耳鼻咽喉科展望
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54 巻 , 3 号
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カラーアトラス
綜説
臨床
  • 吉川 衛, 中山 次久, 浅香 大也, 大櫛 哲史, 松脇 由典, 鴻 信義, 森山 寛
    2011 年 54 巻 3 号 p. 140-145
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/06/15
    ジャーナル フリー
    慢性副鼻腔炎に対し手術治療を行っても, 炎症病態が再燃し再手術に至る症例は少なからず存在する。その中でも治癒寛解が困難な病態をもち, 手術を行っても再発を繰り返すことが多い好酸球性副鼻腔炎と呼ばれる病態が近年問題となっている。そこで, 今回我々は再手術症例を対象として前向き検討を行い, 内視鏡下鼻内副鼻腔手術の前後に自覚症状およびQOLについてアンケート調査を行った。その結果, 好酸球性副鼻腔炎患者群と非好酸球性副鼻腔炎患者群において, 術前後の自覚症状やQOL障害度については一部を除き有意差はなく, ともに術後に改善していた。的確な手術と術後治療を行えば, 一般的に難治性といわれる好酸球性副鼻腔炎といえども, 再手術を行うことによって自覚症状やQOLの良好なコントロールを得ることができることが示唆された。
  • 鈴木 啓誉, 矢部 多加夫, 井上 雄太, 小山 京子
    2011 年 54 巻 3 号 p. 146-150
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/06/15
    ジャーナル フリー
    症例は29歳女性。2005年より関節リウマチを発症し, 抗TNF薬エタネルセプト投与により加療していた。2009年1月より左頸部腫脹を主訴に当院耳鼻咽喉科を紹介受診となった。外来にて針生検を施行したが, 充実性であり細胞成分を採取できなかったため, 3月11日に左頸部腫瘤摘出術目的に入院, 手術を施行した。病理組織診断の結果, リンパ節結核と診断された。退院後, 当院呼吸器科外来にて結核に対して多剤併用療法を行い, 経過観察中である。エタネルセプトの副作用として頸部腫脹は比較的稀ではあるが, 抗TNF薬投与中に頸部リンパ節腫脹をきたした患者では, リンパ節結核の可能性も念頭において鑑別診断を進めるべきである。
  • 久保木 章仁, 浅香 大也, 中山 次久, 大櫛 哲史, 石田 勝大, 鴻 信義
    2011 年 54 巻 3 号 p. 151-156
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/06/15
    ジャーナル フリー
    近年再発性前頭洞炎に対して, 左右前頭洞を単洞化し大きな排泄路を確保するEndoscopic Modified Lothrop Procedureが普及しつつある。今回我々はくも膜下出血に対する前頭開頭術後に皮下~左前頭洞の膿瘍を繰り返した再発性前頭洞炎の1例に対し, Endoscopic Modified Lothrop Procedureを施行し良好な経過をたどった1例を経験したので報告する。
    症例は66歳男性。2000年にクモ膜下出血に対し開頭クリッピング術の既往があり, 術中左前頭洞の修復にチタン製メッシュ及びプレートが使用されていた。2003年頃より左前額部皮下に膿瘍を認め, 同部位からの排膿が反復するため2010年に当院紹介受診となった。チタン製異物による前頭洞炎の診断にてEndoscopic Modified Lothrop Procedure及び頭皮冠状切開によるチタン製メッシュ及びプレート抜去を施行した。術中所見にて左前頭洞自然口は狭小化しており, 左右前頭洞を単洞化した。術後経過は良好であり術後10ヵ月現在まで感染の再燃は認めていない。再発性前頭洞炎に対する手術法としてEndoscopic Modified Lothrop Procedureは有用と考えられた。
境界領域
画像診断
薬剤の特徴と注意点
学会関係【第7回 頭頸部表在癌研究会】
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