オレオサイエンス
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9 巻, 8 号
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総説
  • 山下 修矢, 山田 耕路, 立花 宏文
    2009 年9 巻8 号 p. 337-344
    発行日: 2009/08/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    近年, アレルギー患者数の増大およびアレルギー症状の重篤化が大きな社会問題となっており, 日常摂取する食品の抗アレルギー作用を利用したアレルギーの発症予防や症状緩和が期待されている。われわれは, 植物中に幅広く存在し, 抗炎症作用等の生理作用が報告されているフラボン類, 中でもクリシンとアピゲニンに着目し, フラボン類の抗アレルギー作用およびその作用機序について研究を進めてきた。その結果, フラボン類は好塩基球において高親和性IgE受体FcεRIの発現を抑制すること, B細胞においてインターロイキン4のシグナリングを阻害し, IgE産生 (クラススイッチ) を抑制することを明らかにした。また, 経口的に摂取させたフラボン類が食物アレルゲンによって誘導される血中IgEレベルの上昇を抑制すること, また, アトピー性皮膚炎症状を改善することを見出した。
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