耳鼻咽喉科展望
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40 巻 , 1 号
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  • 西山 茂夫
    1997 年 40 巻 1 号 p. 8-9
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 武男
    1997 年 40 巻 1 号 p. 10-18
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 博久
    1997 年 40 巻 1 号 p. 19-33
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    KB親株細胞ならびに当科で樹立したCDDP耐性KB細胞を用いて, 耐性の修飾について基礎的研究を行った。抗癌剤 (CDDP) に耐性となったKB細胞に温熱との併用が耐性克服に有効か否かに関しては, 温熱による効果増強作用がみられ, CDDP耐性克服に有効であった。また温熱にCDDP, さらに膜修飾物質であるcepharanthinあるいはCa2+拮抗剤のverapamilを併用することにより, CDDP耐性KB細胞における耐性の克服について検討した。その結果, これらの薬剤処理では耐性克服はみられなかった。その原因として, CDDP耐性にP-91ycoproteinの関与がないことが考えられた。すなわちCDDP耐性株にP-glycoproteinが認められず, そのP-glycoproteinに影響を与えるといわれているcepharanthinあるいはverapamilが併用効果を示さなかった可能性が示唆された。KB親株細胞とCDDP耐性KB細胞に対し, 温熱処理に加えLAK細胞の感受性を検討した結果, 温熱処理によってLAK細胞の感受性が増強し, 抗癌剤耐性腫瘍への免疫療法の可能性が考えられた。今回のKB親株細胞とCDDP耐性KB細胞に対する温熱処理によるHSPの発現率は, 5~10%と比較的低値であり, HSP発現による温熱耐性はほとんど認められなかった。
  • YAMIK副鼻腔炎治療用カテーテルを用いた臨床的, 細菌学的検討
    宮之原 郁代
    1997 年 40 巻 1 号 p. 34-42
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    YAMIK副鼻腔炎治療用カテーテルを用いて副鼻腔貯留液の排除のみを行い, その有効性について検討した。約3週間の治療で, 自覚症状では, 特に頭痛で90.5%, 後鼻漏で73.1%と著明な改善を認めた。また有意に顔面X線検査で陰影の軽減を認め, サッカリン時間は, 治療の前後で有意に短縮した (p<0.0001) 。副鼻腔貯留液の細菌培養検査で, 病原菌が検出された症例に比べ病原菌が検出されなかった症例においてYAMIK治療が効果的な傾向があった。さらに, 下気道の慢性炎症において重要な役割を担っているインフルエンザ菌について副鼻腔貯留液における検出頻度を検討した。PCR-ハイブリダイゼーションを用いてインフルエンザ菌の外膜蛋白であるP6をコードする遺伝子DNAの有無を検討した結果, 細菌培養検査の3倍の頻度でインフルエンザ菌P6遺伝子DNAが検出された。このことは, インフルエンザ菌による感染が, 実際に細菌培養検査で検出される頻度より多いことを示唆している。
  • 臼井 信郎, 川野 和弘, 原 逸雄, 武田 広誠
    1997 年 40 巻 1 号 p. 43-51
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    閉塞性睡晦時無呼吸症候群 (OSAS) のUPPP改善群 (12例) と非改善群 (11例) を術前・術後における上気道MRIと終夜睡眠検査データで比較検討した。上気道MRI画像から硬口蓋長, 軟口蓋長, 舌上下長, 舌前後長, 咽頭腔左右径, 咽頭腔前後径を計測し, 硬口蓋長を基準値として各計測値を補正した。終夜睡眠検査データからはApnea index (AI) と閉塞型, 混合型, 中枢型の各無呼吸発作成分を抽出し, 各無呼吸回数/hrで検討した。結果 : 1) UPPPは改善群と非改善群の軟口蓋長を有意に短縮させた。2) 非改善群で術後の咽頭腔左右径拡大と舌前後長の短縮に有意差が認められた。したがって, 非改善群は閉塞部位が口腔咽頭腔よりも下方のレベルに存在することを示唆していた。3) 非改善群ではApnea index (AI), 閉塞型無呼吸回数/hrに有意差は認められなかったが, これは中枢型無呼吸回数/hrが改善しないためであった。
  • 渡辺 千寿子
    1997 年 40 巻 1 号 p. 52-61
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    舩坂が開設したチルドレンセンターに通う3名の人工内耳を装用した先天聾児たちの言語発達の経過を報告した。当センターの人的構成は幼児の言語発達を研究している人類学者, 幼稚園園長, 外国語の会話教師ならびに少なくとも二児を育てたことのある母親などで, すべてボランティアである。5歳8ヵ月で装用した女児は1ヵ月後で廻りに解る二語文を発し, 三語文は11ヵ月後, ほぼ1年後に六語文を理解するようになった。5歳で装用した双生児は1週間後に二語文を発し, 三語文は3~4ヵ月後, 六語文は5~6ヵ月後に理解するようになった。この結果ならびに大脳生理学から考えても, 人工内耳は早期装用が望ましい。また, 術後のトレーニングには母親の協力が欠かせなかった。
  • 部坂 弘彦, 太田 史一, 松井 真人, 森山 寛
    1997 年 40 巻 1 号 p. 62-70
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    気管内挿管に伴う喉頭, 気管合併症として咽喉頭痛, 喉頭浮腫, 反回神経麻痺, 喉頭肉芽腫, 喉頭横隔膜症, 気管狭窄, 気管食道瘻について症例を呈示し, その原因, 診断, 治療などについて報告した。このような喉頭, 気管損傷は未然に予防することが重要で, 挿管技術の熟練, 最良の気管内チューブの選択, カブの位置および圧のチェック, 挿管期間中の喉頭, 気管の保護が必要である。また, 治療に関してもその病態がさまざまであるから, それぞれに最適な治療方針で臨まねばならない。
  • 持松 いづみ, 佃 守, 栗原 美樹, 榎本 浩幸, 河合 敏, 池間 陽子, 古川 滋
    1997 年 40 巻 1 号 p. 71-77
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    1985年1月から1995年12月までの11年間に横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室で治療した喉頭癌症例の中, 喉頭全摘術を施行したのは83例である。このうち咽頭皮膚瘻を生じたのは3例 (3.6%) であった。瘻孔例は全例術前に放射線治療が行われている症例であり, 照射量は40から70Gyで照射開始から手術までの期間は1年以内であった。また瘻孔例には頸部郭清術を施行した症例は含まれていなかった。検査値に大きな異常を認めなかった。瘻孔を生じた例の中に術後のドレナージが不十分であったことが原因と思われる症例があり, 創部のドレナージと圧迫固定が大切であると考えられた。また80歳以上の高齢者や消毒剤のアレルギーなどにも注意が必要と思われた。
  • 宮崎 日出海, 春名 眞一, 市川 菊乃, 中村 敏久, 吉見 充徳
    1997 年 40 巻 1 号 p. 78-82
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    耳下腺部に発生したCastleman's diseaseの1症例を報告した。本疾患が耳下腺部に発生する例は非常に稀であり, 本邦では自験例を含めわずか7例であった。病理組織学的には, Hyaline-vasculartypeとPlasma cell typeとに分類され, 共に外科的な根治切除が施行されれば予後は良好とされている。自験例は上記分類のうちHyaline-vascular typeであり, 手術時完全な摘出が施行され, 現時点での再発は認められていない。
    本疾患の術前の鑑別診断は困難であり, そのほとんどが術後の病理組織学的診断に依っている。診断的意義を含めた耳下腺部腫瘍の摘出術を施行する際には, 良性・悪性腫瘍を鑑別した上で, 本疾患の存在も念頭におく必要があると思われた。
  • 大塚 康司, 平出 文久, 下田 雄丈, 吉浦 宏治, 舩坂 宗太郎
    1997 年 40 巻 1 号 p. 83-88
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    短期間のうちに顔面神経麻痺, 難聴, 平衡障害が出現したため来院し, 初診時Ramsay Hunt症候群不全型と診断されたが, その後の精査により肺癌の側頭骨転移癌によることが判明した1例を報告した。患者は34歳の男性で, 既往として平成6年6月より9月まで肺癌の治療歴があり, 上記症状が出現したため同年10月当科を受診しRamsay Hunt症候群不全型と診断されたが, MRI検査により側頭骨の錐体尖端部に腫瘍像が認められ, 骨シンチでも同部位に集積像が認められ, そのほかの骨にも多発性に集積像が認められたために肺癌の側頭骨転移癌と診断した。この症例では側頭骨X線検査では内耳道の拡大は認められなかったが, MRIガドリニウム造影にて内耳道が著明に造影されたので, 側頭骨に転移した癌は硬膜を伝わり内耳道骨壁を破壊せずに, 内耳道底から蝸牛軸へと内耳道の縦軸方向に進展していき, meningeal carcinomatosisの状態となったものと考えた。現在悪性腫瘍にかかっている, あるいは過去にかかったことのある患者では突発性の難聴や顔面神経麻痺が出現した場合には側頭骨転移癌の可能性も考慮すべきである。
  • 横山 和子
    1997 年 40 巻 1 号 p. 89-97
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 小林 はる美, 多田 信平
    1997 年 40 巻 1 号 p. 98-99
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 飯野 ゆき子
    1997 年 40 巻 1 号 p. 100-108
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    小児滲出性中耳炎の遷延化に関係する病態および影響を与える因子について, 最近の文献を中心に述べた。滲出性中耳炎の病態として, 耳管およびび中耳の炎症と, 耳管機能不全が重要な役割を演じており, この両者とも改善しないかぎり, 滲出性中耳炎の遷延化が生ずる。この遷延化のリスクファクターとして, 1) 急性中耳炎の既往 (初回感染の時期, 回数), 2) 性別 (男児), 3) 家族歴 (中耳炎の素因), 4) 哺乳形態 (人工栄養児), 5) 保育園児, 6) 乳突蜂巣の発育不良例, 7) 口蓋裂児, ダウン症児, が挙げられる。これらの遷延化症例でも10歳になればほとんど治癒をみる。しかし10歳をすぎても治癒しない難治症例の病態については, 今後解明を進める必要がある。
  • 北村 正樹
    1997 年 40 巻 1 号 p. 109-112
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/08/16
    ジャーナル フリー
  • 畔柳 達雄
    1997 年 40 巻 1 号 p. 113-120
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 小形 章, 大内 利昭, 神崎 仁, 井上 泰宏, 大平 達郎, 吉原 重光, 佐藤 靖夫, 増野 博康
    1997 年 40 巻 1 号 p. 121-126
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    ペントキシフィリン300mg徐放錠 (トレンタール 300 ®) のめまいに対する有用性を検討した。対象は耳性めまい, メニエール病, 良性発作性頭位眩量症 (BPPV) などの末梢性めまいを中心とする70例である。70例中めまい症状の全般改善度は「著明改善」が2例 (2.9%), 「改善」が28例 (40%), 「やや改善」が33例 (47.1%) で, 「改善」以上の効果を示したものが42.9%, 「やや改善」以上が90.0%であった。70例中3例に副作用を認めたが, いずれも軽微で内服を中止せずに軽快した。併用薬剤の有無や副作用なども考慮した有用性は「有用」例は32例 (45.7%), 「やや有用」例は30例 (42.9%) であった。以上の点からペントキシフィリン300mg徐放錠 (トレンタール300 ®) はめまいに対して有用で安全な薬剤であると考えられた。
  • 田村 嘉之, 坂井 真
    1997 年 40 巻 1 号 p. 127-131
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    我々は放射線性口内炎21例, アフタ性口内炎7例, 急性咽頭炎4例, 術後性咽頭炎3例を対象に, プロポリス入りチューインガムによる臨床的改善度と安全性を検討した。1日投与量は10mg/3枚とした。
    [結果] 放射線性口内炎15例の全般改善度は53.3%, アフタ性口内炎例と急性咽頭炎11例の全般改善度は100%であった。投与中止例の理由は舌や咽頭への刺激痛が3例, 嚥下痛の悪化が1例, 義歯への付着が2例であった。プロポリス投与による副作用は認められなかった。
    [結論] プロポリスは健康食品であることを考慮すれば, 我々の結果はほぼ満足のいく結果と考える。
  • 加我 君孝, 八木 聰明, 竹森 節子
    1997 年 40 巻 1 号 p. 132-136
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    基礎疾患に脳梗塞後遺症あるいは脳出血後遺症をもち, 抑うつ, 不安・イライラ感等の精神症状を伴う患者で, めまい, 耳鳴りを主訴とする患者76例に塩酸インデロキサジンを1日3回, 8週間経口投与し, めまい, 耳鳴りに対する効果を検討した。めまいについては回転感を訴えていたのは25例であり, その中で軽度改善以上が21例88%, 動揺感の訴えは38例にあり, 軽度改善以上は34例89%, 平衡障害が23例で, 軽度改善以上は22例96%であった。聴覚障害については耳鳴りを訴えていたのは29例で軽度改善以上は11例38%, 難聴は19例で軽度改善以上は2例11%であった。この結果, 本剤は自覚症状の改善薬としても有用であることが確認された。
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