耳鼻咽喉科展望
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39 巻 , 4 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 口腔粘膜に限局した無害な病変
    西山 茂夫
    1996 年 39 巻 4 号 p. 346-347
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 気管食道科・頭頸部外科の問題点
    村上 泰
    1996 年 39 巻 4 号 p. 348-361
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    甲状腺癌切除後の気管壁再建では, 再建された枠組みの物性が重要で, 気道としての腔を確保するための硬度と, 外力に耐える弾力性とを兼ね備えている必要がある。そのためには気管端々吻合が理想的ではあるが, 欠損幅が少なくその必要のないものや, 欠損が長すぎて縫合部過緊張の危険のあるものでは, 二次的再建法が行われる。これにもいろいろな方法が報告されているので, 文献的に調査し, 著者の経験例を含めて検討した。側壁は肋骨などの強固なもので充分な高まりを造る一方, 前壁は弾力性のある耳介軟骨が適切であることを強調した。
  • 片山 昇
    1996 年 39 巻 4 号 p. 362-377
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    現在さまざまな環境汚染因子が我々の健康や生活を脅かしているが, 近年増加の一途をたどっているアレルギー性疾患とこの環境汚染因子とのかかわりがクローズアップされてきている。今回, アレルギー性鼻炎発症で重要な働きをしている肥満細胞に対する汚染因子-ホルムアルデヒド, 及び紫外線-の影響についてマウスを用いたモデル実験を行った。BMMC (bone marrow derived mast cell) はマウス骨髄細胞を培養することによって得られる粘膜型類似肥満細胞であるが, ホルムアルデヒドと共に培養することでヒスタミン含有量・遊離率や細胞表面IgEレセプター数の増加したBMMCが誘導された。このことからホルムアルデヒド暴露によりアレルギー反応の誘発促進・増強を起こすことが推察された。また紫外線(UVB)を照射された後培養, 誘導されたBMMCはその出現率及びヒスタミン遊離率が低下していた。しかしヒスタミン含有量や細胞表面IgEレセプター数は増加した。紫外線(UVB)は免疫機能を抑制するが, 肥満細胞に対しても抑制的に働きアレルギー反応を抑え込む手段となり得る可能性がある。
  • 原口 秀俊, 大久保 仁, 古宇田 寛子, 前原 浩史, 小松崎 篤
    1996 年 39 巻 4 号 p. 378-380
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    含漱の効果とは病原細菌の洗浄除去によると考えられるが, 含漱の際, 含漱液が解剖学的にどの領域にまで到達しているかについては文献的に記載がない。今回われわれは含漱液として造影剤混合水を用い, 透視下に含漱液の到達範囲を観察した。生来健康な成人21名(男性11名, 女性10名)を対象とした。
    結果:含漱の型は含漱液の到達範囲の差により3型に分類された。第1型は含漱液が口狭にまで到達するもの(口狭型), 第2型は含漱液が舌根に到達するもの (舌根型), 第3型は含漱液の一部が喉頭蓋谷から下咽頭に達するもの(下咽頭型)である。対象とした21例では口狭型が11例 (52.4%), 舌根型が6例 (28.6%), 下咽頭型が4例 (19.0%) であった。男女別に検討すると男性では口狭型, 舌根型, 下咽頭型がそれぞれ4例, 4例, 3例とほぼ均一であるのに対し, 女性では7例, 2例, 1例と口狭型の割合が高かった。
  • 前原 浩史, 原口 秀俊, 石川 紀彦, 文 明哲, 高峰 敦, 合津 和央, 小松崎 篤
    1996 年 39 巻 4 号 p. 381-386
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    最近副咽頭間隙に発生した神経鞘腫の2症例を経験したので文献的考察を加え報告した。症例1は44歳の女性で,右耳下部および咽頭側壁腫脹を主訴としていた。CT,MRIにて術前診断として神経鞘腫を疑い頸部切開法にて手術を行った。症例2は62歳の女性で,左咽頭側壁腫脹を主訴としていた。術前診断として耳下腺深葉由来の良性腫瘍を疑い頸部切開法にて手術を行った。2症例とも迷走神経やその他の脳神経との連続はなく,術後の神経脱落症状も認めなかったため起源神経は不明であった。
  • 平成7年度のスギ・カモガヤ花粉症
    長山 郁生, 佐藤 尚夫, 古川 仭
    1996 年 39 巻 4 号 p. 387-392
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    平成7年度にスギ花粉症の大流行をみたことを契機として, 石川県における花粉症患者の実態を調査した。対象としたのはスギとカモガヤについてであり, 県内の医療機関に患者数に関するアンケート調査を行った。また一医院における過去6年間の患者の変動について検討を行った。46施設 (回答率83.6%) から回答がえられ, そのうち30施設から患者数が報告された。その結果, 平成7年度にみられたスギ花粉症患者は7930人でカモガヤ患者数は5595人であった。一医院の結果によればスギとカモガヤの患者数は相反しており一方が多い場合は他方が減少するという関係を示した。スギ花粉飛散数と患者数との関係についてみると累積花粉数が50%に達する頃に患者数はピークに達し, 過半数の患者はこの時点で受診を終えていた。これはごく少量の花粉により発症する患者群の存在を意味している。
  • 原 順, 日吉 正明, 緒方 正彦
    1996 年 39 巻 4 号 p. 393-395
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    喉頭に発生する血管腫は比較的稀な疾患である。治療法は確立したものはないが, 術後の搬痕や器質的欠損を残さないものが望ましい。
    今回, 81歳の男性に, オルダミンを使用した硬化療法を施行し良好な結果を得たので, 各種の治療法との比較検討を含めて報告した。
  • 菊池 康隆, 富谷 義徳, 関 哲郎, 矢部 武, 本多 芳男, 太田 正治
    1996 年 39 巻 4 号 p. 396-404
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    今回我々は稀な内頸静脈血栓症の2症例を経験したので報告した。症例1は41歳の男性で, 気管切開術創からの炎症の波及による頸部蜂窩織炎, 頻回の中心静脈カテーテルの留置に起因する左内頸静脈血栓症と思われた。症例2は57歳の男性で, 特発性の左内頸静脈血栓症と考えた。2症例ともリング状増強像などの特徴的な造影CT所見から診断は比較的容易であった。しかし, 血栓の占拠範囲の確定には静脈造影がきわめて有用であった。
    症例1は左内頸静脈とともに血栓を除去したが, この手術操作が原因と思われる新たな血栓形成により後日左腋窩静脈から中枢側が閉塞したため左上肢の腫脹が出現した。症例2は抗血小板療法を行ったところ, 画像診断 (造影CTおよびMRI) 上血栓の消失をみた。
    以上より内頸静脈血栓症では, 血栓静脈自体への外科的治療は肺塞栓など血栓の遊離に伴う重篤な合併症を助長する危険性があるため慎重に行う必要があることを再認識した。
  • 浅井 和康, 飯田 誠, 石井 正則, 長谷川 洋機
    1996 年 39 巻 4 号 p. 405-410
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    全身麻酔 (以下全麻) 下に施行した内視鏡下鼻内副鼻腔手術症例1: 3例について検討した。手術の所要時間を調査し局所麻酔における手術時間と比較したところ, 前者は平均78.8分, 後者は90.3分と全麻における手術時間の方が短く, また出血量の増加や重篤な手術合併症もとくにみられなかった。従来副鼻腔手術は全麻で行うと出血量が多いなどといった理由から行われることが少なかったが, 全麻の技術の進歩と社会的な背景の変化から, 全麻下での内視鏡下鼻内副鼻腔手術は積極的に試みられるべきであると考える。
  • 筒井 末春
    1996 年 39 巻 4 号 p. 411-415
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 小林 はる美, 多田 信平
    1996 年 39 巻 4 号 p. 416-418
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 湯浅 涼
    1996 年 39 巻 4 号 p. 419-425
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    1988年11月フィブリン糊を用いた鼓膜形成術 (接着法) の第一例が行われ, その後7年間に約3,000例を経験した。単一の術式で多数の慢性中耳炎の手術を行った結果, 大多数の慢性中耳炎は鼓膜形成術のみで治癒することが判明した。「年数回耳漏があるような耳がなぜ鼓膜形成術のみで治るか?」「大移植弁が穿孔縁からのみの栄養血管で生着するか?」などの疑問を提示して, それに対して筆者なりの考察を加えてみた。慢性中耳炎の治療に対する新たな見解を述べ, 今後の討論項目を提示した。
  • 1996 年 39 巻 4 号 p. 426-445
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 畔柳 達雄
    1996 年 39 巻 4 号 p. 446-455
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 古川 滋, 佃 守, 三上 康和, 小勝 敏幸, 河野 英浩, 栗原 美樹, 加賀田 博子
    1996 年 39 巻 4 号 p. 458-463
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    26例の成人慢性副鼻腔炎患者にクラリスロマイシン200mgを1日1回朝食後に内服投与した。4週目に比べて12週目での臨床治療成績が向上していた。12週目での自覚症状の改善率は鼻閉は約40%, 嗅覚障害は約30%であったが, 鼻漏や後鼻漏などの他の症状はおよそ70%改善していた。12週目での他覚所見の改善率は全ての項目でおよそ60%であった。経過中に副作用の認められた症例はなく, CAMの少量長期投与療法の臨床的な有効性が確認された。
  • 富谷 義徳, 中島 庸也, 森山 寛
    1996 年 39 巻 4 号 p. 464-466
    発行日: 1996/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    慢性副鼻腔炎にて内視鏡下鼻内手術を施行した初回手術例14例を対象にLevofloxacin (LVFX) の組織内濃度の検討を行った。術前にLVFX200mgを内服し, 術中鼻腔内や副鼻腔内のポリープもしくは浮腫状の粘膜を採取した。同時に血液を採取し組織および血清中のLVFX濃度を測定した。血清中濃度は0.67-3.35μg/mlに分布し, 平均1.73μlであった。一方組織内濃度は0.86~4.02μg/gに分布し平均2.40μg/gであり, 血清中濃度の1.39倍であった。この組織内濃度は慢性副鼻腔炎の主要検出菌であるS. aurens, S. pnemoniae, H. influenzaeおよびPeptostreptococcusに対するLVFXのMIC90を上回る値であり, 今回の検討から他の抗生剤が無効の慢性副鼻腔炎や, LVFX 1回100mg, 1日3回投与にて改善を認めない難治性の慢性副鼻腔炎症例に対してはLVFXの1回200mg, 1日3回内服を考慮することも一法と考えられた。
  • 1996 年 39 巻 4 号 p. e1
    発行日: 1996年
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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