム陰性桿菌に対して抗菌力が強く, Escherichiacoti, Klebsiella, Proteus, Haemophilus influenzae, Satmonella, Serratiaに対して優れた抗菌力を示す。又, β-Lactamaseに対しては安定で, 既存Cephalosporin系薬剤に耐性を示す菌に対しても, 強い抗菌活性を有している1)。
    今回, われわれは本剤の小児科領域における抗菌力, 血中濃度などの基礎的検討及び臨床的検討を行う機会を得たので報告する。
  • 南谷 幹夫, 八森 啓, 鈴木 正敏, 南川 逸雄
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2450-2458
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    iCefmenoxime (CMX) は武田薬品中央研究所で開発された新しいCephalosporin系抗生剤で, Fig.1に示すような構造式を持ち, その特徴として7位側鎖にAminothiazolyl-methoxyiminoacetyl基を有し, 3位側鎖にTetrazole環を有して, 従来の同系薬剤に比べて抗菌スペクトルは拡大し, 又, グラム陰性菌に対する抗菌力が強いうえ, β-Lactamaseに対しても安定である1)。
    本剤に関しては毒性試験, 一般薬理試験, 第1相試験などからその安全性が確認され, 臨床的有用性を期待して1979年4月から成人領域における検討2, 3)がすすめられ, 副作用も極めて少なく有効性が認められた。
    今回われわれはCMXを小児科領域に使用する機会を得たので, その吸収, 臨床効果並びに副作用を検討した。
  • 宮地 幸紀, 中島 崇博, 麻生 幸三郎, 西川 和夫, 小川 昭正, 屋冨祖 正光, 久野 邦義
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2459-2467
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefmenoxime (CMX) は最近わが国で開発された新しい注射用セファロスポリン系抗生物質であり, 化学構造上7位側鎖にAminothiazoly1-methoxyiminoacetyl基を有し, 3位側鎖にTetrazole環を有する。β-ラクタマーゼに対し, 強い抵抗性を有し, 抗菌スペクトルも, グラム陽性菌・陰性菌にわたり広域である。
    今回, われわれは, 小児科領域において本剤を試用する機会を得たので, その結果を報告する。
  • 岩井 直一, 種田 陽一, 佐々木 明, 猪熊 和代, 溝口 文子, 中村 はるひ
    1982 年 35 巻 10 号 p. 2468-2490
    発行日: 1982/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefmenoxime (CMX) は武田薬品中央研究所で開発された新しいセファロスポリン系抗生物質である。本剤はすでに使用されているCefotiam (CTM) に比べて, Serratia, Bacteroides fragilisにまで抗菌スペクトラムが拡大されており, 且つEscherichia coli, Klebsiella pneumoniae, Proteus mirabilis, Haemophilus influenzae, Indole陽性Proteus, Enterobacter, Citrobacterなどには一段と抗菌力が強くなつているのが特徴である1)。又, β-Lactamaseに安定で, 従来のセファロスポリン剤に耐性を獲得した細菌にも強い抗菌活性を示す1) と言われている。このような特徴は感染動物の治療効果においても証明されており1), ひいては人での臨床面に反映され得るものと考える。実際, 新薬シンポジウム (第28回日本化学療法学会総会) で報告された成人領域での優れた臨床成績1) はそれをものがたつたものと考えられる。
    今回, われわれは小児科領域において本剤の基礎的, 臨床的検討を行つたので, その成績を報告する。
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