オレオサイエンス
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10 巻, 6 号
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総合論文
  • 辻本 敬, 宇山 浩
    2010 年 10 巻 6 号 p. 209-214
    発行日: 2010/06/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    近年, 化石資源の枯渇をはじめとするさまざまな環境問題に直面し, 循環型社会の早期実現が求められている。高分子材料分野においても植物や動物といった再生可能資源である生物由来原料からつくられる「バイオベースポリマー」が注目されている。そこで植物油脂に着目し, その利活用を検討した。脂肪酸の二重結合を利用した不飽和基含有フェノールは酵素触媒による酸化重合により漆類似塗膜を与えた○また, 植物油脂の不飽和基をエポキシ基に変換したエポキシ化油脂では無機物やテルペンとのコンポジット化により高性能・高機能バイオベースポリマーが得られた。
  • 藤木 哲也, 三木 康弘, 松本 圭司
    2010 年 10 巻 6 号 p. 215-219
    発行日: 2010/06/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    ポリヒドロキシアルカン酸 (Polyhydroxyalkanoate) は, 多くの微生物が菌体内に蓄積する熱可塑性高分子であり, かつ環境中の微生物により水と二酸化炭素にまで分解されることから環境調和型プラスチックとして種々の応用が期待されている。ポリヒドロキシアルカン酸の1種であるPHBHはR-3-ヒドロキシブタン酸 (3HB) とR-3-ヒドロキシヘキサン酸 (3HH) から成る共重合ポリエステルであり, 植物油や脂肪酸等を炭素源として微生物によって生産される。PHBHはその3HH組成比によって硬質から軟質の幅広い物性を示すため広範な用途が期待されることから, われわれは工業規模での生産研究および加工研究を行ってきた。
  • 安田 真穂, 宮保 淳
    2010 年 10 巻 6 号 p. 221-228
    発行日: 2010/06/01
    公開日: 2013/06/01
    ジャーナル フリー
    アルケマ社が50年にわたって製造しているPA11 (製品名リルサン®B) は, 非食糧原料であるヒマシ油から作られる “炭素成分が100%植物由来である機能性プラスチック” である。その性能を評価されて, さまざまな分野で利用されてきた。アルケマ社では, 長くヒマシ油を原料とする化成品を取り扱っており, 近年, PAII成分を核としたさまざまな植物由来ポリアミド製品群を上市した。本稿では, 当社の植物由来プラスチックの料開発戦略とその代表的な用途を紹介する。
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