耳鼻咽喉科展望
Online ISSN : 1883-6429
Print ISSN : 0386-9687
ISSN-L : 0386-9687
42 巻 , 3 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 良性腫瘍 (III)
    西山 茂夫
    1999 年 42 巻 3 号 p. 230-231
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 岡本 美孝
    1999 年 42 巻 3 号 p. 232-239
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    内頸動脈に浸潤する進行頭頸部癌に対しては, 根治を目指すならば内頸動脈を含むen bloc切除が必要である。頭蓋外でのバイパス手術は血行の良好な筋皮弁で被覆することで, 合併症を防ぎ安全に行い得る。他方, Matas-PET法などにより良好な側副血行が確認出来た症例では, 血行再建なしに内頸動脈の切除も可能である。しかし, 広範な頭蓋底切除のように, 侵襲が大きく, 術後の血行動態が大きく変化する可能性がある場合には, 術前の一時的な内頸動脈の遮断は, 術後の血行評価には不十分であり, やはり, 頭蓋外頸蓋内バイパス術も含めた血行再建術を考慮すべきである。
  • 土宗 健夫
    1999 年 42 巻 3 号 p. 240-251
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    神経系細胞における細胞死には, 発生過程におけるシナプス形成期, 急性傷害, 神経変性疾患, 老化によるものがあり, アポトーシスであるといわれている。今回, 急性傷害におけるモデル実験として嗅球除去マウスを作製し, それによる嗅細胞死がアポトーシスである可能性についてTUNEL法, 走査電顕, 透過電顕を用いて検証した。嗅球除去翌日には, TUNEL陽性嗅細胞が多く観察され, 1週後には最低値をとり, 以後は正常嗅上皮よりも高い値を示した。走査電顕では, 嗅球除去翌日には, 嗅線毛マットは高度に消失し, 嗅上皮表層に球形で小型のアポトーシス細胞を認めた。透過電顕では, クロマチンの濃縮や核の断片化をおこした細胞すなわちアポトーシス細胞がみられ, さらにこのアポトーシス小体を貧食したマクロファージも認めた。またマクロファージに貧食されずに, 直接鼻腔に排出されるアポトーシス細胞も認めた。以上のことから嗅球除去翌日の嗅細胞死は, アポトーシスであることが判明した。さらに抗NGF抗体を嗅球に投与し, 嗅球のNGFを失活させたマウスを作製し, 投与後の変化をTUNEL法にて確認した。その結果は, 嗅球除去時と同様であり, NGF失活により, マウス嗅細胞は死を迎え, その死はアポトーシスであることが判明した。以上のことから嗅細胞のアポトーシスが, NGFによって回避可能であるならば, 嗅覚障害治療にあたり, NGFは重要な因子であることが示唆された.
  • 有病率, 有症率の検討および影響因子の解析
    遠藤 朝彦
    1999 年 42 巻 3 号 p. 252-275
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    アレルギー性鼻炎に対する水泳環境の影響について文献的展望, 臨床統計的観察, 疫学的研究, 実験的研究を実施した。その結果, プール水の水質をはじめとし, 水泳をとりまく環境の中にアレルギー性鼻炎の症状を悪化させる要因が潜んでいることが明らかとなった。また, 悪化をもたらす機序として, 鼻粘膜の異物の透過性亢進や抗体産生の増強が関わっている可能性が高いことを示唆する実験結果が得られた。得られた結果を総合的に考察して, 「安全で健康的に泳ぐためには, 水質が適正に管理された水泳用プールで, 適度な運動量を守って泳ぐことが大事である。」との結論を得た。
  • 伊藤 博之
    1999 年 42 巻 3 号 p. 276-282
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    頸部扁平上皮癌において, G1-S期の細胞周期に関与するcyclin D1, cdk4, PCNAのmRNAの増幅をin situ RT-PCR法にて, 蛋白の過剰発現を免疫組織学的手法にて検索した。Cyclin D1 mRNAの過剰増幅とcdk4mRNAの過剰増幅には有意な相関がみられた。また, PCNAの蛋白の過剰発現とその他の因子 (cyclin D1 mRNAの過剰増幅, cyclin D1蛋白の過剰発現, cdk 4mRNAの過剰増幅) との間にそれぞれ有意な相関がみられた。Cyclin D1, cdk4が細胞増殖能と関連している可能性が示された。
  • 鴻 信義, 春名 眞一, 吉川 衛, 森山 寛
    1999 年 42 巻 3 号 p. 283-288
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    副鼻腔嚢胞に対する内視鏡下鼻内嚢胞開放術に磁気式ナビゲーションシステムInsta TrakTMを導入し, その有用性について検討した。対象は1998年9月より1999年2月までに当科で手術を施行した副鼻腔嚢胞12症例で, その内訳は前頭洞嚢胞2例, 上顎洞嚢胞8例, 節骨洞嚢胞1例および蝶形骨洞嚢胞1例であり, 蝶形骨洞嚢胞以外はすべて術後性の嚢胞であった。すべての症例においてInsta TrakTMは嚢胞壁の位置や開放可能な範囲のみならず, 眼窩内側壁や頭蓋内壁などの解剖学的危険部位を的確に表示した。したがって, Insta TrakTMを使用することで, 術者は解剖学的知識の裏付けができ, 安全に的確な嚢胞の開放が行えたと考えられた。しかし術中, ヘッドセットの変形や患者頭位との装着不備のためナビゲーションポイントに誤差が生じる可能性があり, 術者はこの誤差を常に念頭に入れて手術操作を行うことが肝要と考えられた。
  • 村岡 秀樹, 石原 明子
    1999 年 42 巻 3 号 p. 289-291
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    下顎骨打撲後にみられた外耳道骨折の1症例を経験したので報告する。患者は67歳の男性で, 階段を降りる際に下顎骨オトガイ正中を打撲, その際に右耳から出血がみられたため当科を受診した。骨部外耳道の前壁が後方へ “く” の字状に突出し, 外耳道の狭窄が生じていたが, 下顎骨や側頭骨の他の部位には異常はなかった。整復術施行後3年4ヵ月間の経過観察では, 外耳道の形態は良好に保たれている。文献的には, 下顎骨の骨折や脱臼を伴わない骨部外耳道の骨折は稀であり, 若干の考察を加えた。
  • 藤倉 輝道, 佐橋 紀男, 秋元 利香, 佐地 富砂子, 青木 秀治, 馬場 俊吉
    1999 年 42 巻 3 号 p. 292-297
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    スギ花粉症で当院に毎年受診している患者の各年の初診日と花粉飛散開始日との関連性を検討した。通院年数の長い症例ほど花粉飛散開始前に受診する傾向があり, その理由は必ずしも季節前投与目的の症例が多いためだけではなく, 早期発症例が含まれる, 発症してから比較的早いうちに来院する症例が多い等の可能性が考えられた。全体の約40%の患者が季節前投与を受けるために受診していたが, 発症してからでなければ来院しない症例も多く存在した。これらの患者に対しては前年度のうちから, その患者にとって望ましい受診時期の指導をするなどの対策が必要と考えられた。
  • 飯田 実, 石井 正則, 辻 富彦, 濱田 幸雄
    1999 年 42 巻 3 号 p. 298-300
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    鼻副鼻腔手術後の長時間のガーゼパッキングによる疼痛を緩和するため, ベスキチン®Fガーゼにキシロカイン®ゼリーを塗布し鼻腔内に留置する方法を考案した。さらにその影響による血中キシロカイン®濃度の変化を検討した。この結果, 87.5%の症例において自覚的な疼痛緩和効果が得られた。また血中濃度の測定では, 安全性が極めて高いことが確認された。従って鼻副鼻腔手術の術後にキシロカイン®ゼリーを用いる方法は術後疼痛の緩和に有用である可能性があり, かつ安全なものであると考える。
  • 自然消失する先天性真珠腫?
    森山 實, 上出 洋介, 小島 博己, 志和 成紀, 青木 和博
    1999 年 42 巻 3 号 p. 301-305
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 中村 泰久
    1999 年 42 巻 3 号 p. 306-312
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    副鼻腔と眼窩は, 骨構築を介して隣接する。両者が共有する疾患には, 眼窩部骨折, 眼窩腫瘍, 甲状腺眼症, および涙道閉塞などがあり, また副鼻腔腫瘍が眼窩内へ浸潤したり, 副鼻腔手術が眼窩へ影響することなどがある。これらは, 通常耳鼻咽喉科あるいは眼科で診療されるが, 病態が両者にまたがる場合には単科での診療が困難であることが少なくない。ここでは, これらの疾患の概要を示し, 両科がその主体性を尊重しつつ, 協力して診療に当たることが大切であることを述べた。
  • 長田 理加, 竹野 幸夫, 陳 九宏, 林 賢, 夜陣 紘治, 今中 政支, 伊藤 尚, ファン グオカン, 竹中 洋, 飯田 誠, 春名 ...
    1999 年 42 巻 3 号 p. 313-325
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 橋本 透, 尾尻 博也, 多田 信平
    1999 年 42 巻 3 号 p. 327-328
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 北村 正樹, 景山 茂
    1999 年 42 巻 3 号 p. 329-332
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 中島 庸也, 森山 寛, 富谷 義徳, 冨田 寛, 石山 浩一, 木田 亮, 牧山 清, 鴫原 俊太郎, 飯田 英信, 野村 恭也, 洲崎 ...
    1999 年 42 巻 3 号 p. 333-342
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    レボフロキサシン (LVFX) の慢性副鼻腔炎に対する有効性および安全性と組織移行性を検討した。対象は平成6年12月から平成8年3月まで, 東京都内の大学病院13施設の耳鼻咽喉科に受診した112例のうち副作用評価は108例で行い, 臨床効果は86例で検討した。組織移行の検討は13例で行った。臨床効果は有効率は57% (49/86) で, レ線所見の改善率は36.4%であった。慢性副鼻腔炎からの分離菌は24菌種84株で, LVFXに対する菌株全体でのMIC80は1.56μg/mlであった。細菌学的効果は50株中36株 (72%) にて菌消失が得られた。副作用は7.4% (108症例中8症例) に認められた。LVFXの副鼻腔組織への移行度は100mg投与6例で120分後1.14±0.99μg/g, 180分後1.38±0.80μg/gであり, 200mg投与7例では120分後2.55±1.67μg/g, 180分後2.98±1.42μg/gであった。臨床効果およびLVFXの組織移行濃度が検出菌のMIC80を上回ることより慢性副鼻腔炎に対しLVFXが臨床的に有効であると示唆された。
feedback
Top