西日本皮膚科
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36 巻 , 1 号
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図説
症例
  • 松木 正義, 上田 恵一, 大島 良夫, 中安 清
    1974 年 36 巻 1 号 p. 5-9
    発行日: 1974/02/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    40才女子。初診昭和47年3月2日。正常分娩1回の経産婦で,臍窩下部に赤紫色,弾性硬,表面平滑な半球状,小指頭大の腫瘤があり,月経時には腫脹と疼痛を訴えていた。操出により経過は良好で再発はなく,6ヵ月後には妊娠,目下順調に経過している。組織学的におもな所見は真皮深層にみられ,子宮内膜の増殖期に相当する紡錘形のクロマチンに富んだ核を有する1層の円柱上皮細胞からなる腺腔と分泌期に相当する細胞質の明るいクロマチンに乏しい円形の核を有する腺腔が混在してみられ,その他に嚢腫様腺状増殖症様の像を示す腺腔もみられた。腺周囲は間質細胞で囲まれ,小円形細胞や好中球を混じていた。症例報告するとともに皮膚子宮内膜症,臍子宮内膜症,および組織発生などについて若干文献的に考察してのべた。
  • 三原 基之, 島雄 周平
    1974 年 36 巻 1 号 p. 10-14
    発行日: 1974/02/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    スルファメトピラジン(ポリサイダル)によると思われるtoxic epidermal necrolysisの4才女児例を報告した。本症例は発熱などの全身症状を伴なうほか,開口部粘膜にも病変があり,皮疹は全身性,多発性,滲出性紅斑であつた。病理組織学的にも典型的なtoxic epidermal necrolysisを示す病変に隣接する部位には,いちじるしい液状変性と真皮上層の高度な浮腫がみられた。これらの所見から,本症例はスチーブンス·ジョンソン症候群にきわめて類似していると考えられた。
研究
  • III.貼布試験からみた化粧品
    篠 力
    1974 年 36 巻 1 号 p. 15-23
    発行日: 1974/02/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    顔面皮膚炎様病変,肝斑,尋常ざ瘡506人に実施した化粧品3837の貼布試験成績を通じて化粧品の特徴を調べた。その結果化粧品中5%がアレルギー反応を,7%が24時間以上持続する刺激反応を示した。化粧水は刺激反応が多く,乳液はクリームに比べて陽性率が高い。白粉,ファンデーション,口紅,頬紅では刺激反応が優位を示す。また洗剤クレンジングはいちじるしく高い刺激反応,アレルギー反応を示した。
  • —オートラジオグラフィーによる検索—
    竹田 勇士, 久木田 淳
    1974 年 36 巻 1 号 p. 24-30
    発行日: 1974/02/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    1)14C-Hydrocortisone-17-butyrate含有クリームの皮膚吸収をオートラジオグラフィー法で検索した。
    2)経時的観察において,短時間のODTで角質層に良好な銀粒子沈着がみられ,時間とともにしだいに増強した。
    3)有棘層および皮膚付属器の沈着は軽度である。
    4)外用剤除去後24時間目における皮膚貯留現象を示した。
    5)以上の所見より,本外用剤は外用後ごく初期から角質層に沈着(貯留)し,有棘層,真皮を介してすみやかに血中に移行するものと推測される。
  • —主として下垂体副腎皮質機能より—
    久木田 淳, 山田 和宏
    1974 年 36 巻 1 号 p. 31-34
    発行日: 1974/02/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    0.1% Hydrocortisone-17-butyrate creamを大量(60g),正常皮膚と病的皮膚に,全身の単純塗布とODT療法で治療した際の全身的影響を下垂体副腎皮質機能の面より検索した。まず正常皮膚の場合,本剤の単純塗布では,下垂体副腎皮質機能になんら異常を認めなかつたが,ODT療法では,循環好酸球数の低下,血中corticosteroid値,尿中17-OHCS値のいずれにも減少傾向を認め全身的影響の可能性を示唆した。また病的皮膚の場合,ODT療法はもちろんのこと単純塗布では,循環好酸球数,血中corticosteroid値,尿中17-OHCS値のいずれにも減少が認められ,全身的影響が確認できた。しかしこれらの検査値は,処置を中止すると2日くらいで元の値に回復することから一過性であると考えられる。
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治療
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