安全工学
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20 巻, 4 号
安全工学_1981_4
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
総説
  • 北川 徹三
    1981 年 20 巻 4 号 p. 181-189
    発行日: 1981/08/15
    公開日: 2018/02/28
    ジャーナル フリー

    化学的廃棄物質による公害病の原因調査においては,安全工学の立場から病因物質の生成,排出及び拡散に関する汚染経過の調査を行ない,別に疫学の立場から病因物質の摂取(またはそれに対する暴露)とその影響についての発症原因の調査を行ない,両者の調査結果を総合的に判断して,初めて正しい公害原 因を解明得るものであるが,従来のNOx,SOxまたはメチル水銀問題における疫学調査においては,重 要な前者の汚染経過についての安全工学的調査を省略したために,その原因に対する結論に誤りを生じる 恐れがあった.

報文
技術ノート
  • 関根和喜,中村林二郎, 綱島 宏, 磯部 博司
    1981 年 20 巻 4 号 p. 209-211
    発行日: 1981/08/15
    公開日: 2018/02/28
    ジャーナル フリー

    両振り曲げによる繰返し疲労損傷を付与した切欠きを有する高張力鋼試験片に,定温及び一定付加応力状態下において陰極電気分解法により人工的に水索吸蔵処理を施こし,切欠き底における水素による遅れ破壊き裂発生時間が,疲労の累積損傷率の大小によってどのように変化するかを実験的に調べた. 曲げによる疲労の累積損傷が増加すると,水素によるき裂発生は早められる傾向があり,また,そのき裂発生時間短縮効果は損傷率が少ない範囲で著しいことが判った.さらに,損傷率増加に伴うき裂発生短縮の機構について若干の検討を行なった.

資料
  • 北海道石油コンビナート等防災本部・他
    1981 年 20 巻 4 号 p. 213-217
    発行日: 1981/08/15
    公開日: 2018/02/28
    ジャーナル フリー

    地盤上に,外径60m,幅1m,深さ1mのリング状の燃焼槽を掘り込みこれに灯油9klを使用して,6万トンのフロ一ティングルーフタンクのリング火災を想定した火災実験を行なった. その結果,火炎のみかけ平均高さを用いて,計算によって求めた輻射熱は実測値とかなり合うことが分った. またこの規模のリング火災では,2.6m/sの風速において,風下側でもタンクの中心より1D(タンクの直径)以上の距離があれば,そこで観測される輻射照度は2000kcal/m2・hr以下であることを確認した.

災害事例分析
  • 高橋 太
    1981 年 20 巻 4 号 p. 218-222
    発行日: 1981/08/15
    公開日: 2018/02/28
    ジャーナル フリー

    トラックにガソリンを給油中,ノズルの先から出火する火災が発生した.この出火原因を種々検討した.ガソリンタンクの給油口付近のガソリンベーバー濃度は,50mlこぼした場合,1m以内で着火下限値に達した.静電気による出火に関して,ガソリンの流動帯電および作業員の人体帯電について測定した.その結果,流動帯電はこの系において非常に少なく,人体帯電においても作業員の履物の絶縁抵抗が109Ω以上の場合のみ着火の危険性が生じた.トラックのバッテリとスタートモータ間の配線の短絡火花による 着火も検討した

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