西日本皮膚科
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40 巻 , 1 号
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図説
綜説
  • —とくに副作用を中心として—
    島雄 周平
    1978 年 40 巻 1 号 p. 5-24
    発行日: 1978/02/01
    公開日: 2012/03/23
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    Studies were made mainly on side-effects in connection with corticosteroid therapy in the field of dermatology to obtain results as follows.
    General therapy
    1) The diurnal change in endogenous cortisol shows a small peak in the evening in addition to a big peak in the early morning. 2) The decline in the adrenocortcal reserve activity is deemed as one of the causes for the development of alopecia maligna and alopecia areata multiplex. 3) Some cases show a definite fall in the aderenocortical reserve activity following administration of relatively small doses even in a group of relative indications for general therapy with corticosteroid (eczema-dermatitis group, palmoplantar pustulosis, psoriasis) in the field of dermatology. 4) At present, internal corticosteroid preparations with the possibility of side-effects being separated from effects are not available.
    External therapy
    1) Percutaneous absorption enough to cause adrenocrotical suppression occurs in the case where a corticosteroid external preparation in doses of 10 to 60g/day has been used by occlusive dressing technique and simple application in patients with eczema-dermatitis group and psoriasis.
    2) In case of adrenocortical suppression having been caused, the degree of suppression will become higher, if the doses of external application is increased. In case of there being a high-degree suppression, however, the degree of suppression remains unchanged even if the doses of external application at that point of time are increased.
    3) The degree of adrenocortical suppression and clinical effects are generally correlated with each other, but there also is the possibility of separating one from the other.
    4) The adrenocortical suppression is generally transient. In case of strong suppression having occurred during external application, however. a delay in recovery after discontinuation of application is observed.
    5) When the adrenocortical suppression is caused by external application of corticosteroid preparations, the peripherally circulating eosinocyte count is also decreased.
    6) Some cases show not only the adrenocortical suppression, a decrease in the peripherally circulating eosinocyte count and a rise in blood sugar levels but also side effects like those observable on general administration such as a rise in the serum total cholesterol, accumulation of Na and functional irregular bleeding of the genital organs.
    7) When comparison is made of the external application and internal administration, internal administration of betamethasone 1 tab 1 day corresponds to application of 0.05% clobetasol 17-propionate ointment 10g/day, while 0.05% clobetasol 17-propionate ointment 40g/day is equal to betamethasone 2 tab 1 day or less.
    8) In the case where a corticosteroid preparation has been administered externally to infantile atopic dermatitis on a short and long-term basis, there is little systemic effects centering around aderenocortcal suppression with an ordinary technique for external application employed.
症例
  • 本症と限局性強皮症, とくにその臨床的に硬く触れない病型との弁別
    三浦 修, 石橋 明, 中條 知孝
    1978 年 40 巻 1 号 p. 25-29
    発行日: 1978/02/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    35才女子例を報告した。初診時には左大腿から下腿の後面にかけてその全長にわたつて帯状の境界明確な褐色々素沈着がみられ, 右側の対称部位には大小の同様な色素沈着巣が長軸にそうて配列する。触れると軟らかく, 萎縮を証せず, 鱗屑やライラック環もみられない。病理組織学的には, 表皮は基底層, とくに表皮突起部にメラニン増加をみるほかに異常がない。真皮にあつてはその全層にわたつて血管周囲に小円形細胞を主とする軽度の浸潤をみ, 血管壁は多少の肥厚を示す。膠原線維は一部において明らかに肥厚と均質化を来たし, 全層の弾力線維は細砕して乳頭層にあつても細粒となつている。散見する起毛筋はことごとく空胞変性を示す。上記の所見からPasini-Pierini特発性皮膚萎縮症と診定して経過を観察している。初診後約2年を経た現在, 病状になんらの変化もみない。限局性強皮症, とくにその異型である臨床的に硬く触れない病型sclérodermie atypique lilacée et non indurée (Gougerot)との弁別ははなはだ困難である。いずれの病型もその本態が触明されていない現時点にあつては, ライラック環の有無によつて, これを有する場合を限局性強皮症, 有しない場合を特発性皮膚萎縮症(Pasini-Pierini)と考えたい。
  • 笠井 達也, 斎藤 信也
    1978 年 40 巻 1 号 p. 30-39
    発行日: 1978/02/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    東北地方において1965年の第1例の報告いらい, 1977年9月までに, なんらかの機会に報告されたスポロトリコーシスは23例を数えるが, その症例の概要をまとめて今後の検索の便に供した。発生地域は県別には宮城12, 福島8, 山形2, 岩手1で, 発生地の北限は表日本側では岩手県一ノ関市, 日本海側では山形県最上郡である。多雪地帯の例は山形県下の2例に過ぎない。発症時期は秋から冬に15例と過半数がみられる。男女比は9対14だが, 小児に限ると4対2と男に多い。職業および生活環境としては農業関係者が9例に達する。外傷の既往が明らかなものは5例に過ぎない。罹患部位は10才以下の6例は全例が顔で, そのうち1例はネズミの咬傷部位に多発したもので, 顔以外に前腕にもみられた。成人では顔8, 上肢6, 下肢2, 上胸部1となる。病型別では皮膚リンパ管型が18例, 固定型が5例である。奏効した治療は温熱1, クロトリマゾール内服3, ヨードカリ内服19となる。
  • —症例報告と本邦106例の集計—
    沼田 恒実, 稲田 修一, 森安 昌治郎, 出来尾 哲
    1978 年 40 巻 1 号 p. 40-47
    発行日: 1978/02/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    Lymphadenosis benigna cutisの2例を報告し, さらに本邦報告例106例の統計的観察を試みた。症例1は30才男性で誘因なく左鼻翼部に半球状に隆起した表面平滑な紅色丘疹を生じ, 切除により以後再発をみない。症例2は20才女性で誘因なく右鼻翼部に半球状に隆起した弾性硬の赤褐色丘疹を生じた。生検施行後約1ヵ月の経過で自然消退し, 現在まで再発をみない。本邦例106例の男女比は1:2で女性に好発し, 好発年令は明らかでない。限局型と播種型の比は8:1であり外国例に比し限局型の頻度が高い。発生部位は顔面が82.7%を占めとくに鼻部·頬部に好発し, 形態は結節·丘疹が多い。臨床検査では異常は認められず, 病理組織学的にリンパ濾胞を呈するものが多く胚中心の形成もみられる。治療法としては放射線照射が多く用いられ有効であるが, 切除·摘出も行なわれている。また自然治癒もある。外国例に比し誘因は不明もしくはないものが大部分を占める。
  • 益田 勤, 高岩 堯
    1978 年 40 巻 1 号 p. 48-51
    発行日: 1978/02/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    13才女子の頤部に単発したlymphadenosis benigna cutisを報告した。本症候群の歴史, 病像の概略, 残された問題などについて簡単に考察を加えた。
  • 出盛 允啓, 荒尾 龍喜
    1978 年 40 巻 1 号 p. 52-56
    発行日: 1978/02/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    約35年にわたつて持久性隆起性紅斑の皮疹があり, その瘢痕に発生したと思われる棘細胞癌を併発した70才男子例を報告, 組織学的にHutchinson型, Bury型の両型を呈する皮疹の存在を認めた。また本症によると思われる陽性検査所見として高IgA, 高IgE, 高β-グロブリンと末梢血リンパ球増多がみられた。さらに治療としてはDDSの投与およびコルチコイドODTを行なつたが著効を得ることはできなかつた。
  • 緒方 明詔, 小野 友道
    1978 年 40 巻 1 号 p. 57-63
    発行日: 1978/02/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    13才と32才男子の木村病を報告した。このうち1例はコルチコイドと電子線の併用療法が著効, 2年後の現在再発は認められない。従来の報告をまとめると, 1) 男女比は8:1と圧倒的に男子に多く, 10才台, 20才台に多発の傾向がみられる。2) 地理的には東南アジアに多発, 本邦では関東以西の太平洋岸に多い。3) 運動その他の外的刺激も発病因子のひとつである可能性がある。4)コルチコイドやオキシフェンブタゾンにすみやかに反応する例が大半で, これらの投与は組織学的検索とならんで診断のさい有用である。5) 治療としてはコルチコイドで腫瘤を縮小させたうえで電子線を照射する方法が最適と思われる。
  • 吉井 恵子, 大畑 宣久, 田代 正昭
    1978 年 40 巻 1 号 p. 64-71
    発行日: 1978/02/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    大動脈炎症候群をともなう壊疽性潰瘍の15才男子例を報告した。壊疽性膿皮症は6年の経過をもち, 一時期軽快したが, 3ヵ月前より再発をみた。当科入院中発見された大動脈炎症候群は過去の症状や臨床記録よりおそらく壊疽性膿皮症の発症にあい前後してみとめられたものと推測された。皮疹の形態およびその変化は典型的で縁下潜蝕性および急速な遠心拡大傾向のみられる大小の潰瘍, 膿疱が顔面, 項部, 四肢を中心に散在性にみられた。赤沈値亢進, 白血球増多, CRP 5+, マントー反応陰性, γ-Gl値軽度上昇, IgG 2900mg/dlなどの所見がみられ, 皮疹部からは一般細菌, 結核菌, 真菌は検出されない。血管造影にて大動脈炎がみとめられ, 右橈骨動脈は触知不能であつた。胃腸透視では潰瘍性大腸炎はみとめられなかつた。副腎皮質ステロイドホルモンおよびサラゾスルファピリジンが奏効した。
  • 猿田 泰夫, 猿田 隆夫, 大隈 貞夫
    1978 年 40 巻 1 号 p. 72-77
    発行日: 1978/02/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    高知市およびその周辺におけるMicrosporum gypseumによる白癬の12例を報告した。病型別にみると斑状小水疱状白癬9例, ケルスス禿瘡1例, 頭部白癬1例, 頑癬1例であつた。自験例を中心にM. gypseumおよびM. canisによる皮疹の特徴について若干の検討をおこなつた。両者間には体部白癬において相違があり, M. gypseumでは環状皮疹は単発性に生じやや大型であるのに比し, M. canisでは多発性に発症することが多く, 皮疹は比較的小型であつた。また, M. canisでは家族内感染が濃厚であつた。両者とも一般に中心治癒傾向に乏しいが, 炎症症状はM. gypseumのほうが激しいようであつた。
  • 森田 茂, 玉田 康彦, 高間 弘道, 熊田 信夫
    1978 年 40 巻 1 号 p. 78-82
    発行日: 1978/02/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    マダニ刺咬症について報告した。虫体はタネガタマダニIxodes nipponensisと同定され, また皮膚にみられた裂隙, 出血巣, 膿瘍, 肉芽腫形成などの病理組織学的所見はSaito et al.による動物実験報告とよく一致していた。なおマダニは本来ウシ, 野兎, イヌなどを宿主とするが, まれにヒトにも寄生し, 近年しだいに増加している。
  • 米田 正弘, 玉田 康彦, 高間 弘道, 水谷 貞夫
    1978 年 40 巻 1 号 p. 83-85
    発行日: 1978/02/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    40才女子の特異な臨床像を呈した胃癌(Borrman IV型)の臍への転移の1例を報告し, 転移経路について考察した。
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