耳鼻咽喉科展望
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49 巻 , 4 号
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  • 腫瘍性病変 (V)
    西山 茂夫
    2006 年 49 巻 4 号 p. 160-161
    発行日: 2006/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • -疫学から治療まで-
    小田 恂
    2006 年 49 巻 4 号 p. 162-171
    発行日: 2006/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    耳鳴に関する臨床的事項を比較的最近の文献をまじえながら総説的にまとめた。
    耳鳴の発生頻度については母集団の選び方によって数値がかなり異なるが, 耳鼻咽喉科外来を訪れる患者のなかの耳鳴患者の頻度, 耳疾患患者のなかの頻度について示した。正常な日常生活を送る人のなかでの耳鳴を自覚している人の頻度を年齢別, 性別にまとめて示した。耳鳴の分類については今まで多くの先人が報告しているが, これらをまとめて実地臨床で利用しやすいかたちの著者の分類を示し, 耳鳴の病態生理についても箇条書き程度に記述した。耳鳴の診断については標準耳鳴検査法1993に基づき, その要点を解説した。耳鳴の治療については薬物治療, マスキングを応用した治療, 心理療法を導入した治療などについて示した。
  • 羽生 耀子
    2006 年 49 巻 4 号 p. 172-178
    発行日: 2006/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    急性低音障害型感音難聴51例に鼓室外誘導法により, 蝸電図検査を施行し, 90dBnHLにおけるAP, SP, CM電位を計測し, AP潜時, -SP/AP比, CM検出閾値について検討した。
    その結果, AP潜時の延長, -SP/AP比の増大, CM検出閾値の上昇が認められた。
    これらの結果から, 急性低音障害型感音難聴 (ALHL) 例では不可逆的なラセン神経節での器質的変化がおこっている例, 内リンパ水腫の病態を表している例, 基底板上での障害を受けている例が混在している可能性が考えられた。
    蝸電図は急性低音障害型感音難聴 (ALHL) の病態を考える上でも有用な検査であるといえる。
  • 富谷 義徳, 飯田 誠, 浅香 大也, 落合 文, 近藤 悠子, 渡邉 統星
    2006 年 49 巻 4 号 p. 179-185
    発行日: 2006/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    病変が翼口蓋窩に進展したAllergic Fungal Sinusitisの1症例を経験した。症例は32歳女性で右片側性副鼻腔炎に対し内視鏡下鼻内副鼻腔手術を行ったが再発をきたした。再発時の副鼻腔CTでは右側のすべての副鼻腔と左節骨洞, 蝶形骨洞, 前頭洞に陰影を認め, 両側とも蝶形骨洞の外側の骨欠損が疑われ, 軟部組織陰影が翼口蓋窩に進展していた。再度内視鏡下鼻内副鼻腔手術を行い副鼻腔内に充満していたニカワ状の内容物 (ムチン) を可及的に摘出した。術中採取した副鼻腔粘膜には好酸球浸潤を認め, 粘液様物質, 壊死組織の中に少量の真菌の菌糸を認めた。また摘出したムチンには好酸球浸潤とCharcot-Leyden Crystalsを認めアレルギー性ムチンと診断した。またグロコット染色にてアスペルギルスの菌糸を認め本症例をAllergic Fungal Sinusitisと診断した。術後ステロイド薬 (セレスタミン (R)) の内服および生食による鼻内洗浄とヘパリン散布を行い鼻内所見は改善した。副鼻腔CTでは術前に骨欠損と思われた部分に骨を認め, 翼口蓋窩に認めた病変も正常に復していた。このことからAllergic Fungal SinusitisにおけるCT上の骨欠損と思われる所見は骨の破壊によってではなく, ムチンの充満によって副鼻腔内圧が上昇し副鼻腔骨壁が薄くなったことによって見られる現象であり, 病変の改善によって回復しうる可逆的なものである可能性が考えられた。
  • 中山 次久, 岡野 晋, 沖野 容子, 吉田 拓人, 宇田川 友克, 月舘 利治, 飯田 誠
    2006 年 49 巻 4 号 p. 186-191
    発行日: 2006/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    ANCA陰性のWegener肉芽腫症を2症例経験した。症例1は56歳男性, 咽頭痛および頸部リンパ節腫脹を主訴に受診した。口蓋扁桃, 鼻腔, 肺野に腫瘤性病変を認め, 生検を繰り返したが主要組織所見が得られなかった。ANCAも陰性であったためWegener肉芽腫症と確定診断できず, 上気道および肺の主要症状よりWegener肉芽腫症の疑いと診断した。症例2は, 67歳男性で左眼痛・視力低下を主訴に受診した。当初, 鼻性眼窩内合併症を疑い加療していたが改善せず, 鼻腔内に痂皮の増生も認めたためWegener肉芽腫症を疑い, 生検目的に内視鏡下鼻内手術を施行した。Wegener肉芽腫症に特徴的な組織所見が得られたため, ANCA陰性ではあったが比較的早期にWegener肉芽腫症と確定診断しえた。ANCA陰性の場合, Wegener肉芽腫症を早期に診断するためには病理組織検査が非常に重要であり, 生検を行う際には一見正常と思われる部位も含めて広範囲から採取することが早期診断に結びつくと考えられる。
  • 尾尻 博也
    2006 年 49 巻 4 号 p. 192-195
    発行日: 2006/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 北村 正樹
    2006 年 49 巻 4 号 p. 196-199
    発行日: 2006/08/15
    公開日: 2011/08/16
    ジャーナル フリー
  • 2006 年 49 巻 4 号 p. 200-207
    発行日: 2006/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 菅原 一真, 綿貫 浩一, 梅原 豊治, 緒方 正彦, 金谷 浩一郎, 清水 敏昭, 野中 隆三郎, 伯野 卓, 米田 敬, 橋本 誠, 田 ...
    2006 年 49 巻 4 号 p. 208-213
    発行日: 2006/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    2005年度, 山口県のスギ, ヒノキ花粉飛散状況は, 短期間に飛散量が急激に増大し, 急激に減少する傾向を示した。このような状況下で抗ヒスタミン薬の2剤比較研究を行った。対象は2005年に山口県内の研究協力施設を受診した16歳以上のスギ花粉症患者のうち, 比較試験に同意の得られた69名である。初診時に, 患者を塩酸セチリジン群とロラタジン群の2群に無作為割付を行った。内服開始後の鼻症状, 眠気の程度は, 患者日記に記載するように指導し, 回収後, symptom scoreを算出し, 2群間で比較した。スギ花粉, ヒノキ花粉とも, 飛散数の著明に増大した時には, すべての患者において鼻症状が出現し, 2群間では明らかな差を認めなかった。しかしながら, 飛散数が減少し始めた時期においては, 塩酸セチリジン群において, 鼻症状は抑制される傾向を認めた。大量飛散時には, 抗ヒスタミン剤のみでは鼻症状を完全に制御することは難しく, 抗ヒスタミン薬の2剤の比較研究は困難であると思われた。むしろ, 飛散量の減少した時期に比較することで, 2剤間の差を検出することができると考えた。
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