西日本皮膚科
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43 巻, 6 号
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図説
綜説
症例
研究
  • 江川 政昭, 岡野 伸二, 稲田 修一, 矢村 卓三
    1981 年 43 巻 6 号 p. 1321-1323
    発行日: 1981/12/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    副腎皮質ホルモン外用剤のラット皮膚に含まれる肥満細胞とhistamine量に対する影響を検討した。方法は0.025% beclometasone dipropionateクリーム0.2g,対照としてクリーム基剤0.2gを10匹のラットの背部皮膚の左右にそれぞれ1日1回連続20日間塗布した。そして21日目に採取した皮膚を2分し,一方を組織学的検索にて肥満細胞数を計算し,残りを螢光測定により,histamine assayを行なつた。結果は0.025% B-Dクリ-ム塗布部が,クリーム基剤塗布部にくらべ,肥満細胞数はp<0.05の有意差で減少,またhistamine量もp<0.01の有意差で減少していた。
  • 上田 恵一, 丸尾 充, 井上 裕司, 若林 俊治
    1981 年 43 巻 6 号 p. 1324-1332
    発行日: 1981/12/01
    公開日: 2012/03/22
    ジャーナル 認証あり
    0.1% aromatic retinoidを7日間モルモット皮膚に外用し,表皮に対する効果を組織学的,電顕的,3H-TdRオートラジオグラフィーで検索し,つぎの結果をえた。
    1) 組織学的には,表皮突起の延長を伴わない表皮肥厚があり,顆粒層の肥厚,基底部の基底細胞様細胞の増殖が特徴的であつた。また表皮はアルシアン青弱陽性であつた。
    2) 標識細胞は基底細胞とその上2∼3層に分布し,標識率は表皮層で18%で,対照より3∼4倍上昇していた。
    3) 電顕的には,表皮細胞の核小体は大型で数が多く,細胞質ではトノフィラメントの減少,多数の空胞,ミトコンドリア櫛の消失,小胞体の拡張,リボゾームの増加などが見られた。細胞間は広狭さまざまで,低電子密度の不定型物がみとめられた。デスモゾームは保たれていたが,浮遊状にみられるものがあつた。
    4) Aromatic retinoid外用はretinoic acidと比較すると反応性としては同質の変化を示すが,増殖の点で明らかに低率であつた。
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