オレオサイエンス
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21 巻 , 3 号
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特集総説論文
  • 北澤 裕明
    2021 年 21 巻 3 号 p. 93-99
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/05
    ジャーナル フリー

    食品ロス削減や新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生活様式の変化とともに世界規模で食品の長期貯蔵への関心が高まりつつある。また,保存食や非常食においては長期貯蔵を達成するために包装が果たす役割は大きい。これらの点を踏まえ,本稿では食品の品質保持において包装が果たす役割に関して,基本的な包装の機能および利用される包装資材(包材)の種類に関する事柄について解説する。また,最近では青果物の品質保持技術の開発においても長期貯蔵への関心が高まりつつあるが,青果物を対象とする包装設計においては,通常の食品を対象とする場合とは異なるコンセプトが求められる。そこで,本稿では一般的な食品とは別に青果物の包装設計に求められる要件について解説するとともに,包装設計に関する研究事例を紹介する。

  • 徳原 志穂美, 山本 奈緒子
    2021 年 21 巻 3 号 p. 101-108
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/05
    ジャーナル フリー

    大規模な自然災害後には,被災地での衛生状態の悪化や,避難所の狭い空間で多くの被災者が密接して生活することなどから,感染症流行のリスクが高まると言われている。本報では,防災として,避難所における感染予防のための手指衛生について述べると共に,手指衛生における界面活性剤の役割についても紹介する。避難所における感染予防には手指衛生は有効であり,ハンドソープや石けんによる手洗いや,手指消毒剤を用いた消毒を適切な方法で行うことが重要である。また,手指衛生において界面活性剤は,不要な汚れを落とすだけでなく,手指の皮膚に悪影響を与えないこと,殺菌有効成分の効果を最大限引き出すことなどの機能を果たしている。更に,界面活性剤は,脂質二重膜の破壊やタンパク質変性といった点でエンベロープウイルスに対して不活化効果が期待でき,新型コロナウイルスに対していくつかの界面活性剤で不活化効果が確認されている。今後,界面活性剤の有効性が更に明らかになることで,様々な病原性微生物に対し不活化効果のある界面活性剤や新しい商品の提案ができると期待される。

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