耳鼻咽喉科展望
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54 巻 , 4 号
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カラーアトラス
綜説
  • 飯田 政弘
    2011 年 54 巻 4 号 p. 198-202
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/08/15
    ジャーナル フリー
    めまいは平衡機能に関係する神経系障害により起こる。末梢前庭系障害による末梢性めまいと中枢前庭系障害による中枢性めまいに大分される。めまいの救急診療で大切なことは, 生命予後や神経系機能障害に関係する中枢性めまいを見逃さないことである。神経救急外来において, めまいを主訴とする患者は半数を占め, 日常診療で遭遇することの多い疾患である。めまい診断において, 問診のポイントはめまいの性状, 背景因子, 随伴症状などを正しく評価することである。神経診察ではバイタルサインを迅速に把握し, 耳鼻咽喉科医にとり精通する検査・診断法である眼振検査, 体平衡検査, 聴力検査, 画像検査などを必須検査として的確に施行する。これらの検査はめまいの責任病巣の診断に有用となる。治療は, 急性期のめまいや悪心・嘔吐に対する対症療法, 前庭機能の左右不均衡を是正し前庭機能の早期回復をはかる治療, 浮遊耳石置換法などの理学療法に大別される。めまい救急の診断, 治療の特異性ならびに重要性を理解いただきたい。
臨床
  • 井坂 奈央, 小森 学, 平澤 良征, 森山 寛
    2011 年 54 巻 4 号 p. 203-208
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/08/15
    ジャーナル フリー
    アーモンドによる気管支異物から縦隔気腫を生じた1例を経験したので報告する。症例は1歳7ヵ月の男児で, 咳漱と発熱を主訴に近医小児科を受診した。気管支異物が疑われたものの, 胸部XPやCTで確定診断に至らず肺炎として入院加療を行っていた。しかし入院後も症状の改善は乏しく, 第4病日に撮影した胸部XPでは気管の左への偏位が認められ, また縦隔気腫を生じていた。以上から再度気管支異物が強く疑われたため, 当院耳鼻咽喉科を紹介された。画像の再度の入念な読影と臨床経過より, 左気管支異物と診断し全身麻酔下に摘出術を施行した。換気孔付硬性気管支鏡 (ventilation bronchoscopy) を用いて左主気管支に異物を確認し, Fogartyカテーテルを用いて把持することなく摘出した。術後は肺炎, 縦隔気腫とも速やかに改善した。
    レトロスペクティブにCTを冠状断に再構成したところ異物が確認できた。気管支異物の診断にCTは有用であるが, 水平断のみで異物の有無を判断するのは危険である。
  • 茂木 雅臣, 和田 弘太, 元山 智恵, 井上 泰, 石井 正則
    2011 年 54 巻 4 号 p. 209-215
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/08/15
    ジャーナル フリー
    甲状腺明細胞型濾胞癌 (Follicular Carcinoma, Clear Cell Variant) は甲状腺癌の稀な亜型であり, 濾胞癌の特殊型として分類される。今回我々は急激な経過を辿って死に至り, 病理解剖を行うことができた甲状腺明細胞型濾胞癌の1例を経験した。症例は71歳女性。他院にて前頸部腫瘤を指摘され, 当院を紹介された。入院後, 甲状腺穿刺吸引細胞診や頸部リンパ節生検などを行い, 進行期の悪性疾患を疑ったものの確定診断には至らなかった。呼吸障害が急激に進行し, 入院第18日に死亡した。病理解剖にて甲状腺明細胞型濾胞癌, 多発リンパ節転移, 肺転移, 癌性胸心膜炎と診断でき, 直接の死因は癌性心膜炎による心タンポナーデであった。また, 原発巣, 転移巣の一部に低分化な像が認められ, 未分化転化と考えた。
境界領域
画像診断
薬剤の特徴と注意点
学会関係【第8回 頭頸部表在癌研究会】
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