混合危険予測のための計算機プログラムEITPの問題点を改良してREITP2を作製した.このプログ ラムは物質名,分子式,生成熱を入力することによって計算を行ない,単独化合物または混合物の分解生成物または反応生成物を想定し,これをもとに分解熱または反応熱(QREITP2)を予測するこどができる,また,ある種の計算のために酸素バランスにょる補正値(QcorrREITP2)や混合物の最大反応熱(QmaxREITP2)を求めることもできる.このプログラムによる出力例のほか可燃物の空気中爆発下限界とQREITP2との関係,混触発火事例とQmaxREITP2との関係,爆発物の爆発熱とQREITP2および酸素パランスとの関係,硝安-燃料油混合物の弾動臼砲値あるいは火薬類の鉛とう拡大値とQcorrREITP2との関係などを性能の例として示した.
この報文は,空気中の鉄屑の白然発熱反応の初期過程に関する基礎的な知見を得ることを目的としている、通気した塩化ナトリウム水溶液中の軟鉄の反応速度を酸素消費速度により追跡した. 反応速度は,活性化過程に平行して時間と共に増加し,ある定常値に達する.活性化状態において,反応速度は酸素拡散律速であることを見い出した.活性化過程は,温度および塩化ナトリウム濃度の増加にともない加速される.実験データに基づき,塩化ナトリウム濃度と温度の関数として,活性・不活性の領 域図を作成した. 数十時間の反応に限っては,温度30℃以下,塩化ナトリウム濃度0.01wt%以下であれば,鉄は不活性である.一方,温度40℃以上,塩化ナトリウム濃度1wt%以上の環境中では,鉄の活性化は容易 に引き起こされる, 実験の解析により得られた知見をもとに,空気中の鉄の自然発熱反応に対する抑制手段を提案した.
高電圧で蓄電し,放電開始後コンデンサ残存エネルギーが十分でなくなった時点セ放電が終了する容量放電型の火花放電発生装置を,放電エネルギーが変化しても放電時間は一定に保持する条件下で用い,炭じん雲の着火エネルギーに及ぽす電極間距離lや放電時間τの影響などを明らかにした,この結果着火のための最適条件はl=4~7mmm,τ≧8msecであることが判明した,また最小着火エネルギーは炭じん雲濃度の増加とともに減少し,炭じん雲濃度300g/m3においてもこの減少傾向を維持することなどが明らかとなった.
革新技術の研究開発には,新しい試みに内在する非安全性が伴います.さらに,極めて高い水圧の発生や超高速度衝撃などに関連するハイド戸パンチ技術には,固有の危険性が存在します、そのため乙の新技」術の開発には,加童された危険性に対する安全配慮が特に重要でした. 18年にわたるこの開発中,これに従事した延べ35名の開発要員から1名の怪我人も出ないで,開発目的を達成しました.技術開発の進展に伴い,必要に迫られて安全性開発を進めた経過を具体的に記し,合せてこの新技術・新装置およびそれに固有の危険性について,大要を述べました.さらに技術開発の安全を開発対象の安全性と開発手段の安全性に大別した上で細分し,前記の具体的内容を各区分に従って整理 しました.