オレオサイエンス
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4 巻, 5 号
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総説
  • 日比野 英彦
    2004 年 4 巻 5 号 p. 197-202
    発行日: 2004/05/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    著者は水溶性のEPA・DHA誘導体の合成法を確立し, その生理機能を評価した。本物質はα-アミノ酸-N-高度不飽和脂肪酸-ナトリウム塩 (AAS) である。AASは白色結晶状の粉末で, その溶液は無色透明である。AASはEPAやDHAを酸クロライドに誘導し, それをグルタミン酸1ナトリウムやグルタミン酸ジエチルのアミノ基に結合させた。AASは遊離脂肪酸のEPAやDHAの溶血性を低減させ, 抗癌剤に対し耐性を獲得した細胞の生存率を低下させた。AASはEPAやDHAを水溶性化出来ることから, EPAやDHAを栄養補給剤, 治療薬など医薬品・食品分野に広く利用されることが期待される。
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