地質学雑誌
Online ISSN : 1349-9963
Print ISSN : 0016-7630
ISSN-L : 0016-7630
検索
詳細検索
OR
閲覧
検索
113 巻, 11 号
選択された号の論文の4件中1～4を表示しています
すべての抄録を表示する
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
論説
  • Sedimentary facies, processes and environments of the Akakura caldera lake, the South Kurikoma geothermal area, northeast Japan
    Masami Otake
    2007 年 113 巻 11 号 p. 549-564
    発行日: 2007/11/15
    公開日: 2008/11/08
    DOIhttps://doi.org/10.5575/geosoc.113.549
    ジャーナル フリー
    抄録を表示する抄録を非表示にする
    栗駒南部地熱地域に分布する更新統管ノ平層中～上部は，赤倉カルデラ湖のスロープエプロンと堆積盆底の堆積物から構成される．管ノ平層中部に相当するスロープエプロン堆積物は，カルデラ壁崩壊に由来する土石流や混濁流によってもたらされた礫岩や砂岩泥岩互層を主体とし，スランプ構造が発達する．管ノ平層上部に相当する堆積盆底堆積物は，低密度の堆積物重力流や懸濁物質の降下堆積による泥岩が卓越し，植物化石を産する．スロープエプロンと堆積盆底の堆積物には，軽石に富む火山砕屑物が多量に挟在する．スロープエプロン堆積物から堆積盆底堆積物への上方細粒化は，重力的に不安定なカルデラ壁の斜面崩壊や湖水面上昇によって砕屑物の供給域が後退したことに起因する．カルデラ湖の埋積作用には，カルデラ壁の斜面崩壊に由来する基盤岩の砕屑物に加え，カルデラ南東部の後カルデラ期火山活動で生成された安山岩質火砕岩と，カルデラ東方を給源とする珪長質火山砕屑物の供給が関与していた．
    抄録全体を表示
    PDF形式でダウンロード (1563K)
  • 北部フォッサマグナ，鳥甲火山噴出物の岩石学－カルクアルカリ系列火山岩類の形成過程－
    五十嵐 聡, 有馬 眞, 木村 純一, 周藤 賢治
    2007 年 113 巻 11 号 p. 565-584
    発行日: 2007/11/15
    公開日: 2008/11/08
    DOIhttps://doi.org/10.5575/geosoc.113.565
    ジャーナル フリー
    抄録を表示する抄録を非表示にする
    鳥甲火山は，北部フォッサマグナ中央隆起帯北縁に位置し，カルクアルカリ系列安山岩～デイサイトよりなる．これらは，前倉ステージ噴出物と鳥甲火山噴出物ステージ1～3に区分され（五十嵐, 1992），前倉ステージ噴出物が3.2 Ma，鳥甲火山ステージ2噴出物が0.8 Maの年代値を示す（金子ほか, 1989）．これら噴出物は，主に前倉ステージ噴出物が輝石安山岩溶岩・火砕岩，鳥甲火山ステージ1噴出物が輝石安山岩～黒雲母・角閃石デイサイト火砕流堆積物，ステージ2噴出物がカンラン石・輝石安山岩～角閃石・輝石デイサイト溶岩よりなり，ステージ1以降のものには，ハンレイ岩質捕獲岩，花崗岩質捕獲岩が包有される．
    今回，それら火山噴出物の全岩化学組成，鉱物化学組成，Sr，Nd同位体化学組成を基に岩石学的な検討を行った．その結果，カルクアルカリ質安山岩～デイサイトよりなる鳥甲火山岩類は，内部混合作用は認められるが，主には3 kbar以浅のマグマ溜まり内での分別結晶作用により形成されたとの結論を得た．
    抄録全体を表示
    PDF形式でダウンロード (2609K)
ノート
  • 付加体における褶曲の用語法－“シンフォーム”・“アンチフォーム”の用法批判－
    山北 聡, 大藤 茂
    2007 年 113 巻 11 号 p. 585-590
    発行日: 2007/11/15
    公開日: 2008/11/08
    DOIhttps://doi.org/10.5575/geosoc.113.585
    ジャーナル フリー
    抄録を表示する抄録を非表示にする
    Folds in accretionary complexes, especially those in the Mino-Tanba Belt, are often called not “syncline” or “anticline” but “synform” or “antiform” evenly. However, this usage is not correct, since it cannot distinguish an inverted fold from a normal one. They are structurally quite different and distinguished from each other as a syformal anticline and a syncline or as an antiformal syncline and an anticline in normal sedimentary strata. “Synform” and “antiform” are terms for the folds that are out of this distinction; they should be used when the stratigraphic relationship or the facing is unknown. This terminology should be followed also in accretionary complexes, and “syncline” and “anticline” should be defined not with a chronological relationship between the strata in the core and the limbs, as in many glossaries and encyclopedias, but with a facing direction of the both limbs, namely, as a fold whose limbs are facing syn-axisward or anti-axisward, respectively.
    抄録全体を表示
    PDF形式でダウンロード (493K)
口絵
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
 Top