安全工学
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34 巻, 1 号
安全工学_1995_1
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
安全への提言
総説
  • 金盛 正至
    1995 年 34 巻 1 号 p. 2-10
    発行日: 1995/02/15
    公開日: 2017/06/30
    ジャーナル フリー

    日本のような小資源国では,プルトニウムの有効利用による準国産エネルギーの活用が重要である.プルトニウムには,核燃料物質として臨界となる危険性,放射性物質として人体へ直接与える影響があり,安全上の対策が不可欠である.安全上の対策は,プルトニウム利用が,原子炉で行われるのか,あるいは核燃料サイクル施設で行われるのかによって各種の異なったものとなる。また,プルトニウムを取り扱う上での内部被ばく,外部被ばくなどの評価方法および人体への影響にっいて解説する.

  • 三笠 武則, 小野 欽司
    1995 年 34 巻 1 号 p. 11-19
    発行日: 1995/02/15
    公開日: 2017/06/30
    ジャーナル フリー

    情報システムの広域化と通信システムのインテリジェント化により,情報と通信の融合が始まっている.次世代の,情報と通信が融合した情報通信ネットワークの安全性と信頼性を確保するための技術として,情報システム側からはセキュリティ技術とリスク評価技術,通信システム側からはネットワーク管理技術を取り上げ,その技術の概要や現在の動向にっいて述べる.っぎに,高度情報化社会で要求される情報通信ネットワークの機能のイメージと,新しい通信品質の概念であるサバイバビリティについ て解説する.

報文
  • 大塚 尚寛, 関本 善則
    1995 年 34 巻 1 号 p. 20-26
    発行日: 1995/02/15
    公開日: 2017/06/30
    ジャーナル フリー

    かつて積雪寒冷地において大きな社会現象となっていたスパイクタイヤ問題も,スパイクタイヤ使用規制法の施行により大幅な改善がみられた.盛岡市においても,スパイクタイヤの使用は年々減少し,1993年度にはスパイクタイヤの使用はまったくみられず,冬用タイヤとしてスタッドレスタイヤが完全に定着したことが確認された、スパイクタイヤ装着率の推移に対応して,降下ばいじん量,浮遊粉じん濃度,浮遊粒子状物質濃度とも年々減少の傾向を示し,特に,スパイクタイヤ使用規制法が施行された!991年度以降の減少傾向が顕著であることが明らかとなった.盛岡市においては,1993年度には全域的にみて冬期に道路粉じんが増加する傾向はぽとんどみられなくなった.

  • 中川 良三, 早乙女 良子
    1995 年 34 巻 1 号 p. 27-31
    発行日: 1995/02/15
    公開日: 2017/06/30
    ジャーナル フリー

    梅雨期(1994年6月9日から7月12日まで)の降水の化学的特徴を調査した.試料採取は1994年4 月1日から梅雨明けまで,千葉市,横浜市,葉山町の3か所において,1降水ごとの一括採取法で行っ た.その結果,梅雨期の降水中のCl- /Na濃度比が海塩比よりかなり大きく,塩素含有廃棄物の燃焼な どによる非海塩起源(nss-)の塩化物の割合が大きいことを示した.梅雨前の降水ではnss-Cl-とHとの相関は見られなかったが,梅雨期の降水のnss-SO42-,NO3-nss-Cl- H+との相関係数は,それぞれ0.63,0.31,0.87であった.すなわち,梅雨期の降水の酸性化物質として硫酸イオンと硝酸イオン以外に塩素物イオンが重要な降水の酸性化に寄与をしていることが判明した.

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