安全工学
Online ISSN : 2424-0656
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62 巻, 1 号
安全工学_2023_1
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
会告
安全への提言
体験・体感型安全教育 小特集
総説
  • 鈴木 康幸
    原稿種別: 総説
    2023 年 62 巻 1 号 p. 34-40
    発行日: 2023/02/15
    公開日: 2023/02/15
    ジャーナル 認証あり

    火災や事故等のリスクに対して正当にこわがるためには,どのようなことが起きており,どのような対策が有効かということを,豊富な知見とデータに基づき整理・分析した上でしっかりと考察することが重要だと思う.本稿では住宅火災について,電気に起因する火災が案外多く発生している点に触れた上で,住宅火災による被害を軽減するためには連動型住宅用火災警報器の活用等による迅速な初動対応が極めて重要であることについてデータも示しつつ紹介したい.また,大量の可燃物が存在する建築物等で火災が発生した場合の延焼拡大危険性について具体的な事例を示すとともに,講ずべき対策についても紹介したい.さらに危険物施設における事故の発生状況を俯瞰した上で,産学官連携して事故防止対策を進めていく際に取り組んでいただきたいと私が考えている点についても述べたい.

  • 坂本 正樹, 出原 大輔, 外内 裕子
    原稿種別: 総説
    2023 年 62 巻 1 号 p. 41-47
    発行日: 2023/02/15
    公開日: 2023/02/15
    ジャーナル 認証あり

    山梨県は自立分散型のエネルギー社会を目指して,米倉山にて電力貯蔵技術研究サイトを運営している.その取り組みの一環として官民共同でPower to Gas システムの技術開発に取り組んでおり,1.5 MW の大型スタックや独自のEMS を新たに開発し,これらを活用した水素の製造,貯蔵,輸送,利用までの 一貫した実証をNEDO の支援のもと推進してきた.さらに,2022 年2 月にはこれまでの研究成果を事業化するために日本初となるP2G 専業企業である「やまなしハイドロジェンカンパニー」を官民共同出資で設立した.電化が難しい熱供給領域における化石燃料から転換を進めることで持続可能なエネルギー社会の構築に挑戦していく.

  • 棟方 周一
    原稿種別: 総説
    2023 年 62 巻 1 号 p. 48-56
    発行日: 2023/02/15
    公開日: 2023/02/15
    ジャーナル 認証あり

    今般,新型コロナウイルス禍において落ち込んでいた観光・旅行事業も回復の兆しを見せ始めてきたなかで,北海道知床半島沿岸において小型旅客船が沈没し,多くの観光客が犠牲となる海難事故が発生した.観光事業におけるツアー商品に内在するリスクが顕在化した際に,非日常の時空間に遊びながらも生還するためには,組織,組織成員,そして客個人が危機に臨んでレジリエントに対処できなければ叶わない.当該事故を切り口に他の2 件のツアー商品の事故事例と比較しながら共通する要因を明らかにし,技術にも焦点を当て,ソフトとハードの両面から観光産業に内在する安全性に関する問題点を検討する.

資料
  • 既存設備の安全性向上の方策として
    石原 立憲, 福田 隆文
    2023 年 62 巻 1 号 p. 57-61
    発行日: 2023/02/15
    公開日: 2023/02/15
    ジャーナル 認証あり

    機械設備によるはさまれ・引き込まれ・巻き込まれといった災害を防止るため,新規設備では,設計時点で安全確認に基づく安全制御による保護方策を行うことが有効である.しかし,既存の設備の場合は潤沢な費用をかけることが難しいという経済上の問題や,設備内に安全制御回路を組み込むスペースが無い等の制約があることなど工学上の点からも実行できないことがある.そこで,比較的安価で,安全制御回路の設計・増設も不要な方法で,安全性は同等な“しくみ”を用いた安全確認型の起動許可システムを考案し,実施した事例を紹介する.

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