生産設備のメンテナンス活動を通じて徹底的にロスとムダを排除することによって生産性の向上を図ることを狙ったTPM活動すなわち全員参加の生産性保全活動が提唱されているが,最近の厳しい経済 環境下で多くの化学工場がそれに関心をもち,導入している. TPMの基本的な理念と具体的な推進方法について解説する.TPM’活動によって生産性向上の面で大きな成果を上げることができるばかりではなく,設備面および運転面での安全管理にも有効であるこ とが期手寺できる.
1985年8月12日,羽田発大阪行のジャンボジェット機が524人の乗客,乗員を乗せて,群馬県山中に墜落した.運輸省調査委員会の報告書は圧力隔壁の破壊がその原因であり,さらに同機が1978年,大阪空港において起こした尻餅事故に際しての修理ミスがその遠因と結論している.本研究は不適切に修理された圧力隔壁リベット継手の疲労強度を実験的に検討し,また圧力隔壁の修理における人為ミスについても推定できればと考えて実施した.実験に使用した材料は母材,リベットともにいずれも事故機のものと同等である。多くの実験の結果,リベットのかしめ側ヘッドの直径が不十分であり,重ね部分にシール材が塗布されている場含に1列りベット継手の疲労強度が著しく低下することが明らかとな った.事故機の隔壁はこのような状態で破裂に至ったものと推測される.
粉塵爆発は粉体の化学的性質や表面状態,粒子径および含有水分等の物理化学的性質の影響を受けるといわれている.粉塵爆発下限界濃度に及ぽす湿度の影響を,通常湿度下および低湿度下での実験により検討した.その結果,低湿度の場合,10mg/Z程度,粉塵爆発下限界濃度が低くなることが確認できた。この現象は日本粉体工業技術協会規格に準じた爆発円筒容器を用いた石松子の実験でも確認された.
また,排ガ 点煙源正規分布型プルーム式を用いて風下方向における拡散予 最大着地濃度を示す地点は,地形を考慮しない場合,約800m付近であり,予 地形を考慮した場合,予測濃度値が高くなり,最大 さらに,風下方向1000m地点における 予測値と,大気濃度実測値との比較を行った結果,FeやPbは非常に良い相関が認められた.しかし,その他の成分は実測値が予測値に比べ大きいことから,固定発生源以外の影響が大きいと推測された.
GO-FLOW手法は,原子力発電所,化学プラント施設,交通システム,ネットワークシステム等の 大規模で複雑な動作モードをもっあらゆる種類におけるシステムの安全解析に適用できる手法である, 本稿では,GO-FLOW手法の開発経緯から実際にGO-FLOW手法を用いたサンプル問題を用いな がら説明する.
二酸化炭素は人体において代謝活動の結果生産される物質であり,また酸塩基平衡の維持などの重要な役割を担っている.しかし,過剰に存在した場合にはさまざまな悪影響を及ぼす.本資料においては,人体内における二酸化炭素の役割や,危険性などについて整理した.