耳鼻咽喉科展望
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45 巻 , 6 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 口蓋の疾患 (IV)
    西山 茂夫
    2002 年 45 巻 6 号 p. 458-459
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 高木 明
    2002 年 45 巻 6 号 p. 460-468
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    中等度感音難聴者を対象に純音聴力, 最高語音明瞭度, 時間分解能, 周波数選択性を測定し, 特に語音明瞭度との関連を検討した。純音聴力域値と語音明瞭度とは必ずしも相関しないことを示すとともに, 時間分解能が語音聴取と関連があることを示した。また, 人工内耳装用者についても直接の電気刺激による時間分解能を計測し, 子音の聴取と時間分解能の関連を示した。そして時間分解能は残存聴神経の数に依存すると考案した。最後に補聴器の開発を考える際, 純音聴力図からのみ検討するのは蝸牛のダイナミックな機能が考慮されないため, 一定の効果を得ることが難しいことに言及した。
  • 井上 真規, 小勝 敏幸, 堀内 長一, 佃 守
    2002 年 45 巻 6 号 p. 469-472
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    抗生剤の乱用による薬剤耐性菌の出現によって, 急性乳様突起炎は近年増加してきているといわれている。今回, 側頭骨骨膜下膿瘍からPISPが検出された急性乳様突起炎の1症例を経験したので報告する。症例は10ヵ月の女児で右耳後部腫脹を主訴に当院を受診し, CTにて右乳突部の骨膜下および乳突蜂巣に陰影を認め, 急性乳様突起炎と診断した。耳後部の切開排膿を行い培養にてPISP (Penicillin Intermediate Streptococcus Pneumoniae) が検出された。入院の上, 抗生剤点滴を行い症状は改善した。急性乳様突起炎の起炎菌としては肺炎球菌が最も多いが, 抗生剤の乱用によりPISP, PRSP (Penicillin Resistant Streptococcus Pneumoniae) による感染症が激増しているため適切な抗生剤選択を行う必要があると思われた。
  • 舌扁桃切除術の施行経験
    内田 亮, 千葉 伸太郎, 徳永 雅一, 森脇 宏人, 森山 寛
    2002 年 45 巻 6 号 p. 473-478
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    睡眠時のいびき, 無呼吸を主訴として受診した患者のうち, 精査にて舌扁桃の著明な肥大がその原因と考えられた5症例 (男性4例, 女性1例) に対し, 舌扁桃切除術を施行した。そのうち2症例 (男性) は両口蓋扁桃摘出術も同時に施行して改善し, 残る3症例は自他覚所見とも改善が得られた。全例で睡眠時無呼吸低呼吸指数 : AHI, 及び動脈血酸素飽和度 : SaO2の改善は認められたが, うち1例は睡眠時無呼吸指数 : AI, 睡眠内容や日中過眠の改善には至らなかった。舌扁桃肥大による睡眠呼吸障害はその程度のわりには睡眠障害が強く出現する傾向にあり, 努力性呼吸のパターンになると考えられた。舌扁桃切除術は, あらかじめ気管切開を行う方が安全と思われるが, 超音波メスを用いることで, 出血や術後の腫脹も軽減でき, 気管切開を行わないなど侵襲が少なく, 患者にとって利点が多いと考えられた。
  • 青木 謙祐, 長友 真理子, 重田 泰史, 月舘 利治, 米本 友明, 加藤 孝邦, 武石 明精
    2002 年 45 巻 6 号 p. 479-483
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    今回我々は, 巨大な下顎エナメル上皮腫を経験した。エナメル上皮腫は若年発症が多く, 局所浸潤性に発育し, 局所再発の可能性も高い。また, 悪性化の可能性もある。そのため, 患者の年齢, 腫瘍の浸潤範囲などにもよるが, 根治的な切除法を第一に考える必要がある。本症例においては, 腫瘍が巨大であり, 下顎骨への浸潤が広範囲であったため, 治療法と再建法に難渋した。術式は下顎骨半側切除とし, 再建は下顎角を形成する必要もあり, 広範囲のため, 腓骨皮弁による再建となった。術後咬合不全もなく, 経過良好である。
  • 鼻翼の小穿孔で現れた基底細胞癌
    高橋 吾郎, 上條 篤, 野口 昌彦
    2002 年 45 巻 6 号 p. 484-487
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    70歳男性。右鼻翼の小穿孔で出現した斑状強皮症型基底細胞癌を色素沈着部から8~9mm離して鼻粘膜も含め切除し再建を行った。切除断端陰性であったが, 7ヵ月後に微少隆起および点状発赤の局所再発を認めたため, 再発部より8mm離して切除術を施行した。一般に基底細胞癌は外科的切除で完治が期待できるものの, 再発をくり返す予後不良な例も認められる0斑状強皮症型基底細胞癌は肉眼的に腫瘍辺縁が不明瞭であり深部浸潤傾向が強いため, その切除方針および術後観察には慎重を要する。
  • 洗濯について
    榎本 雅夫, 大西 成雄, 嶽 良博, 齊藤 優子, 池田 浩己, 十河 英世, 船越 宏子, 芝埜 彰, 瀬野 悟史, 硲田 猛真
    2002 年 45 巻 6 号 p. 488-492
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    アレルギー性鼻炎における環境調整はメディカルケアへの依存を軽減し, これのみで症状が改善する例もしばしば経験し, 治療を行う上で有意義な方法である0したがって, 鼻アレルギー診療ガイドラインにも室内ダニ除去が推奨され, その具体的方法が示されている。しかし, これらの主要アレルゲンであるDer p (f) 1, Der p (f) 2は水溶性であるにもかかわらず, ガイドラインには洗濯の励行の重要性が記載されていない。本報告では, 洗濯の効果があるのかについて検討した。
    各種布地による溶出時間とDer 1溶出量, 溶出率, 実際の洗濯によるダニアレルゲン減少度, 漬け置き洗濯の効用などについて検討した。その結果, 布質によってダニアレルゲン吸着度は大いに異なること, 溶出率もそれにより異なること, 漬け置き洗いがより効果的であることなどが明らかになった。これらのことは, 日常の患者指導をする上で直接役立っ事項と考身ている.
  • 部坂 弘彦
    2002 年 45 巻 6 号 p. 493-496
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    Voice therapyは耳鼻咽喉科医と言語療法士 (speech therapist : ST) との連携によって治療を行うことが望ましいが, 本邦では言語療法士 (ST) の人数が極端に少ないのが現状である。耳鼻咽喉科医としてvoice therapyの技術を習得できれば音声障害に対する治療の向上が期待できる。ここではvoice therapyが有効な病態, および具体的な治療法について説明する。Voice therapyが有効な病態としては, 発声に関与する筋肉を無理に使いすぎたり, 誤った発声をするために生じた状態, あるいは発声に関与する筋肉のバランスがくずれて生じるvocal hyperfunctionの病態に対して有効である。さらにvoice therapyの具体的な治療法について述べる。
  • 武山 浩, 山崎 洋次
    2002 年 45 巻 6 号 p. 497-502
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 小児通年性アレルギー性鼻炎に対する小児専用点鼻液を用いたプロピオン酸フルチカゾンとプロピオン酸ベクロメタゾンエアゾール剤との比較検討
    大久保 公裕, 友永 和宏, 島 哲也, 江川 雅彦, 松根 彰志, 水越 文和, 杉田 邦洋, 今中 政支, 馬場 俊吉, 黒崎 貞行, ...
    2002 年 45 巻 6 号 p. 503-516
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    プロピオン酸フルチカゾン (FP) 小児用点鼻液の有効性および安全性を検討するために, プロピオン酸ベクロメタゾン (BDP) エアゾールを対照薬として比較検討した。5歳以上15歳未満の通年性アレルギー性鼻炎患児を対象にプロピオン酸フルチカゾン点鼻液は1回25μg, 各鼻腔1噴霧を1日2回, プロピオン酸ベクロメタゾンエアゾールは1回50μg, 各鼻腔1噴霧を1日2回, それぞれ14日間投与した。プロピオン酸フルチカゾン点鼻液とプロピオン酸ベクロメタゾンエアゾールはほぼ同等の治療効果を示し, 安全性も問題は認められなかった。規定時間内に採血された患児の血中コルチゾール値も治療前後で異常変動は認められなかった。以上の結果より, プロピオン酸フルチカゾン小児用点鼻液は小児アレルギー性鼻炎患者に対し有効かつ安全に使用できることが示された。
  • 東京都内多施設オープン試験成績
    洲崎 春海, 今井 透, 大久保 公裕, 瀬戸 浩之, 難波 真由美, 平野 寿美子, 後藤 穣, 市川 銀一郎, 古川 朋靖, 久松 建一 ...
    2002 年 45 巻 6 号 p. 517-526
    発行日: 2002/12/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    2000年以来3年連続スギ花粉の大量飛散年であった2002年の東京において, 多施設共同でスギ花粉症に対するラマトロバンによる初期治療効果を初期治療群と飛散後治療群とに群別し比較検討した。その結果, くしゃみ発作, 鼻漏, 鼻閉, 日常生活の支障度, 三主徴, Symptom Medication Score はいずれもスギ花粉飛散ピ-ク時以降, 初期治療群が飛散後治療群より有意にスコアを抑制した。特に初期治療群の鼻閉スコアは, ピ-ク時でも軽症レベルであった。また, 副作用も何ら認められなかったことから, ラマトロバンはスギ花粉症の初期治療に有用な薬剤であることが示唆された。
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