オレオサイエンス
Online ISSN : 2187-3461
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ISSN-L : 1345-8949
3 巻, 2 号
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総合論文
  • 古田 弘幸, 前田 大光
    2003 年3 巻2 号 p. 77-82,76
    発行日: 2003/02/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    本論文では, N-混乱ポルフィリン (NCP) をはじめとする新規ポルフィリン類縁体の最近の展開について紹介する。NCPは特異な錯化挙動によって, 多様な金属錯体を形成することが可能である。また, 多重混乱型, 環拡張型, 環収縮型ポルフィリノイドを合成し, それらの構造をX線単結晶構造解析により明らかにした。NCPを特徴づけるピロール環の「混乱 (confusion) 」が, 「反転」などを契機として, 新規ポルフィリノイドに導かれることを, 具体例を示しながら解説する。
  • 中嶋 直敏
    2003 年3 巻2 号 p. 83-90,76
    発行日: 2003/02/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    フラーレンに長鎖アルキル鎖および親水基を導入した化合物は, 超音波照射により水に可溶で, 細胞膜やリボソーム, 人工二分子膜と同様に二分子膜を基本とした超構造を形成する。また, 3本鎖型のフラーレン脂質から形成された超薄膜フィルムは, 二分子膜構造を保持し, 二分子膜の基本特性である相転移を有している。これらのフィルムの電子スペクトルおよびFIIRスペクトルは相転移依存性を示した。フラーレン脂質フィルム修飾電極は, 水溶液系でフラーレンジアニオン形成に至る電子移動を示すとともに, 電子移動は相転移により制御できた。またフラーレンアニオンは電解質カチオンと強いイオン対結合をすることが定量的に解析できた。フラーレン脂質は水面上で安定な単分子膜を形成し, 暗所および蛍光灯下で作成の単分子膜はLB膜として基板上に固定できた。LB膜のスペクトル特性および構造特性を調べた。
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