足尾銅山による鉱毒で汚染された渡良瀬川流域の河川堆積物と,日立鉱山による廃水で汚染された宮田川流域の河川堆積物の現在の汚染レベルを調査した 分析はブリケットを用いたXRF分析法を用い,27元素について行った.宮田川ではAs,Cd,Cr,Cu,Ni,Pb,S,Znが汚染元素である.宮田川の汚染は中流域に存在し,現在も放置されている鉱滓の流出によることを示した.渡良瀬川の汚染も未だ回復していない.As,Cu,Pb,Znが汚染元素である.田の土壌汚染も認められた さらに,草木ダムの湖底堆積物が強く汚染されている可能性を指摘した.
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