オレオサイエンス
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5 巻, 4 号
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総合論文
  • 樹神 弘也
    2005 年 5 巻 4 号 p. 157-165
    発行日: 2005/04/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    ソフトマテリアルの界面現象に対する最近の計算機シミュレーションの進歩をレビューする。メソスコピックな長さのスケールをもつソフトマテリアルの界面構造をモデル化するために独特なシミュレーション法が用いられる。様々なソフトマテリアルに広く適用できる代表的なシミュレーション手法を述べた。ソフトマテリアルの2つの代表的な界面現象であるミセル形成とコロイド分散系のキネティクスに対するシミュレーションの適用例を論じる。ミセルについては, 異なるシミュレーション手法を比較することにより, それらの長所短所を議論する。コロイド分散系については, 流体力学的相互作用ならびにイオンや液晶に媒介されるその他の複雑な相互作川をモデル化する新しいシミュレーション手法を紹介する。今後は, ソフトマテリアルのシミュレーションにおけるマルチスケールモデリング/多階層的モデリングの確立が重要となる。
  • 川勝 年洋
    2005 年 5 巻 4 号 p. 167-173
    発行日: 2005/04/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    ソフトマテリアルの静的および動的特性を理解する上で, 相分離のドメイン構造や界面などのメソスケールの構造をうまくモデル化することが必要である。このようなモデルを構築するのに適した手法として, 自己無撞着場理論を用いた粗視化モデルがあげられる。本稿では, このような粗視化理論を用いて, ミクロな分子スケールの詳細とマクロな物理特性の問のギャップがどのように埋められるかについて紹介する。
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