耳鼻咽喉科展望
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44 巻 , 1 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 口唇の色素異常
    西山 茂夫
    2001 年 44 巻 1 号 p. 8-9
    発行日: 2001/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 松谷 幸子
    2001 年 44 巻 1 号 p. 10-15
    発行日: 2001/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    成人発症型の喘息・アスピリン喘息と鼻茸を合併する患者の中にニカワ状の耳漏と中耳の肉芽形成を特徴とする難治の中耳炎を起こすことがある。好酸球の著しい浸潤が特徴で, 必ずしもIgEが関与しないこと, 中耳粘膜でアレルギー反応が起こっていることが証明されていないことから “好酸球性中耳炎Eosinophilic otitis media” という名称を提唱した。本症の大部分は20~40歳代に発症し, 初期には滲出性中耳炎の病像であるが, 治療に抵抗し, やがて鼓膜は混濁・肥厚し, 中耳腔にはニカワ状の貯留物が貯まる。重症例では高度の肉芽形成を生じる。中耳貯留液・肉芽・中耳粘膜に多くの好酸球浸潤がみられる。ステロイドが有効であるが, いったん肉芽形成が生じてしまうと手術を行っても粘膜に再び同様な病態を起こし難治である。初期の段階で病変の進行を止めるためにも本症の存在を念頭におく必要がある。
  • 高雄 真人, 牧野 邦彦, 斎藤 幹, 武木田 誠一, 天津 睦郎
    2001 年 44 巻 1 号 p. 16-23
    発行日: 2001/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    対側外耳道に陽圧 (200daPa), 陰圧 (-200daPa) の圧刺激を加え, 検耳で音響性アブミ骨筋反射と同様の下向きの波形を得た (30~33%) 。これは顔面神経麻痺耳で検出されず, アブミ骨筋反射と考えた。また対側圧刺激と同側音刺激を同時に負荷し, 音響性アブミ骨筋反射の振幅増大を95%に認めた。さらに一側聾例において聾耳に圧刺激を加えたところ9例中2例にアブミ骨筋反射が誘発され, 圧刺激によるアブミ骨筋反射の刺激部位として耳石器の可能性が考えられた。アブミ骨筋反射の作用機序として, 従来は中耳伝音インピーダンス増大による音の中耳から内耳への入力調節が考えられている。しかし高周波数音に対する非効率性や骨導経由の音刺激, 圧刺激などによるアブミ骨筋反射の存在を考慮すると, アブミ骨筋反射は内耳への直接作用説, すなわち, アブミ骨底板の外側偏位による内耳圧の変化が内耳インピーダンスを調節する可能性を提唱した。
  • 斉藤 優子, 硲田 猛真, 瀬野 悟史, 十河 英世, 藤木 嘉明, 嶽 良博, 榎本 雅夫
    2001 年 44 巻 1 号 p. 24-27
    発行日: 2001/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    過去9年間に経験した甲状腺悪性リンパ腫症例男性4例, 女性4例について検討した。平均年齢は68歳で, 橋本病の既往を4例に認め甲状腺ホルモン製剤を服用していた。サイロイドテストは5例に陽性であった。病期は1期1例, II期6例, III期0例, IV期1例で全例に放射線療法と化学療法の併用を行った。化学療法は初回治療にはcyclophosphamide, adriamycin, oncovin, predonine (CHOP変法), cyclophosphamide, pirarubicin, vindesine, predonine (THP-CVP療法) を用いた。再発症例1例に対して救援化学療法としてdexamethasone, etoposide, ifosmideおよびcarboplatine (DeVIC療法) を用いたが奏しなかった!2例は他病死, 2例は再発死, 4例は生存している
  • 櫻井 結華, 江崎 史朗
    2001 年 44 巻 1 号 p. 28-32
    発行日: 2001/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    我々は, 最初に顎下腺腫瘍に気づいてより20年という長期の経過をたどった顎下腺明細胞癌の1症例を経験した。明細胞癌は唾液腺悪性腫瘍においては稀であり, その発生率は1%未満といわれている。また, 顎下腺悪性腫瘍の病悩期間は過去の報告をみてもさまざまで, 長期のものでは50年との報告もある。今回の症例からも, 顎下腺腫瘍は長期の経過をたどった症例でも常に悪性腫瘍を念頭においた十分な対応が必要であることを再認識させられた。
  • 丹羽 洋二, 歌橋 弘哉, 飯塚 雄志, 鴻 信義, 加藤 孝邦
    2001 年 44 巻 1 号 p. 33-37
    発行日: 2001/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    顔面に見られる神経鞘腫は稀で, 本邦の過去の報告では7例を数えるのみである。今回, 右鼻翼部腫瘤を主訴とする48歳, 男性の神経鞘腫の症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告した。右鼻翼の皮下に板状硬で表面平滑な腫瘤を触知し半球状隆起を呈し, 大きさは径20mm程度であった。MRI所見では右鼻翼に境界明瞭な長径20mm程の腫瘤を認めた。病理組織像はAntoni A型とAntoni B型との二つの形態からなっており, また核の柵状配列を認めた。神経鞘腫の治療は腫瘍全摘出術が原則であるが, 今回の症例では皮膚合併切除もあり, その皮膚欠損部に対し正中前額皮弁再建術も行った。
  • 内水 浩貴, 佐藤 英明, 櫻井 裕, 岩井 久幸, 宇田川 友克, 島田 士郎
    2001 年 44 巻 1 号 p. 38-42
    発行日: 2001/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    症例は71歳男性, 耳前部腫瘤を主訴として来院した。穿刺吸引細胞診はclassIIで, echo, MRIでは耳下腺多形腺腫が疑われたが, その後急速に増大するため, 再度施行した穿刺吸引細胞診ではclassVであり, 確定診断目的に施行した生検では肉腫の診断であった。その後に腫瘍摘出術を施行し, 免疫染色を用いた病理組織にてS-100蛋白陽性, マッソン・フォンタナ染色でメラニン顆粒が染色され悪性黒色腫 (無色素性黒色腫) と診断された。悪性黒色腫のリンパ節転移と考え, 原発巣検索を行ったが明らかなものは認められなかった。我々は化学療法を行う必要があると考えたが家族が希望せず追加治療は行わなかった。原発巣不明の原因として原発巣の自然消褪説が有力視されており, 我々の症例でも耳前部リンパ節転移後に原発巣が自然消槌した可能性が考えられた。今後頸部リンパ節や肺などへの転移が発症する可能性があり, 頸部CTや胸部CTなどの精査を定期的に行っていく必要があると考える。
  • 東野 哲也
    2001 年 44 巻 1 号 p. 43-51
    発行日: 2001/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    外耳道後壁保存鼓室形成術 (canal up法) は, 外耳道の形態と機能を最も生理的な状態に保って真珠腫を治癒させる術式である。前鼓室開放術を併用した一期的真珠腫手術で約4割に乳突削開腔の再含気化が認められたことから, 乳突腔のガス交換機能温存という観点からも有利な術式と考えられる。乳突腔の再含気化が期待できる要因として, 乳突腔含気を伴う初期真珠腫, アブミ骨周囲や耳管上陥凹の粘膜が良好な例, 乳突蜂巣の発育良好例, 若年者 (15歳以下) 等があり, これらの例は乳突腔非充填型canal up法の良い適応となる。真珠腫軽症化の傾向が指摘されている今日, 本術式で対処すべき真珠腫例が増加するものと予想される。
  • 杉本 健一
    2001 年 44 巻 1 号 p. 52-58
    発行日: 2001/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 佐久間 亨
    2001 年 44 巻 1 号 p. 59-61
    発行日: 2001/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • ヒスタミン遊離試験より
    榎本 雅夫, 嶽 良博, 硲田 猛真, 斉藤 優子, 十河 英世, 瀬野 悟史, 藤村 聡, 大西 成雄
    2001 年 44 巻 1 号 p. 62-68
    発行日: 2001/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    2000年のスギ花粉飛散期に, スギ花粉症患者を対象に, エバスチンを1日1回10mg, 1週間投与し, 投与前, 投与後および中止1週後の3回, 鼻症状の推移, 血清総IgE値, 特異的IgE抗体 (スギ, DP), 末梢血好塩基球からのヒスタミン遊離を観察した。
    その結果, 鼻症状および日常生活の支障度は, 投与1週後には不変または改善し, 中止1週後には悪化した。スギ特異的IgE抗体は, 投与前と比較して中止1週後に有意に増加したが, 血清総IgE値, DP特異的IgE抗体は有意な変動を認めなかった。抗IgE抗体, スギ花粉抗原刺激時のヒスタミン遊離率は, 投与1週後に有意に低下し, 中止1週後には投与前とほほ同じレベルに戻った。
    以上の成績から, エバスチンはスギ花粉症に対する臨床効果のあること, その作用は従来報告されている末梢性ヒスタミンH1受容体拮抗作用以外に末梢血好塩基球からのヒスタミン遊離抑制作用も併せもつことを報告した。
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