耳鼻咽喉科展望
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40 巻 , 3 号
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  • アフタ性病変
    西山 茂夫
    1997 年 40 巻 3 号 p. 254-255
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • メニエール病モデルとしての検討
    草刈 潤, 大久保 英樹, 伊東 善哉, 原 晃
    1997 年 40 巻 3 号 p. 256-265
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    モルモットの内リンパ管および嚢を閉塞することにより内リンパ水腫を作製し, この動物のメニエール病蝸牛症状に対する類似点や相違点について, 我々が今までに研究・報告してきた結果を総括し, さらに若干の文献考察を加えて電気生理学の立場から検討した。このような方法で作製された内リンパ水腫動物はメニエール病に特徴的な低音域から発症する進行性難聴 (複合活動電位域値上昇) を呈しており, 若干の相違点もしくは更に検討を要する点などはあるものの, この点を念頭におけばメニエール病のモデル動物として十分利用可能であると考えられた。さらに, 蝸牛内リンパ電位は早期に低下し血管条の機能障害を示していたが, これのみでは難聴発症の機序は説明不可能であった。また, 結合音耳音響放射は複合活動電位よりも早期に変化し, メニエール病においても難聴発作を予知出来る可能性を示唆していた。
  • 小勝 敏幸
    1997 年 40 巻 3 号 p. 266-279
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    頭頸部進行癌に対し5-Fluorouracil (5-FU) をシスプラチン (CDDP) に先行させて併用するCF療法変法に, さらに加える薬剤としてCyclophosphamide (CPM) を選択し, CPM400mg/m2 (day3) を併用した3剤併用療法を考案し50例に施行したが, CR率の有意な向上は認められなかった。次に5-FUのBiochemical modulatorであるMethotrexate (MTX) とLeucovorin (LV) をCF療法変法に組み合わせた4剤併用療法を考案し, 培養細胞による制癌剤感受性試験を行った。結果はMTXの先行処理で5-FUの制癌効果の増強を認め, LVは投与順にかかわらず5-FUの制癌効果の増強を認めた。臨床応用では5-FU800mg/m2/day (day1~5) 持続点滴, MTX30mg/m2 (day1), LV20mg/m2/day (day1~5) 静注, CDDP60mg/m2 (day4) 点滴静注を50例に施行し, 45例に2コース完燧し重篤な副作用はなく, 効果判定はCR率33%, 奏効率87%で従来のCF療法変法と比較してCR率が有意に上回る結果を得た。
  • 渡辺 宏
    1997 年 40 巻 3 号 p. 280-291
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    非ポジキンリンパ腫における各種遺伝子発現からみた予後因子について検討した。137症例についてEBERsに対する生体内局所ハイブリダイゼーションを行った。また102症例についてP53蛋白, bcl-2蛋白, c-myc蛋白及びmdm-2蛋白に対する免疫組織化学染色を行った。非ポジキンリンパ腫137症例中EBERs陽性率は17.5%であり, また非ポジキンリンパ腫102症例中P53蛋白陽性率は59.8%, bcl-2蛋白陽性率は78.4%, c-myc蛋白陽性率は49.0%, mdm-2蛋白陽性率は14.7%であった。EBERsに関して生存率及び非再発生存率は有意差を認めず, またその他の遺伝子蛋白に関して生存率は有意差を認めなかった。しかしP53の過剰発現及びbc1-2の発現に関して非再発生存率は有意差を認めた (P<0.01) 。変異型P53の出現により, 抑制機能の低下を認め, P53の過剰発現及びbc1-2の発現は非ポジキンリンパ腫における臨床経過及び治療効果に重要な役割を示すと考えられた。
  • ヒスタミン免疫組織染色を中心に
    長谷川 達哉
    1997 年 40 巻 3 号 p. 292-306
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鼻アレルギー患者のヒト下鼻甲介およびモルモット鼻アレルギーモデルの各鼻甲介における肥満細胞, 好酸球の分布, 個々の肥満細胞のヒスタミン含有度を免疫組織染色により組織化学的に検討した。更にヒトにおいては, 肥満細胞のIgE陽性度をあわせて検討した。その結果, ヒトの下鼻甲介の上皮表層では, 鼻アレルギーの場合, 肥厚性鼻炎の場合より肥満細胞および好酸球の数は増加していた。また個々の肥満細胞の膜表面に結合しているIgE量は鼻アレルギーに多かったが, 同一個体の下鼻甲介での前方と後方とで明らかな差は認めなかった。肥満細胞に発現するヒスタミンは肥厚性鼻炎, 鼻アレルギーともに上皮表層では深部固有層に比べて少なかった。一方, 卵白アルブミンを吸入感作させたモルモットの鼻アレルギーモデルでは, 鼻アレルギーの成立過程で, 肥満細胞のヒスタミン産生が増加する様子が観察されたが, ヒト鼻粘膜肥満細胞においてみられるような, ヒスタミン発現の組織深度による勾配は認められなかった。これらの結果は鼻アレルギーにおける肥満細胞の種特異性や機能的多様性を示唆するものである。
  • 直達音声と電話音声の比較
    岡田 卓也
    1997 年 40 巻 3 号 p. 307-316
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    240例の音声 (持続母音/a/) 資料のうち, 声帯振動が極度に不規則であったり全く振動していないと思われる27例を除いた213例を対象に電話回線を通す前後の音声資料から得られたPPQ, APQ, NNEaの3種類の音響パラメータに関して, 電話回線による変化の傾向, 直達音声と電話音声の相関関係, 嗄声度別に分類したグループ間の分離度を比較検討した。
    その結果, 電話回線を通す前後の音響パラメータの間には強い相関関係がみられ, また, その変化に一定の傾向を認めた。3種類の嗄声度に分類したグループの分離度についてウィルクスのΛ統計量を計算したところ, グループ間の分離度には大きな差はなかった。
    以上より, 電話音声に対しても従来の音響学的分析法が適用可能であるという結論を得た。
  • 松脇 由典, 春名 眞一, 中村 敏久, 市川 菊乃, 吉見 充徳
    1997 年 40 巻 3 号 p. 317-323
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    近年の抗生物質の開発進歩に伴い, 幼小児の急性副鼻腔炎に続発する重篤な合併症の発症は減少し, またその治療法も保存的なものが中心で手術的治療を必要とする症例は少ない。我々の症例でも眼窩蜂窩織炎を合併した1歳児の急性副鼻腔炎に対し約1ヵ月の保存的治療にて症状の軽減は認められた。しかし, 鼻内所見で中鼻道に膿性鼻汁やCT画像上, 上顎洞に明らかな膿嚢胞様の陰影を認めたので, 内視鏡を用い鼻内的に上顎洞膜様部を開放排膿し, 2ヵ月後にはCT画像にて著明な改善が認められた。
    したがって, 幼小児においても保存的療法にて治癒が遷延する場合には, 内視鏡下に, 鼻副鼻腔に対する侵襲を最小限に抑えた外科的処置が有効であると考えられた。
  • 濱田 幸雄, 深見 雅也, 青木 基, 小島 博巳, 林 成彦, 山口 展正
    1997 年 40 巻 3 号 p. 324-328
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鼻出血を主訴とするオスラー病 (遺伝性出血性末梢血管拡張症) の5症例を経験した。オスラー病は, 多発性末梢血管拡張, 反復する同部からの出血, 遺伝性を3主徴とする疾患で, 鼻出血を主訴とすることが多く, その止血にはしばしば難渋することが多い。今回, ガーゼタンポンによる圧迫, 鼻中隔粘膜電気焼灼術, 下鼻甲介粘膜内フィブリングルー注入, 下鼻甲介粘膜切除及び皮膚移植など種々の治療法を試みたが, いずれも一時的な治療効果しかなく, 長期的な経過観察が必要と思われた。今後集約的な治療法の確立が必要であると考える。
  • 添田 一弘, 柳 清, 内田 豊, 飯田 誠, 菊池 康隆
    1997 年 40 巻 3 号 p. 329-333
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    石灰化上皮腫 (calcifying epithelioma) は1880年Malherbeにより初めて独立疾患として報告された皮下組織に関連して発症する良性腫瘍である1) 。毛母由来の良性腫瘍で, おもに皮膚科領域で扱われ, 当科領域では報告が意外と少ない。今回, 我々は23歳男子の右耳前下部に発生した石灰化上皮腫の1例を経験した。腫瘍は皮下脂肪組織内に存在し, 周囲との癒着はなく, 摘出は容易であった。
    本症例は, その発生部位からみて, まず耳下腺原発の腫瘍と考えられたが, 摘出組織はこの部位には稀な腫瘍であった。耳下部およびその周囲は種々の組織が錯綜しており, そこに発生する腫瘍の最終診断は摘出後の病理組織診断あるいは生検によらねばならない例が少なくない。
  • 佐々木 信嘉
    1997 年 40 巻 3 号 p. 334-338
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 尾尻 博也
    1997 年 40 巻 3 号 p. 339-341
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 小林 俊光, 八木沼 裕司, 末武 光子, 高橋 由紀子
    1997 年 40 巻 3 号 p. 342-346
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    耳管閉鎖不全に基づく耳疾患には, 鼓膜に異常のない耳管開放症のほかに, 中耳真珠腫, 滲出性中耳炎, 中耳アテレクタシスなどがある。
    中耳真珠腫の25%に耳管閉鎖不全に基づく鼻すすり癖が誘因と考えられる症例が認められた。診断に当たっては, 耳管閉鎖不全の存在を疑うことが重要であり, とくに真珠腫では両側耳に病変のある弛緩部型真珠腫, 滲出性中耳炎では鼓膜内陥の強い貯留液の少ない症例においては, 鼻すすり癖の綿密な問診と鼻すすり時の鼓膜内陥また中耳腔陰圧形成の確認が必要である。
    治療に当たっては, 鼻すすり癖と病変の関係を患者に理解させることが, 再発防止に重要である。重症例では開放耳管に対する治療が主病変の治療とともに必要であり, 開放耳管の効果的治療法の開発が待望される。
  • 特にH2拮抗薬とプロトンポンプ阻害薬について
    北村 正樹, 景山 茂
    1997 年 40 巻 3 号 p. 347-352
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 畔柳 達雄
    1997 年 40 巻 3 号 p. 353-360
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 一般臨床試験
    山下 敏夫, 久保 伸夫, 古川 昌幸, 池田 浩己, 川村 繁樹, 神田 晃, 井野 千代徳, 北尻 雅則, 岩井 大, 喜多 淳, 南 ...
    1997 年 40 巻 3 号 p. 361-376
    発行日: 1997/06/15
    公開日: 2011/08/16
    ジャーナル フリー
    通年性鼻アレルギー患者50例を対象としてONO-1078の有効性, 安全性および有用性について検討した。最終全般改善度の改善率は「中等度改善」以上で74.5% (35/47例) であった。4週後の症状別改善度の改善率は「改善」以上で, くしゃみ発作, 鼻汁および鼻閉に対して, それぞれ65.0% (26/40例), 70.0% (28/40例) および87.5% (35/40例) であり, 鼻閉に対する改善率が最も高かった。鼻所見のうち, 下甲介粘膜の腫脹, 鼻汁中好酸球数に対して, それぞれ62.5% (25/40例), 60.0% (12/20例) の改善率であった。副作用は6例 (12.2%) にみられ, その内容は「下痢」2例, 「下痢・腹痛」1例, 「腹痛」2例, 「腹部膨満感」1例であり, その程度はいずれも軽度で, 重篤なものはなかった。有用率は「有用」以上で71.7% (33/46例) であった。
    以上より, ONO-1078は通年性鼻アレルギーに対して有用であり, 安全に使用されうる薬剤であると考えられた
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