オレオサイエンス
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6 巻, 3 号
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総合論文
  • 八木 隆
    2006 年6 巻3 号 p. 133-138
    発行日: 2006/03/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    現在, 植物油脂の大部分は様々な油糧原料からヘキサン抽出法あるいは圧搾-ヘキサン抽出法により搾油されているが, 安全および環境の面から, ヘキサン抽出法にかわる技術に対する期待が日増しに大きくなってきている。完全圧搾法や超臨界炭酸ガス抽出法はすでに小規模な生産に利用されており, 酵素抽出法の研究も進められている。しかし, こうした代替技術は大豆, 菜種などの一・般油脂の大量生産には適していない。油の収率を高め, 生産コストをさげる研究が必要である。
    一方, 酵素脱ガム法は世界各地で普及してきている。酵素脱ガム法の原理は非水和性リン脂質を水和性のリゾリン脂質に変換することである。リゾリン脂質は遠心分離により水相に容易に除去できる。酵素脱ガム油は物理精製を適用できるため, 化学精製法と比べ低コストでありかつ環境調和型の生産に適している。
  • 今義 潤
    2006 年6 巻3 号 p. 139-144
    発行日: 2006/03/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    近年世界的に環境保護に対する要求が高まりつつあるなかで, 製油産業においても製造工程での環境影響を低減したプロセス, 省エネ, 廃棄物の有効利用, といったことに関する検討が重要な課題となっている。本稿では油脂製造工程のなかの精製工程に注日し, 精製工程での特徴的な廃棄物である廃白土やソーダ油澤の有効利用など上記の課題に関する研究を取上げ解説する。
  • 根津 亨, 荒川 浩
    2006 年6 巻3 号 p. 145-151
    発行日: 2006/03/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    近年のトランス酸の栄養問題や環境保全への関心の高まり, そしてパーム油生産量の拡大は, 油脂加工技術の研究開発動向に大きな影響を及ぼしていると思われる。本総説では新たな展開として注目される低トランス水素添加, ドライ分別, 酵素法エステル交換の最近の開発動向を中心に解説する。
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