西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
31 巻 , 4 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
図説
綜説
症例
  • —とくにその電顕的観察—
    桑原 宏始, 木村 晴世, 坂梨 洋
    1969 年 31 巻 4 号 p. 375-385
    発行日: 1969/08/01
    公開日: 2012/03/26
    ジャーナル 認証あり
    22才,♂にみられた海綿状血管腫について,その組織学的,電顕的所見について報告した。組織学的には血管腔の拡張したいわゆる単純性血管腫と内皮細胞の増殖した苺状血管腫の所見が混在していた。また電顕的所見から苺状血管腫に類似した部位の増殖内皮細胞は血管内皮細胞のすぐ外側の外皮細胞の増殖に基因するものと考え,本細胞と多分化能をもつ間葉系由来の血管芽細胞と考えた。
  • 笹岡 和夫, 池田 敏明
    1969 年 31 巻 4 号 p. 386-392
    発行日: 1969/08/01
    公開日: 2012/03/26
    ジャーナル 認証あり
    24才男。本学水産学部助手。実習準備中石油カンに引火爆発し,体表の67%に2∼4度熱傷をうけただちに当科に入院し,補液を開始した。第1病日はHt値75%,心悸亢進,呼吸困難,乏尿などショック症状が出現したが迅速な補液の結果ショックを脱し,その後経過良好で,細菌感染があるのみで5日目には正常に近い状態にまでなつたが,6日目突然高熱,呼吸困難,乏尿,血圧下降をきたし死亡した。剖検所見で主な変化は腎と肺で,腎は近位尿細管の空胞変性を認め,肺では出血と浮腫が顕著であつた。そのほか副腎には束状帯細胞の解離と空胞変性,出血がみられ食道および大腸粘膜にびらんが認められた。直接死因は両肺の強度の出血と浮腫によるものと推定された。
  • 山本 真, 松崎 昭夫
    1969 年 31 巻 4 号 p. 393-397
    発行日: 1969/08/01
    公開日: 2012/03/26
    ジャーナル 認証あり
    18才未婚女性。左膝窩部に腫瘤を生ずるが自覚症はほとんどない。腫瘤は弾性軟で小児手拳大,内部に腔を有するが,関節腔との交通はない。膝関節には無痛性の滑膜炎を認める。本人の血清および関節液の梅毒反応陽性。しかしそれ以外に梅毒症状を認めない。母親と弟の血清梅毒反応陽性。腫瘤は膝窩部で大腿二頭筋から出ており,結合織被膜を有し,周囲組織と強く癒着している。大きさは小児手拳大1個。それより小さなもの2個で大腿骨外果後上面にのつたような形をなしている。腫瘤内容は淡黄白色でゴム様弾性を有している。病理診断はゴム腫であつた。内容は摘出可能。創は一期癒合。術後1年半の現在無症状であるが,血清梅毒反応は陽性である。骨格筋内ゴム腫はきわめてまれなものであるが,先天性梅毒によると思われる巨大なゴム腫の1例を経験したので報告した。
  • 浜田 尚徳
    1969 年 31 巻 4 号 p. 398-404
    発行日: 1969/08/01
    公開日: 2012/03/26
    ジャーナル 認証あり
    昭和39年11月より昭和43年7月までに長崎大学医学部皮膚科外来を受診したスポロトリコーシス6例につき総括を行なつた。病型は6例中4例が限局性皮膚型,2例が皮膚—リンパ管型であつた。病理組織学的にはすべて異物型肉芽腫を示し,4例にPAS染色で組織内菌要素を証明しえた。菌検索では,サブロ·ブドー糖寒天培地で典型的なSporotrichum Schenckiiの菌集落形成をみ,懸滴培養で特有な菌糸ならびに分生子形成がみられた。治療としては,すべての症例においてヨードカリ内服にて約1ヵ月で軽快した。
統計
  • —長崎大学外来における3年間の総計的観察—
    力丸 正治
    1969 年 31 巻 4 号 p. 405-410
    発行日: 1969/08/01
    公開日: 2012/03/26
    ジャーナル 認証あり
    昭和40年1月より42年12月にわたる3年間のわが教室における皮膚真菌症患者は614名で,外来患者総数7,588名の8.17%であつた。病型別では白癬が8.71%で一番多く,カンジダ症4.6%,癜風5.8%,スポロトリコージス0.5%,紅色陰癬,黒色分芽菌症0.2%であつた。年令別では全体的には20才台にピークがあるが,女性が20才台にきわめて高いピークを示し,以後目立つて減少を示すに対し,男性では40才台にピークがあり,それ以後もあまり減少を示さない。季節では7,8月を中心にその前後に多くみられている。性別では癜風は圧倒的に男性に多く,白癬も1.4倍に男性に多いが,カンジダ症は逆に1.4倍に女性に多くみられた。菌種では猩紅色菌がもつとも多く,ついで趾間菌,鼠径表皮菌,石膏様小胞子菌,菫色菌,鉄錆色菌をみている。
治験
feedback
Top