オレオサイエンス
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8 巻, 3 号
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特集総合論文
  • トランス脂肪酸を取り巻く最近の動向
    丸山 武紀
    2008 年 8 巻 3 号 p. 107-114
    発行日: 2008/03/01
    公開日: 2013/06/01
    DOIhttps://doi.org/10.5650/oleoscience.8.107
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    最近, わが国でも食品中のトランス脂肪について, 食品メーカー, 小売業者および消費者はそれぞれの立場から大きな関心を寄せている。日本人の平均的なトランス脂肪酸の摂取量について2007年6月に食品安全委員会から, 日本人1人, 1日当たりの摂取量は, 積み上げ方式で0.7g (0.3エネルギー%), 生産量からの推計では13g (0.6gエネルギー%) であると報告された。後者の推計値は1999年の生産量からの推計よりも0.26g (0.1エネルギー%) 減少した。この量は西洋諸国およびWHO/FAOおよびFDAの勧'告値よりも低い。これは, 伝統的な日本食は総体的に脂肪量が少ないからである。日本では現時点におけるTFAの摂取量は少ないので重要な問題ではないが, 若い年代層では西洋型の食事を好むので, 注意することが必要である。
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  • トランス脂肪酸に関わる業界の考え方と提案
    東海林 茂
    2008 年 8 巻 3 号 p. 115-119
    発行日: 2008/03/01
    公開日: 2013/06/01
    DOIhttps://doi.org/10.5650/oleoscience.8.115
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    水添油脂中に含まれるトランス脂肪酸について, 概して話題になるのは負の要因であり, 正の要因には触れられてないのが現状である。食用加工油脂メーカーの立場からトランス脂肪酸の物性的な善玉性を取り入れて本内容をまとめた。トランス脂肪酸問題を語る時はトランス脂肪酸の両面を良く理解しないと正しい認識は得られず, 概してトランス脂肪酸の負の知識だけでは間違った方向に行きかねない。本内容は日本マーガリン工業会の見解も含めてまとめた。
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  • トランス脂肪酸に関わる世界の動向, 日本の動向
    菅野 道廣
    2008 年 8 巻 3 号 p. 121-126
    発行日: 2008/03/01
    公開日: 2013/06/01
    DOIhttps://doi.org/10.5650/oleoscience.8.121
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    血清コレステロール像に悪影響を及ぼし, 心疾患リスクを高めるトランス脂肪酸には, 飽和脂肪酸以上に注意が必要である。日本人の場合, 摂取量は少なく, 同時に摂取する多価不飽和脂肪酸の割合も高いので, 平均的には影響は無視できると判断できる。しかし, 脂質摂取量が食事摂取基準をかなり超える人にとっては, 欧米人同様に危険な脂肪酸である。無ないし低トランス酸化が図られており, 注意すれば摂取低減は可能である。
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