西日本皮膚科
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35 巻 , 6 号
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図説
症例
  • —病巣扁桃除去により掌蹠膿疱症および慢性関節リウマチの治癒した1例—
    小野 友道, 永広 雄一
    1973 年 35 巻 6 号 p. 679-684
    発行日: 1973/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    掌蹠膿疱症と慢性関節リウマチの合併する61才女子を報告した。掌蹠膿疱症のattackに前駆して,発熱,咽頭痛を訴え,耳鼻科的険査にて慢性扁桃炎を指摘された。扁桃摘出後上記両疾患が寛解し,慢性扁桃炎を病巣とする2次性疾患と考えられた。掌蹠膿疱症と慢性関節リウマチの関係について若干の文献的考察をおこない,両疾患が近縁なものではないかと推察した。
  • 大山 勝郎, 井上 勝平, 坂梨 洋, 主藤 裕洋
    1973 年 35 巻 6 号 p. 685-693
    発行日: 1973/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    血管腫·血小板減少症症候群の3症例,生後2ヵ月治癒例,1ヵ月死亡例,20日目治癒例について治療上の問題点を中心に検討した。従来,本症候群の治療はコルチコステロイドと放射線治療が主体であつたが,コルチコステロイドの全身投与はその治療効果と副作用の面から再検討を要するといえよう。また放射線治療にさいしては軟X線や硬X線よりもむしろ電子線照射が最適と考える。その理由は等量曲線と深部率曲線からわかるように,電子線は病巣に均等に照射され,健常組織への影響が少ないからである。
  • 相模 成一郎, 鎌田 昭二郎, 吉田 光
    1973 年 35 巻 6 号 p. 694-701
    発行日: 1973/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    33才主婦の1女性をPCB慢性中毒症であると判定するに要したところの職歴,病歴,検査所見を記述し,各検査成績からPCB慢性中毒症と判定した考え方をのべた。PCB慢性中毒症の診断基準は未だ確定されてはいないが,血中および脂肪織中のPCB濃度の高いこと,皮膚の特異所見,トリグリセライドの高値,および尿中17KSの低値から著者らの患者をPCBによる慢性中毒症と判定したであるが,PCBが体内に入り,または蓄積されても,必ずしも発症するとは限らないことを本記述は暗示しているはずである。
  • 安田 勝, 本松 利治
    1973 年 35 巻 6 号 p. 702-706
    発行日: 1973/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    2,3の皮膚疾患における血清ビタミン値を報告した。つぎに血清ビタミンが低値をしめした晩発性皮膚ポルフィリン症の1例にユベラ(dl-α-トコフェロール酢酸エステル,エーザイ株式会社)1日300mg 40日間内服により,血清ビタミン値の上昇と平行して臨床症状の改善を認めたが,尿中のウロポルフィリンおよびコプロポルフィリンに有意な変化を認めなかつた。
研究
  • I. 統計的観察とくにClinical Prediabetesについて
    安野 洋一, 加賀美 潔, 矢野 武
    1973 年 35 巻 6 号 p. 707-715
    発行日: 1973/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    昭和42年∼46年の5年間の京都府立医大皮膚科受診者を対象に糖尿病とclinical prediabetes(CPD)に合併する皮膚疾患について臨床的,統計的に観察した。糖尿病合併率の高い皮膚疾患には膿皮症,爪白癬,日光皮膚炎,脂漏性皮膚炎,汗疱状·生毛部白癬,慢性温疹,黄色腫,皮膚そう痒症などがあり,またCPD合併率の高いものには脂漏性皮膚炎,酒さ,掌蹠膿疱症,尋常乾癬,結節性紅斑,慢性蕁麻疹,単純疱疹,膿皮症などがあり,いずれも推計学的に有意であつた。糖尿病およびCPD合併率を比較検討した結果,真菌症,慢性湿疹は糖尿病の高血糖∼糖代謝異常に影響を受ける部分が大であり,尋常乾癬や掌蹠膿疱症などはそれ以外の要因に,また膿皮症,皮膚そう痒症などは両方に影響を受るけことが推測された。
  • II. 化粧品貼布試験成績とその問題点
    篠 力
    1973 年 35 巻 6 号 p. 716-721
    発行日: 1973/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    成人顔面の皮膚炎様病変患者438人,比較のため肝斑28人,尋常性ざ瘡40人に化粧品貼布試験をおこないつぎの結果をえた。陽性率は湿疹(皮膚炎を含む) 57%,脂漏性皮膚炎62%,リール黒皮症65%,肝斑46%,尋常性ざ瘡53%であつた。接触皮膚炎ではアレルギー反応が優位を示すが,その他は24時間以上持続する強い刺激反応が多かつた。アンケート調査では貼布試験陽性化粧品除外により,81%に皮疹の軽快を認めている。化粧品はアレルギー反応と同様に刺激反応も問題となる。
  • 幸田 弘, 有吉 通泰, 鈴木 達朗, 占部 治邦, 都外川 幸雄
    1973 年 35 巻 6 号 p. 722-730
    発行日: 1973/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    Cephalexin(CEX)の病原性Treponema palidum(T.P.)にたいする効果について検討し,つぎの成績をえた。
    1)実験家免梅毒にCEX 80mg/kg 1日をそれぞれ2日間,5日間および10日間経口投与し,VDRL抗体価の推移をみた。5日間および10日間投与群では抗体価の急速な下降がみられたが,2日間投与群では改善があまりみられなかつた。
    2)梅毒性睾丸炎は治療開始後10日目には治癒した。また病巣部のT.P.も治療開始後2日目にはすべて不動化されていた。
    3)TPIテストを応用して試験管内抗菌力を調べたところ,CEX 0.002μg/mlでT.P.は100%不動化,0.001μg/mlで70%の不動化をみた。
    4)混合下疳,硬性下疳,先天梅毒,早期および晩期潜伏梅毒の5症例をCEXで治療し,penicillinに匹敵する治療効果を認めた。
  • 広根 孝衛, 大槻 典男, 仲村 洋一
    1973 年 35 巻 6 号 p. 731-742
    発行日: 1973/12/01
    公開日: 2012/03/24
    ジャーナル 認証あり
    Darier病の皮疹にたいするビタミンA酸外用の効果を臨床的,組織学的および電顕的に検索した。0.1%ビタミンA酸含有吸水軟膏15日間塗布後,または10~14日間ODT後,皮疹は消失した。治癒状態は治療後3~5か月間持続した。治癒状態を示す部位からの生検標本は,Darier病に特徴的な組織学的諸変化の完全な消失を示した。電顕的にも棘融解像や異常角化細胞は認められなかつた。なお,ODT 10日日の電顕像では,表皮細胞におけるトノフィラメントの減みとmembrane coating granuleおよびケラトヒアリン顆粒の増加がみられたODT中止3ヵ月目には表皮全層において表皮細胞は正常像を示し,角質層の細胞は正常なケラチンパターンを示した。
治療―特集 ビタミンA酸―
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