耳鼻咽喉科展望
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42 巻 , 4 号
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  • 良性腫瘍 (IV)
    西山 茂夫
    1999 年 42 巻 4 号 p. 6-7
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 衞
    1999 年 42 巻 4 号 p. 350-357
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    The positional nystagmus test is one of the most essential vestibular tests. Types of the positional nystagmus frequently suggest lesions of vertigo or dizziness. In the peripheral lesions, paroxysmal positional vertigo is the most common. They are direction-changing torsional nystagmus, or geotropic nystagmus. These types of nystagmus are occasionally mixed together, thus giving an impression of central lesions. Effects of tympanoplasty on the vestibular system was studied by observing nystagmus one day after the surgery. Half of the patients showed positional nystagmus beating toward the operated side. Tympanoplasty affects the vestibular system, especially the otolithic organ by vibratory effect of the surgical drill.
    Several cases of periodically changing positional and positioning nystagmus are presented. All showed unremarkable findings on the neurological tests and brain MRI. The majority showed a direction-changing geotropic nystagmus and a down-beating nystagmus. The direction and type of the nystagmus frequently changed. The direction changing geotropic type often altered into the apogeotropic type, or was mixed with a down-beating nystagmus. A vascular disorder within the brain stem or cerebellum was suspected. The above findings support the importance of a nystagmus test, even when the MRI findings are unremarkable.
  • 松脇 由典, 春名 眞一, 深見 雅也, 吉見 充徳, 森山 寛
    1999 年 42 巻 4 号 p. 358-367
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    近年, 気道系とくに上気道でのNOの産生が明らかとなり, その作用の一部として気道粘膜線毛運動の制御作用, 抗菌, 抗ウイルス作用などが報告されている。
    今回我々は, 鼻副鼻腔疾患を, 1) 鼻中隔弯曲症群, 2) 慢性副鼻腔炎群, 3) アレルギー疾患群の3群にわけ, それぞれの呼気中NO濃度を口腔経由, 外鼻孔経由, 術前, 術後に測定し比較検討した。アレルギー疾患群の外鼻孔経由呼気中NO濃度は, 慢性副鼻腔炎単独群, 鼻中隔弯曲症単独群と比較して有意に高値を示し, アレルギー疾患においては鼻副鼻腔で産生されるNOが何らかの役割をもっていると考えられた。また内視鏡下鼻内手術後早期には呼気中NO濃度は減少し, その後上昇した。術後6ないし12ヵ月では, アレルギー疾患群では術前より低値を, 慢性副鼻腔炎疾患群では高値を示す傾向があった。
    また慢性副鼻腔炎群, アレルギー疾患群を対象とした免疫組織学的検討においては, iNos抗体では上皮線毛周囲に強陽性像を, 杯細胞, 腺組織に陽性像を認め, またeNOS抗体では血管内皮細胞, 血管平滑筋に陽性像が観察された。
  • 西川 益利, 西川 恵子
    1999 年 42 巻 4 号 p. 368-373
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    メニエール病とメニエール病以外の症例において蝸電図検査を行った。刺激音を小さくしていくときに認められる, CMの潜時の遅れ (delayed CM) について検討した。delayed CMは1,000Hzトーンバースト刺激のほうが, 500Hzトーンバースト刺激より認めやすかった。delayed CMを認めた症例は, delayed CMを認めない症例より平均聴力が良好で, AP振幅も大きい傾向にあった。500Hzトーンバースト刺激では低音域の保存されている症例でdelayed CMを認めやすく, 1,000Hzトーンバースト刺激では高音域が保たれている症例にdelayedCMを認めやすかった。メニエール病とメニエール病以外の症例の間では, delayed CMの出現の有無において, 差異は認めなかった。
  • 飯田 実, 部坂 弘彦, 松井 真人, 太田 史一, 石井 正則, 森山 寛
    1999 年 42 巻 4 号 p. 374-379
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    急性喉頭蓋炎170例の臨床的検討を行った。170例中男性106例, 女性64例であった。平均年齢は47.0歳であった。発症の季節性はみられず, 症状の大多数が咽頭痛・嚥下痛であり呼吸困難は28.2%であった。気管切開術は3例 (1.8%) で行われ, 致死例はなかった。
    咽頭痛発現から呼吸苦が生じるまでの期間が短い症例 (激症型) は炎症初期段階にある傾向のため増悪をきたす可能性がある。したがって, より厳重に呼吸状態をチェックし積極的に気道確保を行うべきであると考えられる。
  • 堀口 章子, 下出 祐造, 岩崎 紀子, 鈴鹿 有子, 友田 幸一
    1999 年 42 巻 4 号 p. 380-384
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    Derlackiが1952年に初めて提唱したアレルギー性中耳炎とは, 特徴としてアレルギー疾患の合併, 耳漏や中耳肉芽に好酸球が証明される, ステロイドを含む抗アレルギー剤が有効であり, 抗生剤治療に抵抗性があり, 原則として手術は行わないことが挙げられている。
    今回私共は本疾患2症例を経験したので報告する。
    症例1は49歳女性で, SWEET病と成人発症の気管支喘息があり, 喘息発作が起こると耳漏の排出がみられた。換気チューブを挿入, かつステロイド内服療法で良好な結果を得ている。症例2の50歳女性もアレルギー性鼻炎, 気管支喘息があり, 保存的治療を試みたが, グラム陰性桿菌が耳漏より持続的に検出され中耳の換気が3ヵ月以上にわたって不良なため敢えて右鼓室形成術を施行した。鼓室粘膜には好酸球が多数存在し粘膜下にも浸潤していた。2症例とも現在経過良好である。これらの症例はIgE増多を認めなかったため, 好酸球性中耳炎と考えられた。
  • 稲葉 岳也, 志和 成紀, 内田 亮, 浅香 大也, 中村 将裕, 松井 真人, 中島 康博, 山口 展正
    1999 年 42 巻 4 号 p. 385-390
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    喉頭結核の3症例を経験した。すべての症例に喀痰から結核菌が検出され, 胸部X線上, 肺野に陰影を認めたため, 肺結核に合併した喉頭結核と診断された。症例1は声帯に肉芽腫様病変を認めたが, 抗結核剤による内科的治療が有効で, 喉頭所見も著明に改善した。症例2は声帯の肉芽腫様病変からの組織診にて, 典型的な病理像を示した。症例3は仮声帯から声帯にかけて白苔が付着し, 声門下より多量の喀痰が喀出されていたため, 早急に内科的治療を開始したが粟粒結核による呼吸不全によって不幸な転帰をとった。喉頭結核は肺結核に合併することが多いため喀痰より結核菌が検出されることが多い。また, 喉頭に結核菌が存在しているため, 喉頭を診察する際や, 生検の際に検者が感染する可能性がある。また, 肉芽腫様病変を示すことが多いため, 肉眼的に悪性腫瘍との鑑別を要することがある。診断に至る期間が長期にわたるほど集団発生の危険も高率化し, 新たな患者発生を招くなど多くの問題をはらんでいるため, 早期診断, 早期治療が必要である。
  • 嶽 良博, 榎本 雅夫, 芝埜 彰, 硲田 猛真, 斉藤 優子, 十河 英世, 藤木 嘉明, 遠藤 朝彦
    1999 年 42 巻 4 号 p. 391-395
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    増加するスギ花粉症の診断には, 皮膚試験や特異的IgE抗体測定によるアレルゲンの同定が必要である。皮膚試験は検査による苦痛, アナフィラキシーショックへの対応, 検査技術の熟練などの短所もあるが, 検査料が高く, 診断までの日数のかかる特異的IgE抗体測定に比べて診断が短時間で, 費用も安く, 患者も直視的に理解できる検査と考えられる。今回, 皮膚試験の再評価のために感度の高いルミワードイムノアッセイによるスギ特異的IgE抗体陽性例を対象に皮膚試験を検討した。ルミワードイムノアッセイと皮内テストとの全体一致率は88.4%, 陽性一致率は95%, 陰性一致率は59.3%であった。皮膚反応を時間経過とともに観察すると, 皮内反応は, 5分で56.7%, 10分で73.3%が陽性となり, スクラッチテストでは, 5分で76.7%, 10分で90%が陽性となった。スクラッチテストの方が皮内テストより感度が良い結果となったが, 診断試薬の抗原量, 抗原活性の安定性などの問題が今後の課題である。
  • 慢性副鼻腔炎に対するカルボシステインとマクロライド剤の併用効果
    立川 隆治, 平田 したう, 福島 典之, 平川 勝洋, 夜陣 紘治
    1999 年 42 巻 4 号 p. 396-408
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    広島大学耳鼻咽喉科および関連施設耳鼻咽喉科外来を受診した慢性副鼻腔炎患者106例を対象として, 無作為にE群 (エリスロマイシン単独群) とEC群 (エリスロマイシン, カルボシステイン併用群) の2群に分けて8週間治療を行い, 臨床効果を検討するとともに投与前と投与8週後に後鼻漏を採取し, その成分の変化を検討した。
    1) エリスロマイシン単独およびカルボシステインとの併用投与により, いずれにおいても自覚症状, 他覚所見およびX線所見の改善が認められた。全般改善度において中等度以上の改善を認めた症例はE群で48.1%, EC群では42.3%であった。軽度改善以上で比較すると, E群の77.8%に対しEC群では92.3%とやや高い改善率であった。
    2) 慢性副鼻腔炎治療前の後鼻漏成分では, 重症例ほどシアル酸 (S), フコース (F) の濃度は高く, 治療後の改善度の高かった症例では, S/F値の低下, フコースの上昇が認められた。
    3) エリスロマイシン単独およびカルボシステイン併用投与による慢性副鼻腔炎の治療効果にはS/F値の低下が密接に関与することが示され, 慢性副鼻腔炎の治癒過程においてS/F値がその指標となりうることが示唆された。
  • 小島 博己, 森山 寛
    1999 年 42 巻 4 号 p. 409-413
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    真珠腫や中耳根治手術後の後遺症 (open cavity problem) などの症例に乳突腔充填術が行われることがある。しかし, この乳突腔充填手術では術後長期にわたり, 削開骨面, 粘膜や術創の周囲組織から滲出液の排出が持続し, 移植組織の乾燥が遅延したり, 耳後部の血腫やそれに続く感染を引き起こすことがある。今回17例の症例に対して, 乳突腔充填手術術後に持続吸引チューブを耳後部皮下に数日間留置することにより, 短期間で創部と耳内の乾燥を図ることが可能となった。
  • 弛緩部陥凹 (限局型真珠腫) を伴った先天性乳突腔型真珠腫
    森山 寛, 小島 博己, 田中 康広, 宮崎 日出海, 青木 和博
    1999 年 42 巻 4 号 p. 414-420
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 若倉 雅登
    1999 年 42 巻 4 号 p. 421-423
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 氏田 万寿夫
    1999 年 42 巻 4 号 p. 424-426
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 上出 洋介
    1999 年 42 巻 4 号 p. 427-429
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 北村 正樹, 景山 茂
    1999 年 42 巻 4 号 p. 430-433
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • K医大, 移植のための腎摘出事件
    畔柳 達雄
    1999 年 42 巻 4 号 p. 434-446
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 鵜飼 幸太郎, 坂倉 康夫, 竹内 万彦, 増田 佐和子, 湯田 厚司, 大川 親久, 緒方 俊行
    1999 年 42 巻 4 号 p. 447-458
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    スギ花粉症の患者30例を対象に, 甜茶ポリフェノール含量を高めた飲料 (甜茶エキス80mg/日) をスギ花粉飛散前に投与を開始する初期投与群 (15例) と発症後投与群 (15例) に投与し, スギ花粉飛散前期における鼻症状, 眼症状および併用薬剤使用状況を調査し, その有効性, 安全性および有用性について検討を行った。
    初期投与群と発症後投与群を比較したところ, 花粉症発症1週目, 2週目ともsymptom scoreには差が認められなかったが, medication scoreおよびsymptom-medication scoreには, 統計学的に有意な差が認められた。
    試験終了時の医師による最終総合評価では, 初期投与群で「中等度改善」以上が53.3%を占め, 発症後投与群の6.7%に比べて有意に高い症状改善率を示した。
    副作用は全例に認められず, 臨床症状改善率と副作用を考慮した有用度は初期投与群において「やや有用」以上が60%を占め, 発症後投与群の33.3%と比較して有意に高い有用性を示した。
    以上の結果より, 甜茶飲料をスギ花粉飛散前から飲用することにより, スギ花粉症症状を予防的に抑制し治療薬の低減に有用であることが確かめられた。
  • 遠藤 朝彦
    1999 年 42 巻 4 号 p. 459-466
    発行日: 1999/08/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    平成7年のスギ花粉症飛散期に受診したスギ花粉症患者20症例を対象に臨床効果を検討した。症状別改善度では, くしゃみの改善度は改善以上70%, 鼻汁および鼻閉は改善以上がそれぞれ65%と53%であった。日常生活の支障度も50%に改善が認められた。全般改善度では中等度改善以上35%, 軽度改善以上65%であった。また有用性判定結果より, 有用以上が35%, やや有用以上が70%であった。副作用は解析対象症例20症例および除外した初期療法症例2症例の計22症例中, 軽度の眠気が1症例に認められたのみであった。よってメキタジンは花粉症の初期療法に用いても有用であることが期待された。
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